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【1坪菜園+α】夏野菜'24-⑧ 8月育成状況

今回は2月から開始した夏野菜の育成シリーズの第8回を書いてみます。

前回の育成記事はコチラ↓

今夏の野菜は7月時点で全品種が採れていますので、8月に新規収穫が始まった夏野菜はありません。8月は安定した収穫期になりましたが、ミニトマトに変化がありますので、そのあたりも記録しておきます。

─ 目次 ─

一坪菜園の育成状況

家庭菜園は、規模と効率化を追求するプロ農家のような短期大量収穫ではなく、毎日の食卓に出す程度の量で、少しずつ長く収穫できる方が都合が良いです。その点で7月育成は特にキュウリが過剰な状況でしたが、仕立て方法を見直して毎朝が良い塩梅の収穫量になってきました。

大きく変更したのがキュウリの葉かきです。一般的にキュウリの葉かきは最大2~3枚/日と言われます。我が家では新たな遊びヅルを伸ばしている周辺(上部)は、影を作る先輩の葉を積極的に刈り取っており、標準の倍の最大5枚/日程度の葉かきをしています。

葉かきが多いと総収穫量は下がると思いますが、一気に茂らないため樹が疲れにくく、コンスタントに長く収穫できると考えています。

ただし、8月は夏休みで家を空けることがあり、泊りの山行(甲斐駒ヶ岳で雷鳥と出会う)などの翌日は、やはりキュウリが過剰になりました。7月よりは抑え気味にできましたが、写真のように家で食べきれない本数が取れた場合は、いつものように会社・ご近所配りで対応です。現状では9月に入っても採り続けられそうな樹勢で、この仕立てで継続管理していきます。

 

暑さに強いナス・ピーマン・万願寺トウガラシは8月に入ってますます旺盛になりました。この夏野菜たちは水と肥料が安定していれば育つので、肥料を撒いて毎朝5時に自動散水していれば旅に出ても問題ありません。

白ナスは葉っぱに小さい穴ができていまして、恐らくノミハムシと思われます。木酢液をかけて様子見してみます。

オクラは大きくなると実が固くなるため少し注意が必要ですが、今年は密植栽培で成長がゆっくりなので育ちすぎリスクを低減できています。念のため長く家を空ける前日に小さめオクラも収穫しておく、という感じで対応しています。

 

問題はトマトです。暑さに弱いトマトは8月の猛暑日続きで、ついに花落ちが目立つようになりました。7月に装着したメッシュネットのお陰で虫被害は激減し、成った実は熟成中なのですが、新しい実がつかないのです。

トマトの樹は元気ですので、いったん今の実を収穫し、脇芽を切って1本(or 2本)仕立てに抑えて樹を保全してみます。

6月後半から、トマトは自家製を毎日食べてお店で買わずに来ましたが、9月はスーパーでトマトを購入することになりそうです。

猛暑期間に樹を維持しておき、9月以降に涼しくなって結果が再開すると嬉しいです。もし樹の切り過ぎで弱ってしまったら、ミニトマト水耕栽培のみにして、トマトエリアを秋冬野菜用にカルス NC-Rで土作りしておくつもりです。

水耕栽培トマトの状況

水耕栽培ミニトマト千果」も暑さで花落ちし始めました。ミニトマトは午後に日陰になる東面屋根付きバルコニーで育成していまして、

遮光により8月まで粘り強く育成できていたのですが、最高気温35℃超えの猛暑日が続くと花落ちは避けられません。

水耕栽培といえど16本仕立てはやりすぎだったようで、先端の茎も細くなってきました。このため、花が残っている3本の茎を残して脇芽を剪定し、追熟済みの実を収穫して様子見することにしました。

 

水耕栽培ミニトマトECメータにより液肥の濃度管理が容易なため、やはり甘さが別格です。

土耕トマトも水少な目の木熟栽培で糖度を上げていますが、これだけ甘さに違いが出るのであれば、来期のトマトは水耕栽培に一本化しても良いかなと考えています。

 

猛暑日ミニトマトを育てる方法がないかは継続して探っておりまして、室内での水耕栽培も始めてみました。種や苗からではなく、庭のオレンジアイコから刈り取った大きめの脇芽を捨てずに発根させ、それで育成をトライしています。

肥料はいつもの微粉ハイポネックスで、スタート時のEC値は1,000μS±10%が適正値。水道水の電解質成分が約200μSですので、ECメータで確認する時は、200μSを足した1,100~1,300μSを狙うことになります。

初回は発根の促進のためメネデールも入れました。EC値は1,292μS、問題ないですね。

 

ちなみに、我が家は夏に6畳用エアコン1台を24時間稼働し、家全体を室温25.5℃・湿度50%にしています。これはアンデス山脈高原地帯が原産のトマトの生産適温でもあり、ここに十分な日射が当たれば酷暑でも育つはずです。

トマトの光飽和点は70,000lxと高く、一般的に室内栽培は難しいと言われます。そこで、水耕栽培を2階の2ndリビング南東面に設置してみることにしました。ここは256cm幅の日射取得型の窓を設置しており、窓越しの日射透過率は2月の育苗時に実測済み(以下の比較図)です。

反射率は日射角度が浅いと高まりますので、早朝に真横から差し込む朝陽を当てるのが良さそうです。今回設置した場所で確認すると、日の出~11:00位で日が当たりました。少し日射量が足りない気がしますが、ここで様子見してみましょう。

もちろん夏の南東面の窓は本来は日射遮蔽すべきでして、トマトゾーンだけあえて日射開放することになります。これによりエアコン負荷が上がりますが、遮蔽が必要な時は太陽光発電も活発なので太陽光の自家消費で賄え、買電代はあまり上がらないと目論んでいます。

おまけ (観葉植物)

観葉植物は、実がつく野菜と違い大きな変化はありませんが、定点観測しているとジワジワ成長していることに気づきます。

小型のサンスベリアは、ツンツンのフォークの新芽がマライカの高さを追い越していました。

東京は酷暑日続きですので屋外で育てていたら観葉植物にも厳しい環境だと思いますが、我が家の観葉植物は年間通して安定した室内で育てていますので、特に疲れた様子もありません。

 

多肉植物は、左から2番目のエメラルドフラッシュの子株が鉢から溢れ気味ですので、移植用の小鉢を調達しました。

9月に株分けしようと思います。

 

以上、8月状況でした。室内での水耕栽培も始まり、今後も定期的に野菜たちの育成を観察・記録していきます。

 

夏野菜の育成シリーズ⑨に続く。