空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

「真夏の光熱費」イベントに乗ってみた

今回のブログは、我が家を建てたヤマト住建がオーナー向けに開催中の「真夏の光熱費大公開キャンペーン」に参加したお話です。ブログとしては、光熱費の公開だけでは物足りないので、昨年との比較や年間の消費電力の傾向についても記録しておきます。

─ 目次 ─

我が家の仕様と光熱費

まず光熱費に関係する住宅仕様のおさらいです。

我が家は内外ダブル断熱で、断熱気密性能はUA値0.38[W/㎡・k]、C値0.4[c㎡/㎡]です。いわゆる断熱等性能等級6.5相当(HEAT20 G2.5レベル)で、30年以上暮らすと最もトータルコストが安くなると言われるコスパ高な住宅になります。(80年以上暮らすなら断熱等級7がトータルコスト最安と言われますので、子子孫孫が暮らすならHEAT20 G3がベスト。ヤマトだとエネージュG3+というのがある模様)

設備は、太陽光パネル3kWを搭載し、蓄電池は無し、オール電化で昼にエコキュートでお湯を沸かしています。お湯は主に毎晩の入浴と毎朝の食洗器と洗濯機で使用しており、夏季はこれに毎朝の野菜収穫後の朝シャワーが加わります。

電気を多く使うIH・食器乾燥・洗濯乾燥を太陽光の発電が始まる午前に動かし、昼にIHとエコキュートを使う運用のため、自家消費率は48%と一般的な平均(30%)より高めになっています。(下図はHEMSのキャプチャ。トータル期間は2023年4月~2024年8月)

空調は、6月以降は除湿のために6畳用エアコン1台を24時間連続稼働し、全館を室温25.5℃、湿度50%にする運用をしています。これら以外に電力を多く使う機器は、テレワークで常時稼働する開発PCやサーバ達です。

東京都内の戸建て2人暮らしで、電気プランは(昔ながらの)東京電力 従量電灯Bを利用しています。

 

この住宅スペック・運用で、7月の請求書は9,291円。1万円未満に収まりました。

使用電力は243kWhで、昨年3月に新居へ越してからは常に第2段階料金に収まっています。盛夏にこの程度の金額で済むなら、24時間エアコンを稼働しても気になりません。

前年と比較してみる

昨年7月の使用電力は232kWhで、今月はそこから+11kWhです。昨年も24時間エアコンを稼働しており暮らし方は変わらないですが、昨年以上の猛暑日続きでエアコン負荷が少し増えたのではと想像しています。

使用電力は+11kWh(+5%)でしたが、請求は昨年の7,486円から+1,805円(+24%)の二桁増になっています。大きく増えた内訳のトップツーは、燃料調整費-2,308円→-1,479円(+829円)、再エネ賦課金324円→848円(+524円)でした。補助金などは政府方針で左右しますので、いかんともしがたいですね。

ちなみに新居に引っ越す前の2022年は今より電気代単価が安かったですが、それでも電気代16,533円+ガス代3,384円の計19,917円でしたので、単純な比較でも半減したことになります。当時はエアコンを間欠運転しており、帰宅後はしばらく汗だくでした。それが今や24時間の全館冷房が安価に実現できていまして、やはり高気密高断熱による光熱費削減の効果は偉大です。

年間の光熱費の傾向を考える

東京電力のWEBサイトで、月ごとの使用電力が確認できます。我が家の使用傾向を見ると、夏(7~8月)と冬(1~3月)がほぼ同程度の電力量です。

一般的に6地域では夏に比べて冬の光熱費が高くなりやすいのですが、我が家は夏冬がバランスしており、ある意味で一般より夏が過剰ということになります。これは梅雨時から除湿のためにエアコンを24時間連続稼働している事が主な原因でしょう。

