前回の宿泊登山の記事の最後に書いた通り、下山後に東京に戻って午後は注文住宅の設計打ち合わせを行いました。
当初は、家の事も登山の記事のオマケで書こうと考えていました。ですが、いざ注文住宅の打ち合わせをしてみると、家の設計は想像以上に検討することがある。ということで、後で振り返った時の備忘録として注文住宅に関する内容をシリーズにまとめることにしました。今回は2022年7月現在の状況を書いておきます。
─ 目次 ─
はじめに
1年前の私は、まさか自分が家を建てることになるとは夢にも思っていませんでした。ところが人生とは面白いもので、2021年9月の緊急事態宣言解除時に引っ越しを検討していたら、色々な事が絶妙に揃って年末に土地を購入し、そして注文住宅を建てることになりました。
現在は既に設計士さんと10回以上も検討を重ねており、今月中にプランが確定する予定です。プラン確定は設計士さんが構造計算や確認申請を進めるための区切りで、それ以降のプラン変更は原則NGとなります。(電気やカラー打ち合わせは別で、プラン確定後にも継続して打ち合わせが続きます)
ということで、設計打ち合わせの終盤に近い今回はオプション変更の見積り情報なども揃って、プランを最終判断することになります。少し緊張しますね。
見積り結果
・・・プラン決定と緊張した面持ちで向かったものの、ふたを開けてみると設備関係で見積もりが揃わず、プラン決定は次回に持ち越しになりました。まぁ、コロナ禍で設備メーカがてんやわんやと聞いていましたので、今回決まると思っていなかったのが本音なのですが。
さて、ここでいう設備とは、キッチン・洗面・風呂・トイレの水回り設備のことで、ハウスメーカの標準のままであれば見積もり不要。ですが、我が家はあえて標準品から不要なアイテム(風呂の棚とか)を外したり、グレードを下げたり(キッチン天板を人工大理石から高耐久ステンレスに変更など)してます。
それ以外にもコロナの影響で調達できない可能性のある標準設備があり、そのためのオプション変更の見積もりが必要になったりしているのですが、その見積もりが出てきていません。コロナの影響もなかなか続きますね。できれば早く着工に向けて進めたいところではありますが、一筋縄ではいかないものです。
お風呂について - 換気のこと
その問題の設備なのですが、お風呂のある部品が入らないのです。お風呂はハウスメーカの標準プランでTOTOさんとLIXILさんとTakara standardさんとPanasonicさんの4つから選べ、既にTOTO サザナに決めています。暖かく掃除のしやすそうな「ほっカラリ床」というのが決め手で、断熱浴槽/蓋や手元スイッチシャワーが標準で付いてくる点が気に入りました。正直、私としては断熱浴槽やシャワーは使い方によっては不要かなとも思っているのですが、東京ゼロエミ住宅の補助金のためにはこれらが必須仕様になりますので欠かすことができません。それを全て標準で揃えているTOTOさんはありがたいです。
さて、TOTOサザナは6月頭にTOTOショールームに伺い仕様を決めたのですが、ご担当の方いわく浴室換気暖房乾燥機「三乾王」の入荷が不透明とのこと。コロナで上海がロックダウンをしている影響で部品が調達できないとのことでした。
浴室換気暖房乾燥機はハウスメーカ標準。高気密高断熱住宅に暖房機能は不要なので、高湿度時の水分排出(換気機能)とその後の内部循環乾燥(涼風機能)のみ使うことを想定しています。三乾王は高気密シャッター付きの高性能換気扇でもあり、換気停止時の漏気が抑えられるのも良い。
しかし、この入荷待ちで着工が遅れるなら、東京ゼロエミ住宅の条件外ですし、将来の保守コストを考えると無しでも良いと考えました。それで一般の換気扇への変更か換気扇無しの場合の見積もりをお願いしていたのです。ただ、その変更の見積もりが1か月ほど経過しましたがメーカから出てきていません。
