空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

紅葉の丹沢を歩く

11月16日と12月1日に今シーズン3回目と4回目の紅葉登山に行きました。2回とも丹沢を縦走していますので、2週間の変化を比較しながらまとめてみます。

─ 目次 ─

ロケーション

1回目に登った山は鍋割山で、  神奈川県秦野市山北町と松田町の境にある標高1,272メートルの山です。この山は「鍋焼きうどん」が有名で、今回も山小屋の開店前から長い行列ができるほど繁盛していました。

鍋割山は大倉から時計回りのループコースで歩きました。

 

2回目に登った山は塔ノ岳で、こちらは、神奈川県秦野市山北町清川村の境にある標高1,491 mの山です。塔ノ岳は古くからの信仰登山で有名ですね。

こちらは電車とバスを利用して、ヤビツ峠から出発して最後は1回目と同じ大倉に下りるルートで縦走してみました。

 

1回目 往路:大倉~鍋割山

涼しい季節になりましたが、鍋割ルートは沢沿いでコケがいっぱい。苔マニアに嬉しいルートです。

二俣の登りルートはスタートは針葉樹が多く、一番の見どころは山頂近くの落ち葉でした。

紅葉に埋まって、枕木のようになった木道を歩けるのが楽しい。

 

そのまま登り詰めて鍋割山に着きました。鍋割山荘の開店1時間前に着いてしまい、これは早すぎたかもと思いテーブルでまったりしていましたが、開店30分前には「鍋焼きうどん」の行列ができまして、少し早いぐらいの到着で正解でした。

曇りで涼しかったので、温かい鍋焼きうどんが、ホント美味しい。

 

ちなみに、下の写真は11年前のもの。

見た目も味も変わらぬ鍋焼きに、オーナーのこだわりを感じます。

 

1回目 復路:鍋割山~大倉 (バカ尾根)

下山は通称バカ尾根。花立(標高1,300m)を過ぎると紅葉が満開でした。登りより下りのルートの方が、広葉樹が多くて紅葉が映えますね。

 

ただし一本松(標高765m)まで進むと、紅葉というか、なんだか新緑の雰囲気。

標高の違いで色々と楽しめますね。

 

駒止茶屋で鹿に出会えました。まだ紅葉が始まっていない緑の標高まで下りてきたのでしょうか。冬に向けて葉っぱをモリモリ食べています。

丹沢の鹿は、警戒心がメチャ低いです。食事中で申し訳なかったですが、口笛を吹いたら振り向いてくれました。

 

1回目 おまけ

下山後に大倉でアイスを頂きました。11月というのに暖かく、まだアイスが美味しい山行になりました。

 

2回目 登り:ヤビツ峠~塔ノ岳

12月1日は、バスでヤビツ峠まで登りました。登り口の表丹沢登山口は標高776mと高いです。標高は1回目の丹沢の一本松とほぼ同じで、前回は新緑のようでしたが、2週間で紅葉ピークになりました。

表丹沢ルートは、塔ノ岳に向かって、富士山を見ながら快適な稜線歩きができるルートです。いつ来ても良い。

 

12月初日は今回は天気も良く、途中でパラグライダーにも会うことができました。

最後に丹沢を飛んだのは6年前。登山者を横目に軽々と塔ノ岳をトップアウトして上昇するグライダーを見ていると、また丹沢でも飛んでみたくなりました。

 

最後に階段の登りを進むと、塔ノ岳に到着!

今年は初冠雪が遅れましたが、雪のバランスが良い綺麗な富士山が見られました。

 

2回目 下り:塔ノ岳~大倉

登り口の様子から想像はついていましたが、前回は緑一色だった一本松の周辺が、2週間で綺麗な紅葉になりました。山は標高差を利用して紅葉が長く楽しめるのが良いですね。

 

雑事場ノ平の分岐で、前回とは逆の大観望ルートに進みました。久々のルートでしたが、なんと倉高原山の家が2022年に解体されており、大倉高原テントサイトができていました。

広々していて、とても雰囲気の良いテン場。コーヒーでゆっくりしました。煮沸が必要ですが水場もあり便利そうです。いつか泊まってみたいな。

 

大倉からはバスで渋沢駅へ。駅前の目利きの銀次で次の雪山談義をして電車で帰宅です。

関東近辺の山なら、まだ紅葉はありますが、今年の紅葉登山はこれで終わりかな。

 

今回の山歩きの詳細記録はこちら。