空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

注文住宅 設計打ち合わせ - 残課題あり

前記事の宿泊登山を終えて7月3日に下山後、そのまま東京に戻り午後は新築住宅の設計打ち合わせを行いました。

家のことも山と同じように日記がわりと考えていましたが、家の設計は想像以上に検討することがあります。ということで、後で振り返った時のための備忘録を込めて記事を書いてみることにしました。

─ 目次 ─

はじめに

設計の打ち合わせは既に数回実施しており、7月中にはプラン確定とする予定です。このプラン確定は設計士さんが構造計算や確認申請を進めるためのもので、それ以降のプラン変更は原則NGとなります。(電気やカラー打ち合わせは別で、プラン確定後にも継続して打ち合わせが続きます)

ということで、設計打ち合わせの終盤に近い今回は見積り情報なども揃って、プランを決めていくことになります。少し緊張しますね。

見積り結果

・・・今月プラン決定とやや緊張した面持ちで向かったものの、ふたを開けてみると設備関係で見積もりが揃わず、ほかいろいろありプラン決定は次回に持ち越しになりました。まぁ、最初から今回決まるとは思っていなかったのが本音なのですが。

さて、ここでいう設備とはキッチン・洗面・風呂・トイレの水回り設備のことで、ハウスメーカの標準のままであれば見積もり不要なのですが、やはりショールームに行くといろいろ目移りしてしまい、オプションを追加したくなってきます。

それ以外にもコロナの影響で調達できない可能性のある標準設備があり、そのためのオプション変更の見積もりが必要になったりしているのですが、その見積もりが出てきていません。コロナの影響もなかなか続きますね。できれば早く着工に向けて進めたいところではありますが、一筋縄ではいかないものです。

 

お風呂について - 換気のこと

その問題の設備なのですが、お風呂の1部品が入らないのです。お風呂はハウスメーカの標準プランでTOTOさんとLIXILさんとTakara standardさんとPanasonicさんの4つから選べ、既にTOTOさんのサザナに決めています。暖かく掃除のしやすそうな「ほっカラリ床」というのが決め手で、断熱浴槽/蓋や手元スイッチシャワーが標準で付いてくる点が気に入りました。正直、私としては断熱浴槽やシャワーは使い方によっては不要かなとも思っているのですが、東京ゼロエミ住宅の補助金のためにはこれらが必須仕様になりますので欠かすことができません。それを全て標準で揃えているTOTOさんはありがたいです。

さて、TOTOさんとは6月頭にショールームに伺い色味なども決めたのですが、ご担当の方から浴室換気暖房乾燥機「三乾王」の入荷が不透明とのこと。コロナで上海がロックダウンをしている影響でした。

浴室換気暖房乾燥機は標準ですので、そのまま付けておけば良いかなと思っていましたが、その入荷待ちで着工が遅れるなら(東京ゼロエミ住宅の条件外ですし)この際なしでも良いかなと。それで一般の換気扇への変更か換気扇無しの場合の見積もりをお願いしていたのでした。オプションは新規に付けると高いのですが、外す分には雀の涙レベルになることが多く、浴室換気暖房乾燥機も外して2-3千円のマイナス程度とのことでしたが、それでも良いかなと。ただ、その見積もりが1か月ほど経過しましたが出てきていません。

仕様を外すだけなら見積もりも簡単ではと思っていました。(実際に清掃を簡単にするために外した収納棚はすぐ出ました。ちなみに-780円です) しかし、換気扇はいろいろな条件があるのか、もしかしたら外すことの是非になっているのかもしれません。気長に待つしかないのかな。

換気扇が入らないことはある意味良い機会と考えて、今回の設計打ち合わせで設計士さんに風呂にCFファンを付けられるかダメもとで聞いてみました。CFファンとは以下の一級建築士事務所 オーブルデザインさんで使われている方式です。

arbre-d.sakura.ne.jp

今回建てる家は多少なりとも高気密高断熱を意識した戸建て住宅で、温度と特に湿度管理をしていくことを目指しているのですが、一番湿度が上がるお風呂に関して、このCFファンが理にかなっていると考えています。オーブルデザインさんは1999年からホームページで情報発信されていて、情報量の質・量が素晴らしく家を作ると決めた時にいろいろ読ませて頂いたページでもあります。これからもブログで色々引用することになりそうです。

さて、打ち合わせでの設計士さんの回答は「TOTOさん標準で対応できるのであれば可能だが、そうでなければ難しい」と。まぁ保証など考えると、自由に施工できる地域工務店さんならまだしも、ハウスメーカさんとしてはそうなりますよね。そしてTOTOさん標準でCFファンなどもちろん無い。ということで当初検討の通り、建物引き渡し後に自分でファンを取り付ける方向のままとしました。

今のところは↓のようなものを脱衣場の風呂ドア上に付けることを考えています。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07CJVHP85

