今日で2月も最終日。今年の東京は1回も雪が積もっておらず、何やら冬感が乏しい感じでしたが、気温はそれなりに低くなりました。寒い2月は一般的な家庭で光熱費が最大になり、これは高気密高断熱住宅も同様の傾向です。その2月分の光熱費が確定しましたので、前年比較をしつつ、暮らし方の振り返りをしてみました。(3月2日追記あり)
─ 目次 ─
光熱費が最大になる月
我が家の月別の光熱費は、昨年4月の記事「注文住宅の1年点検と光熱費総括」でも書きましたが、盛夏の8月を抜いて冬の2月が最大の電気代でした。(オール電化のためガス・灯油はなく、光熱費=電気代です)
TEPCO(東京電力)のマイページには青線で「似た家庭」も表示されていて、一般的にも2月の電気料金が最大になる傾向があります。
一年で最も太陽高度が低く平均気温が下がるのは1月ですので、なぜ1月よりマシな2月の方が光熱費が高いのか、少し不思議ですね。
念のため、昨年の気象庁のデータを確認してみたのですが(下図)、やはり記録でも、平均気温・日ごとの最高気温値・日ごとの最低気温値は1月の方が低いです。
唯一、2月の方が低い値として「日ごとの最高気温の最低値」がありますが、これが平均気温より影響があるとは思えません。
そんな中、最近強風で砂埃が舞っていた事を思い出し、気象庁の平均風速データを見てみると、1月(2.6m/s)より2月(2.9m/s)の方が風が強いです。もしかしたら、寒気に風のアシストが加わることで、光熱費に影響を与えているのかもしれません。雪山でも、寒さより強風の方が圧倒的に怖いですからね。
もちろんこれは憶測です。AIにも聞いてみましたが、明瞭な答えは得られませんでした。ということで、光熱費の「2月問題」は研究課題としておきましょう。
2月の光熱費
さて、そんな2月の料金が確定し、2月26日にメール通知が入りましたので、早速確認です。(検針期間: 1月27日~2月25日、30日間)
我が家の料金プランは昔ながらの「従量電灯B」でして、他プランと同様に昨年から値上げされています。
従量電灯Bですと、1段料金の単価は0.2円/kWhダウン(30.00→29.80円: -0.6%)しているものの、再エネ賦課金が2.09円/kWhアップ(+149%)、燃料費調整額が0.56円/kWhアップ(+5.8%)です。つまり、単価だけで差し引き2.45円/kWhの値上げ(21.84円→24.29円: +11.2%)になります。更に基本料も99.06円アップ(+5.6%)しています。
昨年2月の電気代が9,425円でしたので、単価を11%値上げされたら1万円の大台に乗るなと考えていたのですが・・・今年の請求額は8,522円でした。あれ、下がっている?
2024年2月

↓
2025年2月

基本料が5%増で単価が11%値上がりしたものの、それを超えるレベルで使用電力が23%減ったため、トータルの光熱費は10%減になっていたのです。
なぜ使用電力が減ったのか?
まず、もっとも可能性が高いのが、今年の気温と考えました。
ということで、再び気象庁のデータをチェックしてみます。2月28日現在は2月度の集計が終わっていませんが、前日までのデータは出ています。
改めて確認してみると、平均気温はむしろ昨年の方が1.7℃高く、日ごと最高気温の平均は昨年の方が6℃も高く、日ごと最低気温の平均も昨年の方が2.4℃高いです。
【3月2日 追記】
気象庁の2月データが確定しましたので、いちおう貼っておきます。
(値は0.2℃変化しましたが、平均気温が昨年より低いのは変わらず)
おや? 印象と違いますね。実は今年は昨年より寒かったようです。(我が記憶のなんといい加減なことか・・・)
ってことは、やっぱり風速の違いかなと思い、2月の平均風速を確認してみると、こちらは昨年と同値2.9m/sで差が無い。
で、ここまで書いて、今更ながら重要なことに気づきます。もしかして太陽か?
晴天のありがたみ
冒頭で書いた通り、今年は東京で雪が積もっていません。なんなら雨も非常に少なく、非常に乾いた2月でした。となると、日射が増えた可能性がある。
ということで、今日3度目の気象庁のデータです。(気象庁さん、ありがとう!)
予想した通り…!
今年2月の東京の日照時間は昨年2月の152.4時間→209.3時間へ増加、つまり+57時間(+37%)の大幅増となっていたのです。
少し調べると、例年は1月より2月の日射が少ないです。先の2月問題の答えも、恐らくコレだ!(もちろん、ただの仮説です)
ちなみに、去年は2月に積雪8cmを記録しているのに対し、今年は積雪の記録無しです。太陽光パネルに積雪すると晴れていても発電できません。この違いも大きい。
なお、我が家は3kWの太陽光パネルを載せているものの、据置き蓄電池は未設置です。いくら日射が増えたとしても、昼にガッツリ電気を使うか蓄電しなければ、売電が増えるだけで買電する電気代は大きく下がりません。
我が家はかなり強気に昼の電気を使う派で、それが今年の晴天続きの気象にハマりました。
太陽光の活用状況は?
確認のため、電気代の請求が来た2月26日に自作の環境モニタ画面(下図)をキャプチャしました。グラフの表示期間は、太陽光発電する前後の朝6:00~夜18:00までの12時間です。

