空と山と暮らし

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エアコン除湿始めました(試運転)

東京に今年初の真夏日がやってきました。当然のことながら湿度も高止まりしましたので、エアコン除湿の開始です。まだ今後の梅雨~晩夏の連続除湿運転の前哨戦ですが、良いタイミングで試運転できましたので今回はそのことを。

─ 目次 ─

最初の真夏日

今年は5月20日が東京の初真夏日(30℃超え)になりました。過去10年平均の初真夏日は5月30日ですので、平均より少し早めの真夏日です。ちなみに、昨年の初真夏日は6月12日、一昨年は5月17日で結構なバラつきがあります。

真夏日の記録を遡ると(下図の赤ライン)、100年前は6月中旬~7月初旬が初真夏日の主要分布域で、初真夏日は少しづつ早まる傾向にあります。

過去150年(1875~2024年)の初夏日/真夏日/猛暑日

ちなみに過去10年の初猛暑日(35℃超え、上図の黄色ライン)は、6月末〜8月初旬ですが、100年前はそもそも猛暑日が無い年(点が無い年)の方が多いです。東京は着実に暑くなっていますね。この傾向ですと、今後も5月下旬に真夏日がやってくる年が多くなりそうです。

さて、真夏日がやってきたらエアコン冷房の試運転です。

室温と湿度

今どきの高気密高断熱住宅は外から熱が伝わりにくいため、日射遮蔽が適切であれば、外気温が上がっても室温はそれほど上がりません。今の時期は昼に真夏日(30℃)になっても、朝晩が20℃なら建材達に蓄熱(蓄冷)されますので、室温25℃に維持できます。(空気は建材より比熱が小さいため、換気回数=0.5回/時で24時間換気をしても、2時間で外気と同じ室温にはならない)

この時期に気を付けないといけないのは、換気によってダイレクトに外から水分が入ってくること。つまり湿度です。全熱交換型の第1種換気なら水の流入量を低減できますが、実運用では良いとこ半減程度ですので、換気システムに依らず除湿は必要です。(数十W程度の24時間換気装置で除湿量を半減する全熱交換の意義は大きいですが、除湿不要ではない)

 

人により住宅に求める湿度レンジは異なりますが、一般的には湿度40%~60%が快適ゾーンと言われています。カビを抑制し、健康的に暮らしやすい湿度ですね。我が家はピアノ保全のため、再熱除湿エアコンを積極利用して、夏季の相対湿度45%~55%を狙っています。つまり、部屋の湿度が55%を超えるようになったら、涼しくてもエアコンを稼働するということです。

ここで注意しないといけないのは、外気湿度が55%未満でも除湿が必要な場合があることです。猛暑日になると外気湿度が40%でも除湿が必要になります。

外気湿度の見方

これは、部屋と外気の温度差が影響しています。

真夏日30℃の相対湿度55%は、容積絶対湿度16.7g/㎥です。つまり、空気1㎥あたり16.7gの水を含んでいるということですね。空気線図に★印でプロットしてみます。

※一般的な湿り空気線図は縦軸に重量絶対湿度を取るが、上図は容積絶対湿度であることに注意。

 

この16.7g/㎥の外気を換気で取り込んで、部屋に入れるとどうなるか。室温25℃の部屋では、下図のように★印が空気線図を左に5℃移動して、相対湿度72%になります。カビ警戒レベル(湿度70%)を超過しますね。

つまり、外気の湿り具合を見る際は、相対湿度そのままではなく、暮らす室温での相対湿度を考える必要があるのです。相対湿度を都度変換するのは面倒ですので、室温は25℃位で安定させる前提で、絶対湿度の上限を知っておくと便利です。

一般的な快適湿度の上限60%は、室温25℃のときに絶対湿度=13.8g/㎥。これを四捨五入して、外気湿度が14g/㎥を超えたら除湿と覚えておくと簡単です。

いつ除湿を開始するか?