仕様を外すだけなら見積もりも簡単ではと思っていました。(実際に清掃を簡単にするために外した収納棚はすぐ出ました。雀の涙ごとく-780円です) しかし、換気扇はいろいろな条件があるのか、もしかしたら外すことの是非になっているのかもしれません。気長に待つしかないか。
換気扇が入らないことはある意味良い機会と考えて、今回の設計打ち合わせで設計士さんに風呂にCF(循環ファン)を付けられるかダメもとで聞いてみました。風呂CFとは以下の一級建築士事務所 オーブルデザインさんで使われている方式です。
今回建てる家は多少なりとも高気密高断熱を意識した戸建て住宅で、温度だけでなく湿度も安定化させることを目指しています。そして一番湿度が上がるお風呂に関して、この風呂CFが理にかなっていると考えています。オーブルデザインさんは1999年からホームページで情報発信されていて、情報量の質・量が素晴らしく、家を建てると決めた時にいろいろ読ませて頂いたページでもあります。
さて、打ち合わせでの設計士さんの回答は「TOTOさん標準で対応できるのであれば可能だが、そうでなければ難しい」と。まぁ保証を考えると、自由度が高い地域工務店ならまだしも、安全/堅実傾向のハウスメーカはそうなりますよね。そしてTOTOさん標準の風呂CFなど当然無い。ということで当初検討の通り、建物引き渡し後に自分で風呂CFを取り付ける方向のままとしました。
今のところは↓のようなものを脱衣場の風呂ドア上に付けることを考えています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07CJVHP85
普段は真下に向けて風呂上りの涼風のために使い、そして家族が入った後はくるっと浴室側に向けて風呂CF代わりに一定時間を内部循環の換気に使います。風量は壁貫通の風呂CFより多い上に、斜め吹き込みも自由に調整できますので風呂の乾燥促進としては十分。故障時の交換がDIYで安価に速やかにできる点も良い。現時点で決められるのはこういうファンのための下地とコンセント設置だけですね。これで風呂のカビが抑制できるといいな。
窓について - 防犯ガラスと日射取得/遮蔽型
もう1つ、見積もり中なのが窓です。ハウスメーカさんの窓はエクセルシャノン社のトリプルシャノンが標準です。窓の位置やサイズは6月の打ち合わせでほぼ決めていたのですが、1Fや下屋から侵入できそうな窓でかつ電動シャッターを付けない窓は、防犯ガラスに変更することを検討しています。当初、エクセルシャノンさんの防犯ガラスはトリプルではなくペアガラスになってしまうと思い込んでいたのですが、数年前にトリプルガラスも防犯ガラスに対応したようです。トリプルのまま防犯にできるなら南面の日射取得型の窓以外は気兼ねなく防犯にできるなと、窓は防犯タイプで再見積もりをお願いしたのでした。
ただ、設計士さんへの見積もりのメール依頼が打ち合わせの1週間前だったこともあり、今回の打ち合わせではまだ見積もり中でした。もう少しはやく気づけば良かった。
さて、窓は設備以上に建物ごとに位置やサイズが変わってきますので、窓仕様は標準化が難しいです。ただ、契約の際には窓を含めた見積もりが必要。では変更部分の費用はどうなるかというと、「契約時の標準構成の窓・シャッターの金額合計」と「設計後の全窓・シャッターの金額合計」の差額で算出されます。これはリーズナブルな方法ですね。(もしかしたら、今回のハウスメーカさん特有のやり方かもしれません)
窓の設計検討では冬の日射取得のために、南(南東)側は1Fに特寸サイズと2Fは幅2560mm規格の大き目の日射取得型窓を予定しています。窓は気密性能を考慮してドレーキップ or 縦/横のすべり窓 or FIX窓を基本にしていますが、南側は日射取得と搬入にも使うことから、この2か所のみ引き違いの大窓にしています。YKKさんやLIXILさんと気密部材の構造が異なるエクセルシャノンさんなら、引き違い窓でも強風時の気密低下が少ないのではと期待していたりします。