このコスト増をどう見るかですが、温湿度を安定させると心身的に(夏バテ予防や睡眠の質向上などの)大きなメリットがあります。また実コスト的にも、湿度の安定によりピアノ保全ができて調律依頼の頻度を減らせたり、内装や(気密ラインが外側のため)建材の安定化に繋がり補修コストが低減します。そう考えると24時間のエアコン稼働は決して浪費というわけではなく、トータルコストで考えても十分経済的なメリットがあると考えています。

ということで、世間に比べて夏冬の電気使用量のバランスが異なる我が家ですが、夏季はこの運用をしばらく続けてみるつもりです。

 

お決まりのハッシュタグを書いて終わります。(ヤマト住建の公式アンバサダーになった経緯はコチラ

 

#ヤマト住建の光熱費

#真夏の光熱費大公開キャンペーン

 

【1坪菜園+α】夏野菜'24-⑧ 8月育成状況

今回は2月から開始した夏野菜の育成シリーズの第8回を書いてみます。

前回の育成記事はコチラ↓

今夏の野菜は7月時点で全品種が採れていますので、8月に新規収穫が始まった夏野菜はありません。8月は安定した収穫期になりましたが、ミニトマトに変化がありますので、そのあたりも記録しておきます。

─ 目次 ─

一坪菜園の育成状況

家庭菜園は、規模と効率化を追求するプロ農家のような短期大量収穫ではなく、毎日の食卓に出す程度の量で、少しずつ長く収穫できる方が都合が良いです。その点で7月育成は特にキュウリが過剰な状況でしたが、仕立て方法を見直して毎朝が良い塩梅の収穫量になってきました。

大きく変更したのがキュウリの葉かきです。一般的にキュウリの葉かきは最大2~3枚/日と言われます。我が家では新たな遊びヅルを伸ばしている周辺(上部)は、影を作る先輩の葉を積極的に刈り取っており、標準の倍の最大5枚/日程度の葉かきをしています。

葉かきが多いと総収穫量は下がると思いますが、一気に茂らないため樹が疲れにくく、コンスタントに長く収穫できると考えています。

ただし、8月は夏休みで家を空けることがあり、泊りの山行(甲斐駒ヶ岳で雷鳥と出会う)などの翌日は、やはりキュウリが過剰になりました。7月よりは抑え気味にできましたが、写真のように家で食べきれない本数が取れた場合は、いつものように会社・ご近所配りで対応です。現状では9月に入っても採り続けられそうな樹勢で、この仕立てで継続管理していきます。

 

暑さに強いナス・ピーマン・万願寺トウガラシは8月に入ってますます旺盛になりました。この夏野菜たちは水と肥料が安定していれば育つので、肥料を撒いて毎朝5時に自動散水していれば旅に出ても問題ありません。

白ナスは葉っぱに小さい穴ができていまして、恐らくノミハムシと思われます。木酢液をかけて様子見してみます。

オクラは大きくなると実が固くなるため少し注意が必要ですが、今年は密植栽培で成長がゆっくりなので育ちすぎリスクを低減できています。念のため長く家を空ける前日に小さめオクラも収穫しておく、という感じで対応しています。

 

問題はトマトです。暑さに弱いトマトは8月の猛暑日続きで、ついに花落ちが目立つようになりました。7月に装着したメッシュネットのお陰で虫被害は激減し、成った実は熟成中なのですが、新しい実がつかないのです。

トマトの樹は元気ですので、いったん今の実を収穫し、脇芽を切って1本(or 2本)仕立てに抑えて樹を保全してみます。

6月後半から、トマトは自家製を毎日食べてお店で買わずに来ましたが、9月はスーパーでトマトを購入することになりそうです。

猛暑期間に樹を維持しておき、9月以降に涼しくなって結果が再開すると嬉しいです。もし樹の切り過ぎで弱ってしまったら、ミニトマト水耕栽培のみにして、トマトエリアを秋冬野菜用にカルス NC-Rで土作りしておくつもりです。

