空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

秋分の権現岳を歩く

9月23日に八ヶ岳権現岳に登りました。先週(天狗岳でカモシカと出会う)に続いての八ヶ岳ですが、前回の北八ヶ岳が苔の森であったのに対し、今回の南八ヶ岳は笹が勢力を強める領域でして、同じ八ヶ岳でも様相が大きく変わるのが面白いです。

─ 目次 ─

ロケーション

権現岳山梨県北杜市と長野県諏訪郡富士見町の境界にある標高2,715mの山で、南北に長い八ヶ岳の南端に位置しています。麓からのアプローチ(夏山一般ルート)は3箇所ありますが、今回は観音平から青年小屋を経由するルートで登り、三ッ頭を経由して下る時計回りのループコースで歩いてみました。

観音平~編笠山

先週の天狗岳が苔の森であったのに対し、観音平は背の低い笹が一面を占めています。駐車場からの登り始めはとても緩い斜度で、ウォーミングアップし易いルートでした。紅葉はまだ先ですが、どんぐりが転がっている場所があり、秋の到来を感じます。

北八ヶ岳に比べれば苔は少ないですが、苔がゼロという事ではなく、やはり苔マニアには安定の八ヶ岳でした。今の季節はキレイな若キノコも多くて嬉しくなります。

編笠山はゴロ石のイメージがあったのですが、南尾根はそれほど岩々していません。途中にハシゴがある程度で、登りやすい山道でした。

 

編笠山に到着すると、北アルプスから南アルプスまで一望できます。

編笠山は過去4回登っており、去年10末にも西岳経由で登ったのですが、眺望に加えて東京からのアクセスも良い、高評価のリピート山なのです。

編笠山権現岳

アルプス方向から振り返り、北東に目を向けると権現岳が見えます。

写真の右端の薄く雲が掛かっているのが権現岳で、その左のトンガリが岩場ルートの「ギボシ」です。

 

岩場と言っても難しい場所は無く、急な場所には鎖もありますので歩きやすいです。

ギボシを越えたら権現小屋(2024年も休業中)で、そのすぐ先に権現岳があります。

 

少し雲が増えてしまいましたが、雲の合間の眺望を楽しみながら、早いお昼ご飯にしました。

涼しい秋はラーメン。美味しい。

権現岳~観音平(三ッ頭ルート)

帰路は初の三ッ頭ルートにしました。ここは岩場もなく、とても歩きやすいルートです。

三ッ頭までの区間は、眺望の良い尾根ルートを歩くことができます。編笠山や青年小屋が無かったら、この三ッ頭ルートが主ルートになってもおかしくない程の良い道です。

 

下りも笹が多いですが、こちらも八ヶ岳ということで、苔をあちこちで見られました。

苔バックのモフモフ綿毛。秋の気配が見え始めた山行になりました。

おまけ

下山後は、観音平と小淵沢ICの間にある「道の駅 こぶちさわ」に寄りました。

この道の駅には温泉「延命の湯」も併設されていまして、サウナ込み830円/大人でコスパ良いです。サウナの水風呂が、八ヶ岳の湧き水を使っているのではと思うくらい冷たいのがシビレます。(山登り後のアイシングとして有用ですが、長時間は危険なレベル!)

 

そして、道の駅にはシャトレーゼ八ヶ岳小淵沢店も併設されていまして、登山後の栄養補給にも最適です。

ソフトクリームがメチャ濃厚。観光地価格ではなく、お値段がリーズナブルなのもGood!

小淵沢に来たら、また寄りたい道の駅でした。

 

今回の山歩きの詳細記録はこちら。