今回は、2月から開始した夏野菜の育成シリーズの第6回を書いてみます。
前回の育苗記事はコチラ↓
─ 目次 ─
夏野菜の育成状況
今年は梅雨が遅めで日射が多く、夏野菜たちがグイグイ育ちましたので、見込み前倒しで6月初旬から収穫を始めることができました。
ちなみに本日6月25日は東京の最高気温32℃で、もはや梅雨を通り越して真夏の気候です。今年の夏は野菜たちにとって暑すぎる厳しい環境になりそうですが、とりあえず現状の様子を記録しておきます。
まずはキュウリ。苗2本を時間差で育てていますが、採れ始める時期は10日しか差がありませんでした。6月中旬は毎日2本程度の良いペースで収穫していますが、先週から遊びツルが伸び始めましたので、7月に入ると昨年のように収穫過多になりそうです。
短期集中ではなく、少しずつ長く採れるように、継続して仕立てを研究しています。それでも余ると思いますので、その時はまた会社ご近所配りをしていきましょう。
さて、今年のキュウリ栽培で一番参考にしているのはこの動画。
過去にも「科学的に楽しく自給自足ch」を紹介しましたが、その基礎講座2024年版です。つるちゃんの説明、網羅的でかつ分かりやすくて本当に良いです。
次はキュウリの隣の万願寺トウガラシ。今年から始めた野菜ですが、育て方はピーマンと同じで良く、定番の3本仕立てをしています。
1番果がだいぶ曲がっていまして、もしかしたら肥料が足りないのかもしれません。梅雨本番に向けて、雨予報の前日に追肥してみましょうか。ピーマンは遅めスタートでしたが、そろそろ1番果が採れそうな見込みです。
ピーマン・唐辛子育成で一番参考にしたのはこの動画。
万願寺トウガラシの隣にナスが2苗、黒ナス(普通なす)と白ナス(トロなす)を育てています。黒ナスは去年も育てましたので、特に仕立てや収穫で悩むことはありません。一番ナスは焼きナスで頂きました。
ナス栽培で一番参考にしているのはこの動画。
今年は4本仕立てではなく、3本仕立てで育成中です。
白ナスは今年が初挑戦で、仕立て方法は黒ナスと同じで大丈夫です。ただ、適した収穫サイズが黒ナス(100g程度)より大きく、200~250gで収穫がベストとのこと。
250gと言われても、見た目と重さが一致しません。とりあえず「普通の2倍くらい」を目安に勘で収穫してみました。
重さを確認すると242g、もう1つは249gでした。勘はだいたい当たるようです。サイズ感が分かりましたので、今後は悩むことなく収穫できそうです。
ちなみに、白ナスは黒ナスと同じ調理ができますが、果肉がとても柔らかでトロける食感が味わえます。通称「トロなす」と言われる理由ですね。
果肉がでっぷりと太いのも、ふわふわ感を感じる理由かもしれません。
ナスの隣がオクラ。オクラの場所はその北側上からトマトの葉が迫り出していて、オクラが陰り気味なのが気になるところ。
いちおう収穫しはじめましたので、トマトとの排他制御は少し様子見ですね。
ちなみに、オクラは収穫タイミングを見逃すと急成長して固めになってしまうことが良くありますが、今年のオクラは密植栽培にしたので、急成長の失敗を最小限にできそうです。
トマトは、ベランダの水耕栽培から遅れること3週間、ようやく路地でも千果とオレンジアイコの収穫が始まりました。コメリの人気トマト1位だったあまぷるは少し成長がゆっくりで、収穫はこれから。
実は大きくなってきていますので、あまぷるトマトも7月には収穫できそうです。
トマト栽培で一番参考にしている動画はこちら。
・・・最初のキュウリから最後のトマトまで、全て「科学的に楽しく自給自足ch」の動画ですね。このチャンネルは植物の仕組みの基礎から学べて、本当に面白いです。
最後にもう1つ、これは夏野菜ではないですが、冬に育てた玉ねぎも全て収穫が終わりました。
玉ねぎの跡地には秋採れのニンジンの種を撒いて育成中です。今後はこちらの様子も観察していこうと思います。
全体として、昨秋にカルスNC-Rで庭の土づくりをした効果なのか、一番気にしていた連作障害も出ていませんので、しばらくこのまま栽培を進めていく予定です。
水耕栽培トマトの状況
水耕栽培は路地栽培より生育スピードが早く、6月初旬から収穫が始まっています。今は糖度をアップさせるため、液肥濃度(EC値)を2,500~2,800μS/cmで調整しています。
当初は鳥に食べられないようにボードン袋に実を包んでガードしていましたが・・・、
我が家は房採りではなく、完熟した実から順に収穫するスタイルのため、その都度の袋の付け外しが手間です。袋の付け外し時に、まだ若い実を落としてしまうこともありました。
ということで、ベランダ全体をネットで囲んで房ごとのボードン袋を外してみました。
写真の後ろに薄く写っている網でベランダ全体を囲っています。トマトの花がネットに絡みやすいという弱点はありますが、やはり袋を被せない方が圧倒的に作業性が良いです。
水耕栽培では液肥濃度の調整に加えて、木で完熟した木熟トマトで収穫しているため、メチャ甘いトマトが採れています。ただ少し気になるのは、実の大きさ。千果は同じ種から水耕栽培と露地栽培を試しているのですが、路地の方が明らかに大きいのです。
水耕栽培は毎日10粒以上採れていますので全体の収量は多いのですが、1粒1粒のサイズとしては水耕より路地の方が2倍ほど大きいです。水耕栽培が半放任仕立て(現時点で16本仕立て)状態で、路地は芽かきして定石通りの3本仕立てですので、その違いでしょうか。
味はどちらもしっかりで美味しいので、とりあえずこのまま様子見です。
最後に水耕栽培の根っこ状況。これが先月から思ったより大きくなっていません。一度梅雨の大雨で発泡スチロールが水で一杯になってしまい、かつ太陽光がなくエアポンプが止まったことがありました。その影響で根にダメージがあったのでしょうか。
まだ根腐れのような色にはなっていませんので、とりあえず発泡スチロールの角にオーバーフローの穴を開けて、水位が一定以上にならないように対策してみました。(写真右奥) これで、これからの梅雨本番も乗り切れると期待しています。
おまけ (観葉植物)
多肉植物は、調子に乗って新しく1苗お迎えしています。
左から2番目のハオルチア「プリンセスドレス」。多肉は週一の水やりで良いのでお手軽ですね。大きくなり過ぎないので、窓際でゆっくり育成中です。
サンスベリアは、前回記事でツンツンのフォークが、なぜか親株から離れたマライカ陣地で新芽を伸ばしたと記載しましたが、フォーク陣地内でも新芽が出てきました。自由で良いですね。
マライカは新芽が出ず、本体がそのまま大きくなっている状況です。そのうちノーマル(100均)の巨大化したサンスベリアに追いつくかもしれません。こちらもマイペースで育成継続です。
以上、6月状況でした。夏野菜はトマト、キュウリ、ナスの収穫が始まり、7月はオクラ、ピーマンが増えてくることを期待しましょう。今後も定期的に野菜たちの育成を観察・記録していきます。
夏野菜の育成シリーズ⑦に続く。