水耕栽培トマトの状況

水耕栽培ミニトマト千果」も暑さで花落ちし始めました。ミニトマトは午後に日陰になる東面屋根付きバルコニーで育成していまして、

遮光により8月まで粘り強く育成できていたのですが、最高気温35℃超えの猛暑日が続くと花落ちは避けられません。

水耕栽培といえど16本仕立てはやりすぎだったようで、先端の茎も細くなってきました。このため、花が残っている3本の茎を残して脇芽を剪定し、追熟済みの実を収穫して様子見することにしました。

 

水耕栽培ミニトマトECメータにより液肥の濃度管理が容易なため、やはり甘さが別格です。

土耕トマトも水少な目の木熟栽培で糖度を上げていますが、これだけ甘さに違いが出るのであれば、来期のトマトは水耕栽培に一本化しても良いかなと考えています。

 

猛暑日ミニトマトを育てる方法がないかは継続して探っておりまして、室内での水耕栽培も始めてみました。種や苗からではなく、庭のオレンジアイコから刈り取った大きめの脇芽を捨てずに発根させ、それで育成をトライしています。

肥料はいつもの微粉ハイポネックスで、スタート時のEC値は1,000μS±10%が適正値。水道水の電解質成分が約200μSですので、ECメータで確認する時は、200μSを足した1,100~1,300μSを狙うことになります。

初回は発根の促進のためメネデールも入れました。EC値は1,292μS、問題ないですね。

 

ちなみに、我が家は夏に6畳用エアコン1台を24時間稼働し、家全体を室温25.5℃・湿度50%にしています。これはアンデス山脈高原地帯が原産のトマトの生産適温でもあり、ここに十分な日射が当たれば酷暑でも育つはずです。

トマトの光飽和点は70,000lxと高く、一般的に室内栽培は難しいと言われます。そこで、水耕栽培を2階の2ndリビング南東面に設置してみることにしました。ここは256cm幅の日射取得型の窓を設置しており、窓越しの日射透過率は2月の育苗時に実測済み(以下の比較図)です。

反射率は日射角度が浅いと高まりますので、早朝に真横から差し込む朝陽を当てるのが良さそうです。今回設置した場所で確認すると、日の出~11:00位で日が当たりました。少し日射量が足りない気がしますが、ここで様子見してみましょう。

もちろん夏の南東面の窓は本来は日射遮蔽すべきでして、トマトゾーンだけあえて日射開放することになります。これによりエアコン負荷が上がりますが、遮蔽が必要な時は太陽光発電も活発なので太陽光の自家消費で賄え、買電代はあまり上がらないと目論んでいます。

おまけ (観葉植物)

観葉植物は、実がつく野菜と違い大きな変化はありませんが、定点観測しているとジワジワ成長していることに気づきます。

小型のサンスベリアは、ツンツンのフォークの新芽がマライカの高さを追い越していました。

東京は酷暑日続きですので屋外で育てていたら観葉植物にも厳しい環境だと思いますが、我が家の観葉植物は年間通して安定した室内で育てていますので、特に疲れた様子もありません。

 

多肉植物は、左から2番目のエメラルドフラッシュの子株が鉢から溢れ気味ですので、移植用の小鉢を調達しました。

9月に株分けしようと思います。

 

以上、8月状況でした。室内での水耕栽培も始まり、今後も定期的に野菜たちの育成を観察・記録していきます。

 

夏野菜の育成シリーズ⑨に続く。

甲斐駒ヶ岳で雷鳥と出会う - 黒戸尾根ルート

8月10日から1泊2日で甲斐駒ヶ岳に登りました。甲斐駒ヶ岳は3回目で、前回(10年前)と同じく尾白川渓谷発の黒戸尾根ルートにしています。今回は甲斐駒ヶ岳で初めて雷鳥にも会えましたので、その記録記事を書いてみます。

