今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。
前回の「注文住宅㉕引き渡し」で1年続いた設計・工事もひと段落し、ようやく新居での暮らしが始まりました。しかし、引き渡された時点で家の設備が全て揃っていたかというと、そうではありません。我が家は、私がDIYが好きということもあり、かなり余白を残した家づくりになっています。・・・カッコよく言い過ぎですね。余白=未完成ということで、引き渡し後も自分で手配する作業が残っているのです。
この諸々の作業は実際にはほぼ2023年4月の出来事なのですが、その後の小作業もまとめて書こうと思っていたら8月になってしまいました。ということで、記憶が残っているうちに記録がてら記事にしてみます。
─ 目次 ─
引き渡し後の作業リスト
DIY好きと書きましたが、DIYっぽい家具作りは半分くらいで、残りは既製品を買ってきて組み立てたり、なんなら業者さんにお願いしています。諸々あるのですが、とりあえずハウスメーカさんの引き渡し後に実施したことを列挙してみます。
- インターネット回線の設置 (業者さん)
- 2Fエアコン設置 (業者さん)
- 2F洗面設置 (DIY+業者さん)
- 1Fカップボード組み立て (既製品組み立て)
- 洗面所の棚・扇風機 (DIY)
- 和室の棚 (DIY)
- リビングのテレビボード (DIY)
- クローゼットの棚 (DIY)
- ピアノ横のフラップ扉本棚 (DIY)
- DENの机 (DIY)
- 間接照明の設置 (既製品+DIY)
思い返すといろいろありますね。自分でやってみると色々と気づくことも出てきますので、このあたりも記録として書いてみようかなと思います。
なお、この記事で上記リストを全部書くととても長くなってしまうので、何回かに分けて記録に残していこうかなと思います。今回は、インターネット回線と2Fエアコン設置について書いてみます。
インターネット回線の導入
引っ越し後の生活インフラとして、電気・水道は引き渡し時に使えるのは当然ですね。ただ、今どき必須インフラともいえるネット回線はハウスメーカさん標準設備には含まれていませんでした。光ケーブルを通す空配管は工事してもらえるのですが、回線は自分で手配して引き込む必要があるのです。
回線を検討するにあたり、大きく無線系と有線系があります。最近はLTEルータが安価で、容量制限のない楽天モバイルなんかも家のメイン回線候補になりえます。しかし、テレワークがメインの私は、過去に無線系回線の人のTV会議ラグや切断トラブルをよく見ていたこともあり、最初は多少コストアップになっても安定の光回線にしてみました。
当初は引っ越し前と同じNURO光を引く予定でしたが、なんとウチの分譲地はまだNUROが引けない状況と分かり、急遽見直しをしました。そして引っ越し翌々日に回線が引けるauひかりに決定しました。このあたりの詳細は「注文住宅㉒インターネット回線の再考」で。auひかりは3月時点で12.3万円のキャッシュバックがあり、3年間の総支払(差額)は113,936円(3,165円/月)。無線系よりはお高いですが、安定した5Gbpsの回線でこの価格はコスパが良いと思います。3年ごとに別回線へキャッシュバックで乗り継いでいくとその後も安くなるのですが、このあたりは手間と費用のバランスで乗り換え検討になります。
なお、auひかりはONU内蔵のホームゲートウェイという機器1つを屋内に設置するのですが、au携帯を使っていないとWiFi機能が有償オプションになるため、WiFiは自前のWSR-3200AX4Sを使います。
この2つの機器を天井近くに開けてもらったルータニッチに入れてみると、無事に収まりました。
若干、ケーブルがごちゃっと見苦しい気もしますが、視線から外れる高所ニッチですので、当面は目隠し等はつけずに、このままにしようかなと思います。
回線工事の当日はKDDIの担当者2名が家に来て作業していただきました。電柱から2F壁のアダプタ経由で光ケーブルを天井裏に引き込みます。そして天井裏からは1Fのルータニッチまで空配管を通して無事に光ケーブル到着。それをホームゲートウェイに繋げてもらいます。問題なく通信できることを確認して作業員の方は引き上げしました。その間、約1時間。手際が良くてよいですね。
リビングPC(家族用)とDEN PC(仕事用)は有線LANで接続、それ以外は無線LANで接続になります。すべての機器が問題なく繋がり性能テストして私の作業も完了です。
今回のインターネット回線の設置で学んだチェックポイントとしては以下。
- 回線事業者が新居の土地でサービスしているか早めにチェック
※サービス対象地区であっても分譲地だけはNGということがある!
