今回は、ハウスメーカがオーナー向けに開催中のイベントに乗ってみたお話です。9月12日に「褒められスポット」イベントのブログを書いたばかりですので、9月は立て続けですね。
オプションに関するイベントですので、オプション費用(2022年1月契約の場合)に対する効果(コスパ)も考えてみることにしました。
─ 目次 ─
今回のお題は?
イベントのお題は「やって良かったオプション ベスト3」です。前回は来客者の視点でしたが、今回は主観でサクッと書いてみます。前回同様、第3位から1位に盛り上げることはせず、私らしく(ビジネスライクに?)1位から挙げていきます。
第1位 吹き抜け
やはりLDKの吹き抜けは満足度が高いです。
吹き抜けは当時の単価で9.8万円/坪。我が家は0.93坪 = 約9万円でした。吹き抜け費用としては約2畳分ですが、実際の空間は階段(2畳)とセットになっていまして、実質4畳分が吹き抜けゾーンになるオトクな作りになっています。
1階からは上方へ開放感が生まれ、2階の2ndリビングは吹き抜け越しに視線が外に抜けるため、間取り以上の広さを感じられます。吹き抜けは電気設備と違ってメンテ費も掛からず、ローン期間30年で考えると253円/月で明るい吹き抜けが永続的に得られたことになります。
また、夏は2階ホールの6畳用エアコン1台で全館冷房していますが、吹き抜けのお陰で1階/2階とも室温25.5℃/湿度50%で安定化させるコントロールが容易に実現していまして、空調観点でも吹き抜けは有用なオプションでした。
第2位 無垢床
次点は無垢床で、我が家は蒲桜(バーチ)を採用しています。(床の写真は1位のLDK写真に写っていますので割愛)
設計士さんから、リーズナブルな無垢床があると聞いて採用したもので、それでもオプション約8万円で少々お高かったのですが、日々の暮らしに直結しており満足度は高いです。
夏は玄関に上がった瞬間から、無垢床のサラッと感を味わえます。冬もエアコン1台の全館暖房で素足で暮らしていますので、無垢床の足触りを1年中味わえることになります。スリッパ不要な暮らし方だからこそ、無垢床が活きるとも言えますね。床に傷がついても目立ちにくく、DIYで補修し易いのも私向き。
1位と同じくローン期間30年で考えると225円/月。リーズナブルなオプションと言えると思います。
第3位 太陽光発電
最後の太陽光発電は、純粋にROI(投資対効果)として付けて良かったものです。我が家は3kWの小規模太陽光のため、パワコンや設置費込みで86万円(28.6万円/kW)と単価は割高でした。それでも、インデックス投資の平均利回りを上回る利益(詳細は後述)を安定的に得られる見込みが立ちましたので、オプション追加して良かったと明言します。
以下計算はその詳細ですが、3kW程度の太陽光発電を搭載した場合の投資対効果がどうなるのか、机上のシミュレーションではなく、リアルに暮らした実測として良い事例になると思います。
※太陽光は暮らし方によって自家消費率が変わりますが、今回は昼にエコキュートでお湯を沸かす設定にしている点がポイントです。
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まず、基礎データとなる1年間のHEMS記録は以下の通りです。(HEMS集計と東電の締め日が違うので、実際の請求書とは誤差あり)
月ごとの傾向を把握するために、HEMS値をグラフ化してみました。
- 青線(使用電力量):家で使用した電力の総和
- 赤線(主幹買電量):電力会社から購入した電力量(太陽光発電で青線より下がる)
- 黒線(主幹売電量):太陽光発電の余剰電力量
- 黄線(太陽光発電):太陽光発電の総和
改めて見ると、猛暑だった7,8月の電気使用量(青線)が500kWhを超えていてヤバいですね。これは南面の日射取得型窓の遮蔽を一部開放して、室内で植物を育てている影響が大きそうです。(…が、趣味を優先)
ただし、暑い夏は日射も多めなので、実際の買電電力(赤線)は太陽光発電で軽減されていることが分かります。太陽光発電のおかげで、買電は年間を通して280kWh/月未満となり、真夏や真冬でも東京電力 従来電灯Bの第2段階料金以内に収まっています。年間の光熱費は78,163円でした。(注文住宅の1年点検と光熱費総括)
さて、実際に削減できた買電額を計算すると、表の右から2列目の合計値 86,117円 になります。売電による売上は最右列の合計値 34,382円 です。つまり年間合計120,499円のプラスになり、初期費用86万円-東京ゼロエミ補助金39万円=47万円に対するROIで見ると、なんと利益率25%を超えています。まずは単純計算ですが、4年で元が取れることになりますね。(補助金を除くと利益率14%で、7年で元が取れる)
ここに、将来の修繕費用として以下の積み立てを含めてみます。
・パワコン交換費用(15年保証、交換約30万?)・・・2万円/年
・太陽光パネル交換(30年、廃棄50万円+再設置86万円?)・・・4.5万円/年
(初期設置86万円はパワコン・分電盤・設置込みの値段でしたので、パネル再設置で86万円は多めの見積もりになると思います)
この修繕費込みの毎年の損益は+55,499円の黒字になります。これが将来的な交換を含めた金額で、利益率は12%です。これも十分すぎるくらい良い数字です。太陽光よりリスクが高いインデックス(ETF)でも、平均利回りは4%程度ですので悪くない値です。
将来を考えると、太陽光パネルは毎年劣化して、30年で発電量が約15%低下すると言われています。加えて売電単価も9円/kWh程度に下がるはずですので、そうすると30年目は23,671円のプラス、利益率5%と見込まれます。だいぶ低くなりましたが、太陽光発電はリスクが小さい(特に、自家消費メインの小規模太陽光は中長期の売電リスクも小さい)ことを考えると、ポートフォリオに含めたいアイテムですね。
30年目は積み立てた修繕費用166万円も残りますので、それで機器をリニューアルするも良し、2050年までに電力事情が変われば166万円を収入にして太陽光発電できなくなるまで使い倒しても良し。
修理交換する場合は部品費用がインフレで上昇する見込みですが、インフレした場合は電気代も同等以上に上昇する可能性が高く、むしろ利益率は高くなります。短期の機器故障は保証もありますので、投資として非常に低リスクです。
ちなみに、2022年の注文住宅設計当時は、搭載できたパネルが3kWと少ないことから、将来的にペロブスカイト太陽光を南西面に増設したいと書いていました。しかし最近は、自家消費率が高い3kWのままが良い塩梅なのではと思えてきました。
太陽光パネルは車の燃費とは逆に、実力値が製品スペックを超えるケースが多いです。我が家の3kWのパネルも(太陽光発電が苦手な真夏に)3.8kWを出すことがあり、この様子ですと30年後に15%劣化しても、最大3.2kW程度は発電しそうです。
年間発電量は4262kWhですので、1kWあたりの年間発電量は1,420kWh。東京都にしては良い数字で、冬至でも良い塩梅に発電してくれています。
ということで、当面はオプション設置した3kWの太陽光パネルで様子見して、ペロブスカイトの増設は、コストダウンが進んだ後にゆっくり考えることにしました。
以上、我が家でやって良かったオプション ベスト3でした。
お決まりのハッシュタグを書いて終わります。(ヤマト住建の公式アンバサダーになった経緯はコチラ)
#ヤマト住建オススメオプション2024
#ヤマト住建公式アンバサダー