─ 目次 ─

ロケーション

甲斐駒ヶ岳山梨県北杜市と長野県伊那市の間にある標高2,967mの山で、南アルプス国立公園内にあります。「駒ヶ岳」をWikipediaで調べてみると日本に20座ありますが、その最高峰が甲斐駒ヶ岳。まさに駒ヶ岳の王様ですね。

標高だけでなくピラミッド型の尖った山容も美しく、日本百名山を書いた深田久弥が「もし日本の十名山を選べと言われたとしても、私はこの山を落さないだろう」と書き残すほどの名峰です。

甲斐駒ヶ岳へのルートはいくつかありますが、今回は尾白川渓谷から黒戸尾根経由でアプローチしてみました。

黒戸尾根は日本三大急登の1つ(残りは、烏帽子岳のブナ立尾根、谷川岳の西黒尾根)で、その中でも標高差が最高の2200mのコースです。ここを日帰りで登るにはかなりの体力が要求されますが、黒戸尾根には途中に七丈小屋がありますので、今回は一泊二日でゆっくり登ってみました。

尾白川渓谷~五合目小屋跡

黒戸尾根は急登のイメージがありますが、笹の平分岐までは比較的に緩やかな登りです。約1,300年前に聖徳太子が尾の白い黒馬で甲斐駒ヶ岳を往復したのが麓の尾白川の語源ともいわれているのですが、確かに途中まで馬で登れそうな勾配です。

ただしナイフリッジ(刃渡り)まで来ると、馬で登るのは厳しそうです。

あくまで伝説ということなのかもしれません。

 

黒戸尾根の前半の樹林帯は想像以上に苔が多く、そしてキノコもたくさん見ることができました。

コケ、いい・・・。

 

五合目で少し下りますが、ここまでは歩きやすい山道でした。五合目小屋は既に跡地になっていて、建物はありません。甲斐駒ヶ岳講の最盛期には黒戸尾根上に6軒の山小屋があったのですが、今では七丈小屋を残すのみ。山道の整備とともにニーズが減っていったということでしょうか。

五合目小屋跡~七丈小屋

五合目を超えると急登ゾーンに入り、ハシゴやクサリ場がでてきます。

ここ、ハシゴが無い時代はどうやって登ったのでしょうか。いくら聖徳太子が達人でも、さすがに馬で登るのは厳しい気がしますが…。

 

その後も樹林帯の登りが続き、午前中に1日目の目的地の七丈小屋に到着しました。

山小屋の脇にKDDIが設置したスターリンクがありました。(Starlink活用「山小屋Wi-Fi」、百名山など100カ所に拡大) 過去は山でdocomo一択でしたが、最近は選択肢が広がって良いです。私もデュアルSIMでスマホ運用していますので、いざというときに電波が繋がる安心感は良いですね。

1日目宿泊(七丈小屋泊)

午後はフリータイムで、妻が担ぎ上げてくれたお酒でまったりタイムを堪能しました。そして、明日に備えて夕食。

10年前は重箱メニューでしたが、今はハンバーグ&カレーでした。カレーが美味しくて2皿もお代わりしてしまいました。

そして、夜は星空タイム。前回は月が明るすぎる問題に直面しましたが、今回は月が沈んだ1時に起きてみました。昼間の雲は綺麗にとれて、満開の星空にあえました。

写真はピントがイマイチでしたが、真夏は標高が高い山でも寒くなく、まったり撮影できてよいです。レンズの調整だけは次に備えてマニュアル設定の練習をしておきます。

七丈小屋~烏帽子岩

朝4時に起きて小屋で朝食弁当を頂き、日の出前に出発です。八合目に御来迎場がありますが、今回はその手前の剣場(?)で日の出の撮影をしました。

今日も快晴で暑くなりそうです。

 

その後、御来迎場を越えて二本剣が刺さった烏帽子岩に来ると、富士山とセットの眺望を楽しめました。富士山の下には鳳凰三山オベリスクがクッキリ見えます。

2日目は風が強く二本剣がグラグラ揺れているのが分かるレベルでした。暑い日ですので、強めの風の方が心地よいです。いい日に来られました。

 

東を向くと、八ヶ岳も見えます。

雲海から突き出た赤岳が神々しい。

烏帽子岩甲斐駒ヶ岳

烏帽子岩を越え、山頂下の駒ヶ岳神社本宮100m手前に南に突き出た岩があります。ここで甲斐駒3度目にして、初の雷鳥に遭遇!