- 週末工事希望は依頼が殺到する可能性があるため、早めに申し込みする。
※私の場合1.5ヶ月前に申込みしたのですが、引っ越し当日工事は空きなしで
2日待ちました。3月末の繁忙期というのもありましたが、早めが良いです。
2Fエアコン設置
次はエアコン設置について。我が家はハウスメーカさんに1F冬用エアコンを設置してもらっています。本当は1Fも引き渡し後にネット/量販店で安価にエアコン購入できればよかったのですが、東京ゼロエミ住宅の補助金(210万円!)を得るためには引き渡し前に高効率エアコンを1つ以上設置する必要があり、ハウスメーカさんにお願いして付けてもらいました。これとは別に夏用のエアコンが必要で、今回はこちらのお話です。2Fエアコンはエアコンスリーブだけハウスメーカさんに開けてもらっており、エアコン選定や設置は自分で手配することになります。
夏用エアコンについては、昨年の記事「注文住宅⑭ 空調の事前検討」でも記載しましたが、いわゆるF式全館冷房を予定しており、2F吹き抜け横設置という良条件ではあるものの、安全を見て再熱除湿付きのエアコンを選定しました。このエアコン選定についても「注文住宅㉓エアコン再々検討」の通り紆余曲折あり、予定していた昨年モデルMSZ-JXV2222の納期問題により、少し高めの2023年モデルMSZ-JXV2223を購入しています。
エアコン設置はさすがに素人では無理で、断熱気密住宅での施工経験がある業者さんに設置をお願いしています。気がかりだったのは室外機の設置場所の狭さ。こちらは隣家境界のフェンスまで60cm程しかありません。こんな狭い所で配管を下ろせるのかなと不安でしたが、業者さんからは「東京じゃこのくらいの狭さは普通でむしろ広いくらい」と言われ、あっけなく設置できました。予定場所に設置できなかった時のバックアップでバルコニー置きとかも想定していたのですが杞憂でしたね。室外機がバルコニーになりますと、バルコニーの緑化作戦(?)にも支障が出ますので、ほっと一安心です。
このあたりの不確定要素はハウスメーカさんにお願いすれば発生しませんので、自分で設置する場合は、ちょっとした賭けになると考えておくのが良さそうです。
さて、エアコンの設置ができましたので、さっそく梅雨にF式冷房のテストをしてみました。お約束のみはりん坊Wを設置して、風速最弱の冷房で冷えすぎず湿度50%をキープできることを確認。再熱除湿が働いているのかイマイチ分かりにくいのですが、リビングが冷えずに湿度50%台なら良しとしましょう。
今回のエアコン設置で学んだ気づきは以下。
- エアコン設置に不安がある場合は、設計段階でエアコン設置業者に設置可否を聞いてみた方が良い、かも。
- HEMS接続対応のエアコンも、それだけでは消費電力は確認できない。(HEMSにつないでエアコンを他機器と連動させたりリモート操作することはできる) 消費電流を記録したい場合はエアコンの電源ルートをHEMSの消費電力測定対象にするか、後付けのスマートプラグを用意する。(我が家は前者で対応できました)
最後にエアコン費用(設置含む)について。
自分で手配した2Fエアコンは、ハウスメーカさん施工の1Fエアコンより10万円以上お安くなりました。2Fだけでも自分でつけられて良かったと思います。
家を建ててみるシリーズ㉗へ続く
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家を建ててみるブログのシリーズ初回。