普段は真下に向けて風呂上りの涼風のために使い、そして家族が入った後はくるっと浴室側に向けてCFファン代わりに一定時間換気に使います。現時点で決められるのはこういうファンのためのコンセント設置だけですね。これで風呂のカビが少しでも抑制できるといいな。

 

窓について - 防犯ガラスと日射取得/遮蔽型

もう1つ、見積もり中なのが窓です。ハウスメーカさんの窓はエクセルシャノン社のトリプルシャノンが標準です。窓の位置やサイズは6月の打ち合わせでほぼ決めていたのですが、1Fや下屋から侵入できそうな窓でかつ電動シャッターを付けない窓は、防犯ガラスに変更することを検討しています。当初、エクセルシャノンさんの防犯ガラスはトリプルではなくペアガラスになってしまうと思い込んでいたのですが、数年前にトリプルガラスも防犯ガラスに対応したようです。トリプルで防犯にできるなら気兼ねなくどの窓も防犯にできるかなと、Fix以外の窓は防犯での見積もりをお願いしたのでした。

ただ、設計士さんへの見積もりのメール依頼が打ち合わせの1週間前だったこともあり、今回の打ち合わせではまだ見積もり中でした。もう少しはやく気づけば良かったです。

窓は先ほどの設備以上に建物ごとに位置やサイズが変わってきますので、窓仕様については標準というのはあってないようなものですね。ただ、契約の際には標準構成として窓も含めた見積もりをします。では変更部分の費用はどうなるかというと、「契約時の標準構成の窓・シャッターの金額合計」と「設計後の全窓・シャッターの金額合計」の差額で算出されます。これは良い方法ですね。(もしかしたら、今回のハウスメーカさん特有のやり方かもしれません)

 

窓の設計検討では冬の日射取得のために、南(南東)側は1Fに特寸サイズと2Fは幅2560mm規格の大き目の窓をお願いしています。窓は気密性能を考慮してドレーキップ or 縦/横のすべり窓 or FIX窓を基本にしていますが、南側は日射取得と搬入にも使うことから、この2か所のみ引き違いの大窓にしたのです。(YKKさんやLIXILさんの引き違い窓と気密部材の構造が異なるエクセルシャノンさんなら、強風時の気密低下も少ないのではという期待があります)

また、ここで使うのは日射遮蔽型のグリーンタイプではなく日射取得のためのクリアタイプですが、クリアタイプは標準の「CVDクリア」以外に「ESクリア」という窓があります。

エクセルシャノンさんのパンフレットに色別の特性が記載されていて選択の参考になります。以下に引用します。

基本的に日射取得の不要な南側以外はグリーンタイプで良さそうです。熱還流率が小さめで性能が良くかつ紫外線カット率が高いのが嬉しいですね。

南面の日射取得を目指す位置はESクリアタイプが良さそうです。というか従来品のクリア(CVDクリア)とESクリアの日射取得率は同じで、熱還流率と可視光透過はESクリアの方が良いので、仕様だけ見るとCVDクリアを選ぶ理由がありません。ただグリーンとCVDクリアは同額ですが、ESクリアは(寒冷地向け?)特殊仕様ということで標準から差額が出るとのこと。そこで、こちらも見積もりしているのですが、これも少々時間がかかっているようです。

現在の「グリーン」と「CVDクリア」窓、それから電動シャッターの見積もりですと、標準構成の窓金額合計を下回るため、予算的にはESクリアの価格がそこまで跳ねなければ是非採用したいところです。こちらも見積もり結果が待ち遠しいですね。

また夏の日射遮蔽を考えてアウターシェードも検討しているのですが、シャッターと併用はエクセルシャノンさんの標準では対応できず、SEIKI社のサングッドを提案されました。

www.seiki.gr.jp

こちらも色によって遮蔽性能が変わりますね。南東面と南西面の窓にアウターシェードを付ける予定で、景色の良い南東は可視光の透過性が高めのものを、南西側は遮熱性能の高いものがいいかなと考えていますが、色のバランスもあり悩ましいです。

もし暑すぎれば最悪シャッターもあるので、やはりグレイ系で統一が良いのかな。色は後で決められるようなので、こちらも検討継続です。

 

エコキュートについて - TEPCO「くらし上手」プラン

エコキュートについては今まで風呂キッチンへの給湯配管が短くなる設置場所という観点以外は特に検討していなかったのですが、TEPCOの新電力プランの検討で、少し悩ましいことがでてきました。