か・・・かわいい。

 

カメラを構えていると、こちらに向かってテクテクと歩いてきます。

珍しく雷鳥にカメラ目線まで頂いてしまいました! 雷鳥まじキュート。

 

富士山を望む岩場と雷鳥・・・良い場所で雷鳥に会えました。良かった。

 

そして、ついに甲斐駒ヶ岳の山頂へ。

山頂には祠があり、ワラジが奉納されています。今でも甲斐駒ヶ岳講で登拝の修行に来られる方がいて、その方たちが納めているとのこと。どうりでワラジが新しいワケだ。

 

山頂からは360°の眺望が楽しめ、もう言うことありません。ここでパノラマ撮影もしてしまいました。

まずは西側のパノラマ写真。

左から富士山、北岳仙丈ヶ岳が見えました。

次は反対に東側のパノラマ写真。

北アルプス八ヶ岳が見えました。

そして、山頂でコーヒータイム。

いや~、来てよかった。

 

今回は復路が往路と同じピストンですので、下山は割愛します。

おまけ

下山後は尾白川渓谷から車で15分の「南アルプス釜無川温泉 むかわの湯」へ。ここは10種類のお風呂があり、露天風呂も熱すぎず良い塩梅。ゆっくり寛げます。

10年前の720円/大人から、今は830円/大人へ値上げされていますが、むかわの湯 Webクーポンで730円/大人になるという太っ腹。私はクーポンに気づかず入ってしまいましたが、サウナも2種を完備しておりコスパが高い温泉です。

 

その後は温泉から車で5分の「食道 やま輝」へ。冬のスキーの後にも寄ったお店で、またまたリピートです。

ここの定食はボリューム満点で登山後に最適です。追加で頼んだ唐揚げで若干多すぎる量になってしまいましたが、美味しく完食できました。

そのせいなのか、ロングコースを登ったはずなのに下山後の方が体重が増える事態になってしまいましたが・・・これは山あるあるですね。

 

今回の山歩きの詳細記録はこちら。

ヤマトのエコライフフォトコンテストに乗ってみた

今回のブログは、我が家を建てたヤマト住建がオーナー向けに開催中のフォトコンテストに乗ってみることにしました。お題は「夏涼快適!ヤマトのエコライフ」なのですが、あらためてエコライフを写真で表現しようとしたら、なかなか迷走しましたので、そのあたりの事を書いておこうと思います。

─ 目次 ─

フォトコンテスト

ハウスメーカのフォトコンテストは今年1月にも参加しており、その時のお題は「家の中で一番好きな場所」でした。

注文住宅というのは一品モノですので、皆さん思い入れは強くなる傾向にあります。我が家も設計士さんと色々と検討して作りましたので、控えめに言って好きな場所だらけで、前回はどこが一番好きな場所か悩み1枚の写真を選択しました。

2回目の今回は「夏涼快適!ヤマトのエコライフ」というフォトコンテスト。このブログではエコな話題をいくつも書いてきましたので、最初はネタ豊富で困らないと考えていました。しかし、いざ写真として表現することを考え始めると・・・ちょっと悩んでしまったのです。

エコライフとは?