画面の最上段は、17:59時点の電気使用割合と温湿度(空気線図もどき)をリアルタイム表示していますが、今回はココではなく、2段目の「電力」と書かれたグラフを確認します。
ここには、HEMSから1分毎に発電量と分電盤の回路毎の電力消費量を取得して、電力の積算グラフを描画しています。発電が多ければ下方向にグラフが伸び、電力消費すると上方向にグラフが伸びます。(加えて、スイッチボットのプラグミニから取得したコンセント単位の消費電力も、破線で描画しています)
積算グラフの色がついている領域は、右の凡例の回路色に対応しており、面積が大きいほどその回路の消費電力が大きいことを示します。色が無い(黒い)箇所は、太陽光発電の余剰(売電される)電力になります。
こうしてグラフに可視化すると、たまに陰って発電が凹む時はあるものの、太陽光を期間全体でそこそこ使えていることが分かります。
グラフを見ながら当日を思い返すと・・・
7:00~7:15:朝食でIH/レンジ使用(茶/栗色)
7:15~7:45:IHでカレーの下準備(栗色)
8:00~8:45:炊飯器でカレーの煮込み(青)
8:00~10:45:洗濯機で洗濯〜乾燥(水色)
8:00~12:30:リビングでJackery充電(緑)自動
8:30~19:00:書斎でテレワーク(草色)微量
8:45~10:45:食洗器で1日分を洗う(紫)
10:30~13:45:エコキュート(赤)自動
11:15~12:00:玄米を精米し炊飯(青)
15:00~23:00:エアコン暖房(えんじ色)自動
最後のエアコンは、日射取得で室温がエアコン設定温度より高いため昼に動かす必要はないのですが、エアコンON直後の10分程は約800Wの大電力で動くため、太陽光発電が使える15時に動かし始めています。ですが、改めてグラフを見ると、エアコンの初動もたいした消費電力ではないので、無理に太陽光発電時にスタートしなくても良い気がしてきました。
なお、グラフ右手凡例に列挙された分電盤の回路名は消費電力の大きい順に並べてあり、それぞれ「■回路名 買電kWh/消費kWh」が表示されています。

消費電力が多い(1kWh以上の)回路は、多い順に次の4つです。
・エコキュート:消費3.0kWh→買電0.0kWh
・リビング:消費1.7kWh→買電0.1kWh
・洗濯機:消費1.4kWh→買電0.1kWh
・食洗器:消費1.0kWh→買電0.0kWh
この4つだけでトータル消費は7.1kWhですが、太陽光発電の相殺で、実際の買電は0.2kWhに削減できています。電力単価=25円/kWhとすると178円/日、1ヵ月(30日)で5,340円の削減になります。これらを夜間に使っていれば電気代が約1.5倍になったということで、これは大きい。
ちなみに、昨年までは、エコキュート、洗濯乾燥機、食洗器の3トップでした。今はここに「リビング」が加わっています。このリビングの回路は、TV/PC/ルータ等用でしたが、今はキャンプ用のポータブル電源「Jackery」も接続されていて、キャンプ以外でも日用使いで活用しています。昼に太陽光で充電した電力は、夜間~朝のTV/PCに供給されます。ポタ電は停電時のサーバダウンを防ぐUPS代わりにもなりますので、PCに繋ぐメリットは大きいですね。
こういう積み重ねで昼の太陽光が有効活用されたのと、そもそも今年の2月は例年になく日射が多かったため、光熱費が削減できたと確認できました。
【3月2日 追記】
翌土曜の3月1日は雪山登山旅で外泊したため、不在時の比較用に同時刻のグラフを貼っておきます。
大きな電力消費は8:30から自動スタートするJackery充電のみで、エコキュートは休止設定、洗濯乾燥も無し。太陽光発電の自家消費率は、2/26在宅=61% → 3/1不在=16%にダウンしていて、もちろん余剰分も売電はされるのですが、なんかモッタイナイ。 不在時の電力も有効活用したいところです。
P.S.
グラフを見ると、太陽高度の低い2月の在宅日でも、まだ太陽光が余っています。これなら、TV/PC用だけでなく、冷蔵庫にポタ電を繋げるのもアリかもです。レンジは別コンセントのため、冷蔵庫のみならバッテリ容量=0.5kWh~1kWhで足りるはず。
もっとも、最近のLFP電池が各段に超寿命化したとはいえ、製品寿命の15年程度では電気代の差額が初期費用を上回るレベルではなく、費用対効果はマイナスです。ですが、停電時に冷蔵庫が使える安心感は大きい。できれば超寿命な全個体電池を待ちたいですが、全個体電池の普及(低コスト化)の遅れ次第では、今主流のLFP型ポタ電の追加も検討余地ありと考えています。
お決まりのハッシュタグを書いて終わります。(ヤマト住建の公式アンバサダーになった経緯はコチラ)
#ヤマト住建公式アンバサダー