とは言え、真夏日に湿度14g/㎥を超えたら即座に除湿開始・・・の必要はありません。1~2日で湿度が下がるようであれば、急いで除湿しなくても屋内環境をある程度キープできます。(このあたりの許容日数は、暮らしの生活排水量や全熱交換の有無で大きく変動)

 

ということで、まずは今後の傾向を見るために天気予報をチェックです。

以下、5月20日と5月21日の1時間天気予報を引用します。(出典:tenki.jp、赤字強調部は筆者記載)

朝6時は

 気温:17.4℃、湿度:86%; 12.8g/㎥

ですが、これが気温の上がる14時に

 気温:31.0℃、湿度:49%; 15.7g/㎥

になります。気温上昇とともに湿度が上がり、閾値14g/㎥を超えましたね。

相対湿度だけ見ていると勘違いしやすいですが、絶対湿度(水分量)を見ると、6時の湿度86%より14時の湿度49%の方が水分が多い事が分かります。

 

翌日も見ておきましょう。

朝6時は

 気温:20.5℃、湿度:89%; 15.9g/㎥

14時は

 気温:29.1℃、湿度:63%; 18.2g/㎥

深夜0時は

 気温:22.5℃、湿度:90%; 18.0g/㎥

と高湿度が朝昼晩を通して続く事が分かります。

 

さらに翌々日も同じ傾向。これならエアコン除湿の試運転のしがいがありますね。5月23日(金)になると湿度が下がる予報ですので、5月20日(火)から5月22日(木)までエアコンを動かすのが良さそうです。

(天気予報に容積絶対湿度を追加表示をするChrome Extensionsは、GitHub - rinos4/abshum_extを利用)

エアコン試運転

年によっては初真夏日が6月中旬にずれ込み、梅雨時期までエアコン稼働が不要になるケースもあります。しかし、できれば5月中に1度は、外気湿度が上がらなくても、エアコンの運転をしてみることをおススメします。

というのも、昨年に夏用のJXVエアコンの故障を経験しまして、復旧まで1週間を要したのです。一般的にエアコンのニーズが減る10月ですら1週間待ちですので、6月や7月に故障が見つかった場合はもっと時間が掛かることが予想されます。連続稼働が必要な梅雨時期に故障が見つかって、例えば1ヶ月待ちになったら大事ですよね。

今回は5月後半に真夏日が来てテストできましたので、ちょうど良かったです。

 

5月20日にエアコン稼働した際の温湿度を確認してみましょう。

外気湿度は75%; 16.0g/㎥ですが、室内(床下除く)は湿度が低下して、風呂上がりの湿度が高まる洗面でも、57%;13.3gに抑えられていることが分かります。ピアノのあるリビングは55%に維持できていますね。

今年初の夏用エアコンの稼働ですが、問題なく動作しました。良かった。

試運転を終えた後に

湿度が高かったのは5月22日(木)まで。5月23日(金)は予報通り気温と湿度が下がりました。ですが、その湿度低下が予想以上に大きかったです。

5月23日の午前に、外気湿度が12g/㎥を下回りました。このためエアコン冷房を停止して、エアコン本体のカビ防止のために送風運転を開始しています。そして、エアコンのフィンの乾燥を促進するために、24H換気の風量を上げて1F&2Fの窓を開けたのです。

乾いた外気の取り込みで、エアコン本体の乾燥も進むと思いきや・・・

気づいたら外気湿度が8g/㎥を下回って、室内湿度が40%未満の過乾燥になってしまったのです。(上図の矢印箇所)

うーむ、湿度が下がることは想定していましたが、ここまで行くとは迂闊だった。19時に仕事を終えて過乾燥に気づき窓を閉じると、部屋の湿度が快適ゾーンに戻りました。

今の時期は加湿気味になることが多いですが、北風が入ると急に乾燥気味になることもあります。しばらくは外気湿度に注意しておくことにしましょう。

 

お決まりのハッシュタグを書いて終わります。(ヤマト住建の公式アンバサダーになった経緯はコチラ

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