南面で使う窓は日射遮蔽型のグリーンタイプではなく日射取得型のクリアタイプですが、クリアタイプはさらに「CVDクリア」以外に「ESクリア」という種類があります。
エクセルシャノンさんのパンフレットに色別の特性が記載されていて選択の参考になります。以下に引用します。

基本的に日射取得の不要な南側以外はグリーンタイプで良さそうです。熱還流率が小さめで性能が良くかつ紫外線カット率が高いのが嬉しいですね。
南面の日射取得を目指す位置はESクリアタイプが良さそうです。というか従来品のクリア(CVDクリア)とESクリアの日射取得率は同じで、熱還流率と可視光透過はESクリアの方が良いので、仕様だけ見るとCVDクリアを選ぶ理由がありません。ただグリーンとCVDクリアは同額ですが、ESクリアは(寒冷地向け?)特殊仕様ということで標準から差額が出るとのこと。そこで、こちらも見積もりしているのですが、これも少々時間がかかっているようです。
現在の「グリーン」と「CVDクリア」窓、それから電動シャッターの見積もりですと、標準構成の窓金額合計を下回るため、予算的にはESクリアの価格がそこまで跳ねなければ是非採用したいところです。こちらも見積もり結果が待ち遠しいですね。
また夏の日射遮蔽を考えてアウターシェードも検討しているのですが、シャッターと併用はエクセルシャノンさんの標準では対応できず、SEIKI社のサングッドを提案されました。
こちらも色によって遮蔽性能が変わります。南東面と南西面の窓にアウターシェードを付ける予定で、景色の良い南東は可視光の透過性が高めのものを、南西側は遮熱性能の高いものがいいかなと考えていますが、色のバランスもあり悩ましいです。

もし暑すぎれば最悪シャッターもあるので、やはりグレイ系で統一が良いのかな。色は後で決められるようなので、こちらも検討継続です。
エコキュートについて - TEPCO「くらし上手」プラン
エコキュートについては、風呂/キッチンへの給湯配管が短くなる設置場所という観点以外は特に検討していなかったのですが、TEPCOの新電力プランの検討で、少し悩ましいことがでてきました。
TEPCO(東京電力エナジーパートナー)は今年から「くらし上手」という電気料金プランを開始しています。
これは太陽光発電の電力で日中に湯を沸かす「おひさまエコキュート」を設置している場合に利用できるプラン。日中・夜の電気代が同一料金という今どきでは珍しいプランです。電気を多く使うほど他プランに比べてコスト有利になるようで、オール電化で太陽光を付ける場合に検討することになります。このプランにするとIHやエコキュートの電化製品の無料修理サービスが付いてくるという点もユニークですね。正直、電気を沢山使うつもりはないですが、万が一将来このプランにしたいときに対応できるかどうかは知っておきたい。
この「おひさまエコキュート」ですが、TEPCOのサイトを読んでみると以下の記載がありました。
太陽光自家消費促進型給湯機とは
主として太陽光発電設備で発電する時間帯に蓄熱する機器であって、当社が認めたものをいいます。
具体的には日本冷凍空調工業会における昼間沸上げ形家庭用ヒートポンプ給湯機に該当する設備です。
※新たにJRA規格が発行されるまでは下記の型式を対象とする
| メーカー名 | 型式 |
|---|---|
| ダイキン | EQ46WFPV |
| ダイキン | EQ37WFPV |
| パナソニック | HE-Y46KQV |
| パナソニック | HE-Y37KQV |
最後の※印がポイントで、肝心のJRA規格というのがまだ決まっておらず、電気料金プラン自体は既にスタートしたものの今後どのようなエコキュートでこの電気料金プランが使えるようになるのか明確にされていません。
