空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

注文住宅㉒インターネット回線の再考

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。

家の工事は着々と進み、引き渡しまで1.5ヶ月になりましたので、そろそろ本気(?)を出さないといけません。ということで積み残していたインターネット回線の最終確定をしました。また、前回記載したTEPCOのおひさまエコキュートに新展開がありましたので、そのことも。

─ 目次 ─

NURO光がNG!?

我が家は今の賃貸でNURO光のG2Vプランに入っています。これは戸建て向け2Gbps光回線で、以前は他業者の最大1Gbpsに先んじて2Gbpsプランを展開し、それでいて月額5,217円と他社同程度のコスパ良い回線でした。加入時のキャッシュバックも凄かったです。

このNURO光は昨年末にトラフィック問題など世間を賑わしましたが、我が家はテレワークを含めてネットワーク遅延なく順調に使えています。引っ越し先でも実績のあるNURO光で良いなと思っていました。

もちろん、引っ越し先の東京都X市がNURO光の対象地区であることも確認済です。当然使えるだろうと安心しきっていましたが、実際に回線引っ越し手続きを開始すると、なんと引っ越し先の町内はNURO光の対象外とのこと。マジか・・・。

購入した土地は新規分譲地で電柱も立ったばかりという状況ですので、もしかしたらある程度の人数が見込めないとサービス開始してくれないのかもしれません。分譲地から複数のリクエストが出てしばらく待てば対象地区になるかもですが、引っ越し直後に使うことを考えると今からではとても無理です。ということで、インターネット環境をどうするか、再考が必要になってしまいました。

高気密高断熱住宅向けの回線は?

インターネット回線を考えるにあたり、大きくは無線と有線に分かれます。無線は大手携帯4社の5GルータやWiMAXなど選択肢が広いです。5Gはスマホで使っていますし、WiMAXは2-3年ごとにキャンペーンを渡り歩いて使っていた時期もありますので、ある程度使い勝手は分かっています。いっぽう有線ですと、いまどきダイアルアップ、ISDNADSLは選択肢にすら入らず、光かCATVの2択だと思います。

まず月額として考えると、一般論として無線の方が安価です。工事費用や引っ越し時のタイミング調整も不要ですので、無線が使えれば一番楽ですね。しかし、今までの実績を考えると無線はちょっと難しいかなという状況です。というのも、テレワークでビデオ会議をしていると、在宅から無線環境で入られる方は音声にノイズが入ったり、画面が止まったりとネットワークトラブルが結構あるのです。もちろん、そのお宅の環境が問題なのであって無線がダメということではないのですが、明らかに有線よりリスクは高い印象です。

加えて、高気密高断熱の家ではもう1つ厄介なことがあります。高高住宅限定というよりは、ガルバリウム鋼板を使ったり付加断熱にキューワンボードのようなアルミ箔面材を使ったり太陽光を載せた場合という方が正確ですが、今までの低気密低断熱住宅と比べてどうしても電磁波が遮断されやすくなります。つまり無線は今どきの高高住宅では電波が弱く不安定/低速になりやすい。我が家も、どの程度の電波状況になるか見学時にスマホのアンテナチェックとかしていますが、足場を外した完成時にどうなるかは未知数です

さらに無線ですと、安価なプランは帯域制限も心配になる。帯域制限は条件などが明記されていないことも多く、仕事で使うとなると、しっかり情報を集めないと厳しいです。将来的に5Gや6Gと進化して無線大容量通信が当たり前/安定という時代になるかもしれませんが、今の私の使い方を考えるともうちょっと先かなと。

もう1つの有線LANは光とCATVがありますが、テレビを見ない場合はCATVの方が割高傾向でメリットが少ないため、今回は光回線から選択することにしました。

なお光回線の契約をすると、工事日までは繋ぎでWiMAXや5Gルータを無償提供してくれるプロバイダが多く、その期間は無線を使います。ここで無線が問題なさそうなら、次回の契約更新時に無線をトライしてみるのも良いかもしれません。

光回線の費用比較

まずは光回線に絞りましたが、今の時期は毎年各社キャンペーン合戦で、工事費無料、契約手数料引き、初月割り、キャッシュバック、ルータ一無料など各社特有の技が繰り出されていて、単純な比較が難しいです。ということで、結局支払額はどうなるのか、年ごとの累積費用を算出して比較することにしました。情報は2/12時点のkakaku.comから。

とりあえず、10年累計まで書いています。短くキャンペーンを乗り継いだ方がトータルコストは安くなるのですが、先のことは分からないので現時点の契約を延長した場合でまとめています。
黄色マーカはその年の時点で一番安い業者を表しています。こうしてみると3年契約ということもあってか前半はauひかりが安いですね。それでいて5Gbps回線が使えてコスパも高いです。なお回線速度は少し注意点があり、初契約の3年間は5Gbpsと1Gbpsが同一料金のため5Gbpsを選んでいますが、4年目以降は1Gbpsで試算しています。auひかりはキャンペーン金額がダントツで、なんとkakaku.comからの申し込みでキャッシュバック12.3万円。他社からの乗り換えの場合は、これに最大3万円の違約金還元がプラスで付きます。これがauひかりのスタートダッシュの原動力になっています。

長く使えば月額費用の安い「おてがる光」が9年目でトップ交代です。minicoの方が月額が安く長期的には有利なはずですが、工事費割りキャンペーン等の初期費用の差が大きく、10年程度ではminico有利になりませんでした。