ここでのエコは「エコロジー」と「エコノミー」の両方を指していると想定され、どちらのエコもギリシア語で「家」のことを指すoîkos(オイコス)が語源です。家を快適にすることを考え抜いて家周辺の環境にまで思考を展開した学問がエコロジー、家を効率的に管理するためのルールを考え始めたのがエコノミーですね。そういう意味でも、家とエコは切り離せないものです。

 

このブログではエコロジー寄りな話として菜園の暮らしシリーズや太陽光発電の自家消費について書き、エコノミー寄りとして「注文住宅の1年点検と光熱費総括」や「夏至の太陽光発電と蓄電池のコスパ考察」など運用コストに関する記事を書いてきました。

せっかく2本柱があるので、できればエコロジーとエコノミーの両方を含む写真を表現したいと考えたのですが、両方に関係しそうでパッと思いつくのは太陽光発電。遠い国から石油を運ぶ量を減らせるのは環境的に良いだろうし、もちろん経済的にもオトク。ただ、太陽光発電に関する写真となると屋根写真とかHEMS画面の写真になりそうで、これはブログでの説明画像としては良いですが、フォトコンテスト用となると流石に微妙です。

 

そこでもう少し検討し、エコノミー観点で、6畳用エアコン1台だけで家全体で涼しんでいる様子を吹き抜けから全体撮影しようと考えたのですが、そういう写真は他にも出てくるだろうし、やっぱり私としては差別化のためにエコロジー感(あるいは植物感?)を強めたい。

うむ、どうしようか。

私のエコライフ

そんなこんなで色々考えた挙句に撮影したのは、ベランダ菜園しながら日射遮蔽もしているミニトマト写真!?

自分たちが食べる野菜を家庭菜園で自作することで自然感を表し、またミニトマトの樹が東面のバルコニー扉に直撃する朝陽の日射遮蔽となることで冷房コストの低減効果も表しているのです。・・・うむ、説明が必要な写真はフォトコンテスト向きでないな (笑)

ちなみに、このミニトマト2月に種から育成していまして、これは冬でも家全体を20℃以上にキープする高気密高断熱の住宅性能と、南面に設置した日射取得型窓による育苗が効いているのですが、それこそ写真からは全く読み取れませんね。

 

フォトコンテストはインスタ参加組のカッコイイ写真いっぱい出てくると思いますので、1つくらいヘンテコ写真があった方が面白いと思い、コレにしてみました。他の参加者さんがどういう写真を撮るのか楽しみです。

 

とはいえ今回の写真はちょっ迷走しすぎた…かも。

 

お決まりのハッシュタグを書いて終わります。(ヤマト住建の公式アンバサダーになった経緯はコチラ

 

#ヤマト住建の住まい方

#ヤマト住建の真夏のエコライフ2024

【1坪菜園+α】夏野菜'24-⑦ 7月育成状況

今回は、2月から開始した夏野菜の育成シリーズの第7回を書いてみます。

前回の育成記事はコチラ↓

今年は梅雨入り後も好天が多く、野菜たちは去年以上に元気に育ってくれました。しかし、その暑さのせいか去年見なかった虫も出て追加対策をしていますので、そのあたりも記事にしてみます。

─ 目次 ─

7月新規収穫の夏野菜

まずは7月になって新たに採れ始めた夏野菜たちの状況です。

 

新規1:赤オクラ

6月は普通の緑オクラのみ収穫でしたが、7月に入り遅撒きの赤オクラも採れ始めました。赤い見た目でインパクトがありますが、味は普通のオクラと変わりません。

オクラは気づくと巨大化して固くなってしまいがちですが、赤オクラは4本の密植栽培にしたお陰で成長速度が抑えられ、しかも実が赤くて目立つため、採り遅れることなく栽培できています。

今年のオクラは本数が多いため自動散水の水多めエリアに植えていますが、それでも密植4本だと茎が細くなりがちな気がしています。密植2本栽培の緑オクラは、なぜか太茎1+細茎1の上下関係ができて、太茎オクラ側の実が大きくなりがち。来年は間をとって3本の密植栽培が良いかもしれません。

 

 