現在検討中のエコキュートは設計士さんからCORONA社CHP-37AY5を予定と聞いています。現状の「おひさまエコキュート」指定は上記の通りダイキンとパナソニックのみで、残念ながらCORONは対象外のようです。ということで、設計士さんにCORONAでおひさまエコキュートに対応(予定されているJRA規格に準拠)する見込み・予定があるかと、パナソニックのおひさまエコキュートにした場合の差額も確認してもらうことにしました。
あわせて、私の方からもTEPCOさんの問い合わせ窓口に質問をしています。こちらの回答がきましたらまた記事にしたいと思います。
ちなみにCORONAのCHP-37AY5は今年2月に発売された新機種で、「ソーラーモードプラス」という日中にお湯を沸かす機能が搭載されています。
クラウドの天気予報データや太陽光の発電状況から昼間に湯沸かし制御をするもので、「太陽光自家消費促進型給湯機」と主張できそうなモノではあります。まぁ、そんな機能が無くても、エコキュートの時計を12時間ずらせば太陽光発電でお湯は沸かせるのですが。おひさまエコキュート指定のメリットは、TEPCOの「くらし上手」プランの参加権だけですので、CORONAが「おひさま判定」されるかは、ダメ元で待とうと思います。
その他 - 洗濯干しなど
洗濯の室内干しはLDKの横にある畳スペースでと考えています。ここに森田アルミ工業さんのpid 4Mを付ける予定です。
付ける位置や高さも、扉の干渉やエアコンの風の当たりやすさを考慮を決めていく必要があります。今回の設計打ち合わせで取り付け位置と方向も仮決めしました。
似たような商品で安価なもの(↓)がAmazonにあり、DIYで取り付けても良いかなと思ってはいます。ただし長期間に渡り洗濯の荷重が掛かるものですので、ハウスメーカさんで施工をしてもらった方が安心かなと考えて、取りつけてもらう方向で調整中です。ハウスメーカさんでpid 4Mを取り付けても、下地・取付費込みで16,600円とそれほど高くなさそうです。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZYC9WBG
これ以外に標準仕様の外干し用の洗濯金具も決めました。こちらは金具の長さ指定と取り付け位置くらい。あまり悩まなかったです。
もともと普段の洗濯運用に、外干しの予定はありません。室内に干したくないキャンプ系アイテム等を、どうしても乾かすときに使う想定です。では普段の洗濯は部屋干しメインかというと、そこは少し悩んでいます。冬は加湿のために洗濯の室内干しが有用ですが、ドラム式で一発で乾燥できるお手軽さも捨てがたく、ここは実際に住んでみてフレキシブルに対応していこうかなと思います。電気代のかかる乾燥も、日中にドラムを回せば太陽光で電気代が気にならないということもありますし、今も晴れ日に外で干すより雨の日のドラム乾燥の方がタオルがほっかほかという絶大メリットを感じていますので。
もう1つ、乾燥のホカホカという点ではリンナイの「乾太くん」がよく話題になります。洗濯機を毎日2回以上回す家庭なら、乾太くん一択でしょう。
我が家は二人暮らしで洗濯量が少ないため、乾太くんは無しにしました。乾太くんのためだけにガス管を引くのも、やはりもったいないかなと。将来的に電気料金が跳ね上がりして、ガス併用だったらと後悔するかもしれませんが、そういう時はガスも値上がりするのではと想像したり、そもそも太陽光があれば電気代が上がっても気にならないよねとか考えたり。正直ここは読めないですね。
万が一ガス優位になったら敷地まで都市ガスが来ていますので、その時に考えることにしておきます。近々の災害時の停電考慮は、洗濯乾燥は取り付けた外干し金具で対応、食事は山用で常用しているバーナーやコッヘルがありますので、それで対応予定です。
打ち合わせでは、そのほか細かい事がちらほら。早くプランを決定できるといいな。
家を建ててみるシリーズ全30話へ続く ↓