こうしてみると、6年前に唯一1Gbpsを超えて2Gbpsでコスパ最高であったNUROが、今ではそれほどでもないような気がしてきました。NUROの対象地区外でネット回線を再考できる機会ができてむしろ良かったのかもしれません。ちなみに我が家のNURO光は2023年1月~3月が契約更新期間にあたるため、3月の切り替えは違約金が発生しません。ギリギリ引っ越しが間に合ってよかった。

光回線の決定 - auひかり

今までのネットワークの進歩を改めて考えると、新しい技術がどんどん出てきますので、同じサービスは使い続けても10年、早ければ5年程度で切り替えています。そう考えるとスタートダッシュのコスト安のauひかりが良いです。ということで、さっそくauひかりに電話してみると、新規分譲地の我が家でも問題なくサービス提供できるとのこと。工事日の調整は早めに申し込んだ方が融通が利きそうですので、そのままauひかりで決定にしました。工事が間に合わない場合はWiMAXの無料レンタルもあり、新築で無線がまともに使えるかレンタル中に無線運用のテストもしてみたいと思います。

屋内ネットワーク

外からの引込みはauひかりで決定。光回線を家に引込んだ先は、1F間取りのほぼ中央、リモコンニッチ上に作ったルータ/WLAN用ニッチに通します。下写真はまだ工事中ですが、このニッチの横側面にコンセントと光回線/LAN用のコンセントボックスを取り付け予定です。ニッチは奥行100mmと薄いですが、今どきのONUWiFiルータなら十分に納まり、普段はニッチに目隠しをかけて使う予定です。

家の中心かつ1Fの高い場所ですので、ここに置いたWiFiルータから全部屋でネットが快適に使えることを期待しているのですが、恐らく難しいはず。いざというとき安定性では有線LANが有利ですので、写真上部のように有線LANケーブル用のオレンジ色の空配管を数本付けてもらいました。恐らく、大容量データを使うリビングPCと2F仕事用DENは有線LANを通すと思います。2F仕事用DENの有線LANには2FのWiFi環境の状況に応じて、無線基地局をもう1台取り付ける予定です。

WiFiルータの検討

WiFiをニッチ内とDENに2台置くとしたら、Wi-Fi6で標準となったEasyMeshが使えるルータが良さそうかなと思っています。今までもメッシュネットワークはありましたが、ベンダ独自仕様で各社バラバラでした。これがWi-Fi 6のEasyMeshなら各社共通の標準仕様になります。EasyMeshを使えば設定変更時に複数のAPをいじらずに済みますし、部屋移動のローミングもスムーズになります。

WiFiルータ選定時の考慮として、速度も速い方が良いですが、本当に高速通信が必要な場合は有線LANを使うと思いますので、無線LANとしては802.11axで理論値1Gbpsを越えていれば良いかなという思いです。そうすると、比較的安価なWSR-1500AX2Sが見つかりました。

4,986円-450pt = 4,536円、Easy Mesh対応、802.11ax 1,201 Mbps + 300 Mbps、奥行55mm (壁ニッチ内への設置可)です。

 

auひかりの5Gbpsを無線のみで有効活用するなら802.11ax 4.8Gbps対応の以下PA-WX5400HPも候補ですが、有線LANとの併用ですと過剰かな。

¥16,799円、Easy Mesh対応、802.11ax 4,804 Mbps、奥行46mm (壁ニッチ内への設置可)

 

Wi-Fi 5の機種であれば3,000円程度で買えてコスト的には有利ですが、Wi-Fi 6機種が+1,500円で買えるなら、W-Fi 6で良いでしょう。恐らくバッファローのWSR-1500AX2Sを買うことになりそうです。

有線LANの配線

有線LANのための空配管にLANケーブルを通す方法ですが、通常は通線スチールを使ってケーブルを引き込みます。ですが、この通線スチールが結構高い。(なんならLANケーブル本体より高い)

ということで、別の方法は無いか調べたところ、お手軽な方法が紹介されていました。

要約すると、荷造り用ポリひもを通して反対側から掃除機で吸い込む、以上。

なんともお手軽です。

掃除機を当ててフルパワーで吸うとあっという間に紐がCD管内を通って掃除機に吸い込まれるとのこと。凄いな。ということで、通線スチールの購入は保留して、LANケーブルのみ購入することにしました。必要なLANケーブルの長さが分からなかったため、現場監督さんに空配管それぞれの実寸の確認をお願いしました。回答が貰えたらケーブル購入しておこう。

おまけ - おひさまエコキュートの件

前回㉑の記事で、今回導入するコロナ社製プレミアムエコキュートCHP-HXE37AY5が「おひさまエコキュート」に該当するか確認中と記載しました。

こちらについても回答がきまして、CHP-HXE37AY5は「おひさまエコキュート」の指定外とのこと。TEPCOの「おひさまエコキュート キャンペーン特典」の2万円ギフトがもらえず残念。将来的に「くらし上手」プランが欲しくなる可能性も踏まえて、今後も登録されるか緩くウォッチしようかなと思います。

 

家を建ててみるシリーズ㉓へ続く

ひとつ前の家を建ててみるシリーズ㉑の記事はこちら。

家を建ててみるブログのシリーズ初回。