新規2:ロロンカボチャ

ラグビーボール型の甘いカボチャで、昨年食べたロロンカボチャの種を撒いて育てたものです。うどんこ病で葉が減ってしまいましたが、なんとか1つ目を無事に収穫できました。

ちょうど支柱の場所にできて曲がってしまいましたが、味は変わらないはず。1つめを収穫すると再びツルが伸びて葉が茂り始めましたので、次は形の良い実ができるようにと期待しています。カボチャの実は追熟中でまだ味見していないので、食べた感想はまた今度。

 

新規3:ピーマン

ピーマン系は万願寺トウガラシが先行していましたが、緑ピーマンの収穫も始まりました。

万願寺トウガラシと合わせて、だいたい2~3個/日の収穫で、家で食べるのにちょうど良いペースで育ってくれています。今年は万願寺トウガラシ苗1+ピーマン苗1にしていまして、これは来年も同じ苗数で良さそうです。

 

継続収穫の夏野菜

継続1:ナス

ナスは、黒ナス/白ナスの両方が育っています。樹は黒ナスの方が大きめですが、実は白ナスの方が肥大化スピードが早く好調です。白ナスの収穫目安である250gも、目測でほぼピッタリ収穫できるようになりました。

人間、慣れるものですね。ナスは平均すると1~2個/日で、こちらも家で食べるのにちょうど良い塩梅のペースです。ナスも2苗で正解でした。

 

継続2:キュウリ

昨年のキュウリは2苗で採れすぎ問題が発生し、今年は1苗にするか悩みました。結局、全滅リスクを考慮し最終的に2苗にしたのですが、不安をよそに2苗ともすくすく育ちましたので、当然のごとく7月に入って食べきれない問題が顕著になってしまいました。

できれば毎日2~3本収穫の長期間栽培でコントロールしたく、2つの苗を時差で植えたり、遊びヅルを1本だけにしたり、もう1苗はツル下ろし栽培にしたりと、色々トライしています。しかし、やはり収穫量の調整は難易度が高いです。(キュウリは放置しているとあっという間に極太になるため、余っていても取らざるを得ない)

ちなみに、日光白根山で地元の方に頂いた冷えキュウリ漬けが美味しく、それを家で真似てからキュウリ消費が増えているのですが、それでも余剰が出ます。もはやキュウリはそういうものだと割り切って、会社/ご近所におすそ分けしています。

 

継続3:ミニトマト

路地のミニトマトはオオタバコガに攻撃され、千果/あまぷる/オレンジアイコとも、気づいたら全体の実の30~40%ほどを食べられるという事態になりました。ベランダの水耕栽培トマト(同じく種から育てた千果)には全く虫がおらず、路地トマトだけ狙われるのが不思議です。ベランダには鳥よけネットが張ってあり、虫は通れる網目サイズではあるのですが、もしかしたら大きな網目でも防虫効果があるのかもしれません。

路地のミニトマトは葉が茂り過ぎて今更ネットで全体を囲うのは大変なので、とりあえず100均の水切りネット(深型)を房ごとに掛けてみました。

気づいた虫は取り除き、虫対策に木酢液もかけたので、何が効果的だったか確信はないのですが、水切りネットをかけた翌週からミニトマトの食害が激減しましたので、房ネットでも効果はあったと思われます。ただ、房ごとに水切りネットを掛けるのは、なかなかに手間です。

去年はトマトエリア全体を鳥よけネットで囲い、オオタバコガの被害はありませんでした。たまたま虫が来なかった年という可能性はありますが、来年は最初から鳥よけネットで囲おうと固く誓ったのでした。

 

ちなみに、ミニトマトはキュウリより食べやすく、採れすぎは無いだろうと考えていましたが、今年は実割れ防止で1苗ごとに2-3本仕立てにしたこともあり、ミニトマトも家で食べるには多すぎる量になってしまいました。

こちらも会社/ご近所お配り作戦です。

 

なお糖度の観点では、路地トマトも木熟で糖度を上げてはいるものの、やはりECメータで正確に液肥の濃度管理ができる水耕栽培の方が断然甘いです。

ということで、オレンジアイコも水耕栽培してみようということになり、少し大きめの脇芽2本を捨てずに、ペットボトルにさしてみました。

 

リキダスメネデールを希釈した溶液で様子見し、1週間で無事に新しい根が伸び始めました!

