9月14日に八ヶ岳の天狗岳に登りました。天狗岳は東京から車でアクセスし易く、2,500m超級の山で夏も比較的涼しく、日帰り/泊りの両方が選べるという優等生のような山で、今回で5回目の登山になります。前回の天狗岳登山では唐沢鉱泉の手前でカモシカに出会いましたが、
今回は東天狗と黒百合ヒュッテの間でカモシカに会うことができました。山の景色だけでなく、その事も記録しておきます。
─ 目次 ─
ロケーション
天狗岳は長野県茅野市にある標高2,646mの山で、北八ヶ岳の最高峰になります。この峰は西天狗岳と東天狗岳からなる双耳峰で、最高峰は西天狗岳側です。(東天狗岳は6m低い2,640m)
高さは東西ともほぼ同じで距離も近いですが、山頂は西天狗岳が土質、東天狗岳が岩と大きく異なるのが不思議です。
去年10月に根石岳から撮影した写真(左:西天狗、右:東天狗)
天狗岳は黒百合ヒュッテの谷と天狗の西尾根を繋ぐループコースがあり、今回もいつもと同じ反時計回りルートにしました。
反時計回りですと天狗岳の西側の岩場ゾーンで軽い岩登りができますので、岩場好きにはこの方向がおススメです。
天狗岳登山口駐車場~西天狗岳
八ヶ岳は毎度のことながら苔の宝庫です。登り口から苔が豊富で、さらに今の時期は苔の合間からキノコも潤沢に伸びています。苔マニアとしては、たまらない山ですね。
静かな森の中で木漏れ日が苔とキノコに射しこむ様子に、スタートからほっこりしました。
西尾根を一気に登って西天狗岳まで来ると、八ヶ岳の主稜線が見えてきます。南を向くと、八ヶ岳の最高峰である赤岳も見えました。あっちは、相変わらず尖がっています。
西天狗岳~東天狗岳
今回のルートで私が一番好きな場所は、西天狗岳から東天狗岳に伸びる稜線。
森林限界を超えた山特有の濃緑のハイマツと、その合間に伸びる白い道が、、、もう最高。
東天狗岳~黒百合ヒュッテ
東天狗からは岩場の下りになります。岩場をゆっくり進み「天狗の奥庭」に差し掛かったところで、カモシカに遭遇!!
いや~、デカい。
去年は食べ物が豊富な樹林帯で会いましたが、今回は岩とハイマツの庭。こんな所で食べるものがあるのでしょうか。
カモシカは警戒心が比較的薄いので、そっと近寄ってカメラを向けると、今回も目線を頂いてしまいました! キョトンとした目が、なんか可愛いなぁ。
そして、カモシカと別れて黒百合ヒュッテに到着。
駐車場の車の多さから想像はしていましたが、テン場もギッシリです。
黒百合ヒュッテ~唐沢鉱泉
我々は日帰り登山ですので、黒百合ヒュッテの広場で昼食を食べて下山開始です。
黒百合ヒュッテからの下りの谷はメチャ滑りやすい岩続きで、前回同様にやはり神経を使います。山頂周辺のガッツリした岩場の登り下りの方が、断然楽ですね。
そんな苦労する下りなのですが、滑りやすい岩場の周りには見渡す限りの苔!
このコケを見られるなら、疲れも吹き飛ぶものです。
コケを堪能しながら下っていると、シラビソの球果が苔の上に祀ってあるのを見かけました。
飾りたくなる気持ち、分かりマス。
唐沢鉱泉でゴール
最後はおなじみ唐沢鉱泉の源泉。
ここの水はいつ来ても透明度がとびっきり高いですね。もちろん、源泉の周りにも苔がありました。
最初から最後まで苔を楽しめる天狗岳、また違う時期に来てみたいな。
今回の山歩きの詳細記録はこちら。