空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

紅葉の那須岳を歩く

11月4日に今シーズン2回目の紅葉登山に行きました。今回は那須連山(茶臼岳・朝日岳・三本槍岳)を縦走していまして、2024年11月初旬の那須の紅葉状況の記録になります。

─ 目次 ─

ロケーション

那須岳は、栃木県那須郡那須町にある茶臼岳(標高1,915m)および朝日岳(標高1,896m)と、栃木県那須塩原市福島県西白河郡西郷村の境界にある三本槍岳(1,917m)からなる那須連山を指します。

三山の中では、日本百名山に選ばれている茶臼岳が一番知名度があります。しかし、一番標高が高いのは、実は奥まった場所にある三本槍岳だったりします。せっかく登るなら三山巡りということで、今回は北温泉から反時計回りで縦走してみました。

北温泉~スダレ山

スタートは北温泉手前駐車場。ここから北温泉まで5分ほど下がり、そこから山道に入ります。登り始めにいきなりの紅葉!

今回はスタート付近(標高1,200mくらい)が紅葉のピークでした。

 

山の中腹を過ぎると紅葉はほぼなくなります。かわりに苔が増えてきました。

苔マニアには嬉しい登り道です。

 

そして本日最初の小ピーク、スダレ山。

山頂が木々の無い岩山で、しかも快晴というコンディション、見晴らしがメチャ良かったです。

スダレ山~三本槍岳

スダレ山から西方向を見ると、左手に朝日岳とその奥に茶臼岳、右手に次のピークの三本槍が視界に入ります。今日歩く山々が全て見えますので、全体の規模感が掴めますね。

さて、ここまでは紅葉と苔の快適な登りでしたが・・・スダレ山から三本槍岳に向かうと霜柱が融けたぬかるみが彼方此方にあり、なかなか難儀しました。

 

そのぬかるみを越えて、三本槍岳に到着。ここが本日の最高峰です。

珍しい8角形の山名盤がありました。標高が高いだけあって、遠くまで見通せます。

三本槍岳~朝日岳

標高の高い三本槍からは、次の朝日岳が見えます。

ズーム撮影すると、人がいっぱい立っているのが分かります。大人気の山ですね。遠目でも岩々した山と判別できます。

 

朝日岳に向けて稜線を歩いていると、ぬかるみが次第に減り、だんだん歩きやすくなります。

朝日岳の手前からは、今まで後ろに控えていたラストピークの茶臼岳も見えるようになりました。

 

登山道をズームしてみると、ぬかるみが無いどころか、もはや水成分が無い。同じ那須連山なのに、凄い変化です。

歩いている人がヒマラヤのキャラバンのようで、ヤクが出てきそうな雰囲気です。

 

遠目で見た通り岩々した山を登っていくと、朝日岳に到着。山頂にはミニ鳥居がありました。

次の茶臼岳とセットで撮影。相変わらず良い天気です。

朝日岳~峰の茶屋跡避難小屋

朝日岳からの下りが、今回一番のテクニカルコースでした。

山道はしっかりあり岩登りレベルではないですが、鎖場から朝日岳方向を見上げると、岩感がハンパない。

 

峰の茶屋跡避難小屋に着いたら本日の昼食です。

朝日岳を見ながらラーメン。秋は温かいラーメンが美味しい。

峰の茶屋跡避難小屋~茶臼岳

小屋からは茶臼岳へのルート全体が見えており、山頂まで歩いて30分弱と近いです。

山頂には那須岳神社の祠がありました。今更ながら、安全登山の祈願をしておきます。

 

御釜を回ってロープウェイ方向の山頂口に行くと、こちらは本物サイズの鳥居がありました。

鳥居越しの雲海に感動・・・。

茶臼岳~北温泉

最後はロープウェイで下りる手もありますが、今回はルートに余裕がありますので、峰の茶屋跡避難小屋に戻り、スタートの北温泉駐車場まで徒歩で下山しました。

登りと同じように、標高1,200mまで下りてくると、紅葉が満開。

稜線は紅葉が終わっていましたが、初手と締めで紅葉が見られて、紅葉的にも満足な山行になりました。良かった~。

 

おまけ

帰りに北温泉から車で10分程にある、鹿の湯に寄りました。1,300年の歴史があるとのこと。

那須温泉 鹿の湯l千三百年続く静寂と癒しの湯

こちらは一風変わった温泉でして、入浴前のかぶり湯200回が指定されていて、その後は41℃~48℃まで2畳ほどの湯舟に3分間ほど浸かっていくというスタイルです。石鹸は使用不可で、かぶり湯と高温のお湯のみでリフレッシュしていくことになります。シンプルな分、500円/人とリーズナブルでした。

 

お約束通り、かぶり湯を約200回した後に順番にお風呂に入ってみました。41℃、42℃、43℃までは丁度良い塩梅でしたが、44℃から温かいというより熱いに変わってきます。43℃を超えると細胞のタンパク質が変質し始めると言われますので、体が危険を察知してアラームを出すのでしょう。

44℃の次からは1℃刻みではなく、なぜか2℃アップの46℃。メチャ熱ですが、なんとか3分間入れました。46℃までは最大4人まで自由にお風呂に入れますので、途中で誰かが雑に出入りすると対流で熱さアップするという罠があり、要注意です。

 

最後の48℃ゾーンには、常連(?)の番人が鎮座していました。曰く、「48℃は熱すぎて危険だから、一人づつ最大3分交代で入りましょう」、と。

良く見ると、壁にも波を立てるのは危険と書いた貼り紙があるではないですか。46℃でギリだったのに、48℃にイケるかなと一瞬考えましたが、せっかくの機会ですので、順番待ちに並んでみました。

 

順番が来て決死の思いで48℃に入ると、熱いのは当然ですが、なんか肌がチクチクと痛い。この状態で誰かが波を立てて入ってきたら、確かに危険だ!

と、妙に納得しながら、3分間粘ってみました。最後に湯舟から上がる時に手に力が入らず、ここが本日(登山含めて)最大のデンジャラスゾーンでした。

 

・・・

 

何とか温泉の試練を突破して、最後は チーズガーデン 那須本店を訪れました。

お土産の御用邸チーズクッキーを購入して、チーズケーキサンデーを頂きます。

 

 

登山後ということと、激熱温泉を終えた安堵感もあってか、冷たいアイスが体に染みわたりました。またもや、登山して何故か太っていくパターンだな。


今回の山歩きの詳細記録はこちら。