ということで、次回からオレンジアイコも水耕栽培に加えて状況監視してみたいと思います。

 

水耕栽培トマトの状況

水耕栽培ミニトマト 千果は、液肥管理により高糖度のミニトマトが毎日採れています。16本仕立てで粒は小さめですが、この甘さを知ってしまうと同じ種から育てた畑側の千果が物足りなく感じるほどです。(粒の大きさは畑の3本仕立ての方がイイ)

トマトは高温で花落ちすることがありますが、東京で気温35°を超える暑さが続いても継続して花が付き収穫できています。我が家の栽培場所は東向き半屋根ベランダ育成で、午後に日陰になるため、遮光ネット効果が得られているのではと考えています。

7月時点で水耕栽培ミニトマトが一番採れた日は7月13日で、152個 1.37kgでした。

水耕栽培は粒が小さめですが、ミニトマト「千果」はその名前の通り、1つの苗で1,000粒以上を収穫できます。水耕栽培は実割れしにくいのですが、それも着実な粒数の計上に貢献しています。

 

水耕栽培が好調のため調子に乗って、秋採れを目標に7月15日の早盆から水耕栽培の2苗目を開始してみました。水耕栽培には、光が入らず水温の上がりにくい容器が必要でして、角上魚類で買い物をした時に千果用と同じサイズの発泡スチロールを再びゲットしました。涼しいアンデス高原原産のトマト苗が猛暑日続きの東京で育つのかチャレンジではありますが・・・うまく育つといいな。

手前が新苗。水温の上昇を抑えるため、撮影後に奥の千果と同じように蓋にアルミシートを貼っておきました。

根腐れ防止の太陽光発電のエアポンプは1つしかないので、チューブを分岐して2槽に空気を送り込んでいます。

発泡スチロールの蓋に穴を開けてトマト苗とチューブを通してから、そういえば「次は横穴方式を試そう」としていたことを思い出しました。水抜き用の穴と兼用でき、かつ初期苗の根が水に接触する部分が増え、かつ雨水が容器に入り込みにくく、かつ給水時の蓋の開け閉めがしやすいと、色々メリットあります。苗を横倒してうまく育つか微妙ですが、畑の千果は横倒し方式で無事育ちましたので、全くダメではないはず。今回は手遅れなので、次回にやってみましょう。(ここに書いておけば、次回やる時には思い出すかもしれん…)

 

おまけ (観葉植物)

観葉植物は、野菜と比べて見た目に大きな変化はありません。一応、ノーマル100均サンスベリアの背比べをしてみると、最大苗の高さが131cmになっていました。9ヵ月前の記事サンスベリアと比較すると、あきらかに株数も増えてる気がします。毎日見ていると気づきませんが、じわじわ成長しますね。

 

小さなツンツンのサンスベリア フォークは、新株がポコポコ生まれてきました。いつか鉢全体が剣山のようになると面白いです。その場合、同居しているサンスベリア マライカをどこかに移さないといけません。もう少し成長したら移植を検討してみようと思います。

 

多肉植物のハオルチアたちは、サンスベリア以上に動きが小さいです。

ですが、左から2番目のエメラルドフラッシュは、子株が増殖しているような・・・?

まぁ、こちらは植え替えを急ぐ必要もありませんので、ゆっくり様子見してきましょう。

 

以上、7月状況でした。水耕栽培の第2弾も始まり、今後も定期的に野菜たちの育成を観察・記録していきます。

 

夏野菜の育成シリーズ⑧に続く。