TEPCO(東京電力エナジーパートナー)では今年から「くらし上手」という電気料金プランが始まっています。

www.tepco.co.jp

これは太陽光発電とその電力で日中に湯を沸かす「おひさまエコキュート」を設置している場合に利用できるプランです。日中・夜の電気代が同一料金という今どきでは珍しいプランですね。電気を多く使うほど他プランに比べてコスト有利になるようで、オール電化で太陽光を付ける場合は検討の余地があります。このプランにするとIHやエコキュートの電化製品の無料修理サービスが付いてくるという点もユニークですね。正直、電気を沢山使うつもりはないのですが、万が一将来このプランにしたいときに対応できるようにしておきたいな、という思いがあります。

さてこの「おひさまエコキュート」ですが、TEPCOのサイトをよく読んでみると以下の記載がありました。

太陽光自家消費促進型給湯機とは
主として太陽光発電設備で発電する時間帯に蓄熱する機器であって、当社が認めたものをいいます。
具体的には日本冷凍空調工業会における昼間沸上げ形家庭用ヒートポンプ給湯機に該当する設備です。
※新たにJRA規格が発行されるまでは下記の型式を対象とする

メーカー名 型式
ダイキン EQ46WFPV
ダイキン EQ37WFPV
パナソニック HE-Y46KQV
パナソニック HE-Y37KQV

最後の※印がポイントで、肝心のJRA規格というのがまだ決まっておらず、電気料金プラン自体は既にスタートしたものの今後どのようなエコキュートでこの電気料金プランが使えるようになるのか見えていません。

現在検討中のエコキュートは設計士さんからCORONA社CHP-37AY5を予定と聞いています。現状の「おひさまエコキュート」指定は上記の通りダイキンパナソニックのみで、残念ながらCORONは対象外のようです。ということで、設計士さんにCORONAでおひさまエコキュートに対応(予定されているJRA規格に準拠)する見込み・予定があるかと、パナソニックのおひさまエコキュートにした場合の差額も確認してもらうことにしました。

あわせて、私の方からもTEPCOさんの問い合わせ窓口に質問をしています。こちらの回答がきましたらまた記事にしたいと思います。

 

ちなみにCORONAのCHP-37AY5は今年2月の発売された新機種で、「ソーラーモードプラス」という日中にお湯を沸かす機能が搭載されています。

www.corona.co.jp

クラウドの天気予報データや太陽光の発電状況から昼間に湯沸かし制御をするもので、「おひさまエコキュート」の目的は達せられそうな機能です。今後必要と考える太陽光の自家消費を高めるための機能としては十分に見えますね。追加費用の発生しない標準品で進めたいところですが、こちらも悩ましいです。

 

その他 - 洗濯干しなど

洗濯の室内干しはLDKの横にある畳スペースでと考えています。ここに森田アルミ工業さんのpid 4Mを付ける予定です。

www.moritaalumi.co.jp

付ける位置や高さも、扉の干渉やエアコンの風の当たりやすさを考慮を決めていく必要があります。今回の設計打ち合わせで取り付け位置と方向も仮決めしました。

 

似たような商品で安価なもの(↓)がAmazonにあり、DIYで取り付けても良いかなと思ってはいます。ただし長期間に渡り洗濯の荷重が掛かるものですので、ハウスメーカさんで施工をしてもらった方が安心かなと考えて、取りつけてもらう方向で調整中です。ハウスメーカさんで取り付けても、下地・取付費込みで16,600円とそれほど高くなさそうです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZYC9WBG

 

これ以外に外干し用の洗濯金具も決めました。こちらは金具の長さ指定と取り付け位置くらい。あまり悩まなかったです。

構想としては、冬は加湿のために室内干しがメインで、夏は冷房(除湿)負荷を減らすため外干し兼用、梅雨時期は室内+除湿(再熱除湿エアコン or 除湿器)で頑張るとか妄想しています。ただし、結局のところ電気代にもよりますが、ドラム式で一発で乾燥までできるお手軽さも捨てがたく、ここは実際に住んでみてフレキシブルに対応していこうかなと思います。電気代は太陽光が発電している昼にドラム乾燥すれば、あまり気にならないということもありますし、正直今も晴れの日に干すより雨の日のドラム乾燥の方がタオルがホカホカになっていますしね。

洗濯乾燥のホカホカという点ではリンナイの「乾太くん」がよく話題になります。

rinnai.jp

今回の家はオール電化+太陽光でいくことにしましたので、検討の上で乾太くんは無しにしました。このためだけにガス管を引くのも、やはりもったいないかなと。将来的に電気料金が跳ね上がりして、ガス併用だったらよかったのにと後悔することがあるかもしれませんが、おそらくそういう時はガスも値上がりするのではと想像したり。正直ここは読めないですね。万が一ガス優位になったら敷地まで都市ガスが来ていますので、その時に考えることにしておきます。オール電化で災害などで停電があった場合は、IHは山用のバーナーやコッヘルを総動員して、洗濯物は外干しで凌ぐことにします。

 

今回の打ち合わせはそのほか細かい事ちらほら。早くプランが決定できるといいな。

 

家を建ててみるシリーズへ続く