空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

天狗岳~硫黄岳 根石岳山荘泊

前回7月に宝永山に行ってから2か月ぶりの登山です。今年は8月に南アルプス中央アルプスの山小屋予約をしていたのですが、諸事情で行けなくなり、9月終わりにようやく今回が今年初の宿泊登山になりました。

久々の登山だったことと、知人を含めた3名での初登山ということで、いつも以上に余裕をもった行程で歩いてみました。最後におまけイベントまで発生しましたので、その記録を。

─ 目次 ─

ロケーション

根石岳は長野県茅野市にある標高2,603mの山。北八ヶ岳の南端にある山で、その南北に天狗岳(北八ヶ岳の最高峰2,646m)と硫黄岳(南八ヶ岳、標高2,760m)があります。今回はこれら北八ヶ岳と南八ヶ岳の山々を縦走してみました。

唐沢鉱泉天狗岳

八ヶ岳と言えば苔。登り口の唐沢鉱泉から天狗岳までは苔の森の中を登っていきます。今回はそれに加え、たくさんのキノコを見ることができました。夏の暑さも落ち着き始め、キノコが伸び盛りの時期でした。

キノコは小さい物から、

かなり成長したキノコまで様々。

花が少ない時期は稜線に出るまで撮影対象が少なく、ひたすら登りになりがちですが、今回は豊富なキノコが目を楽しませてくれました。

天狗岳根石岳(山荘宿泊)

苔の道を登って西天狗岳の山頂に到着。初日は残念ながら雲が多めで、山頂は雲の中でした。お隣の東天狗岳がうっすら見える程度で、南北に続く稜線は見えません。風景は明日にとっておくことにしましょう。

西天狗岳で昼食を食べたら、霧の中を歩いて東天狗岳根石岳を経て根石岳山荘へ。

 

この根石岳山荘ですが、なんと標高2,500mを超える稜線にありながら「岳人の湯」というお湯に入ることができるのです!

 お風呂はグループごとに占有して入れるように宿の方で順番調整してくれます。ということで、お風呂&夕飯の時間までおやつタイムにしました。ブルーベリーのプリンが甘さ控えめで美味しかった~。

その後お風呂に入ってお昼寝タイム。なんという贅沢な時間…。

 

夕方に根石岳を散策して、偶然遭遇したオコジョと戯れた後に夕食。メニューは卓上コンロでアツアツのカツ煮!

宿の通常メニューに加えて、今日は常連さん差し入れのキノコのスープ付き。おかわりも頂いて美味しかった~。

 

根石岳~硫黄岳

翌日は快晴。まずは今回の最高峰の硫黄岳を目指します。硫黄岳までの稜線は歩きやすく、北アルプス南アルプス中央アルプスを眺めながら歩くことができます。

もちろん、八ヶ岳最高峰の赤岳も正面に見ることができます。

根石岳からのルートは他に比べてマイナーですが、危険な場所はなく良い稜線でした。

硫黄岳はとても広く、その広い山頂から全方位360°が見渡せます。爆裂火口の縁を歩くこともできて見所たくさん。

日射は強いですが、ほどよい風が吹いていてコンディションは最高でした。

硫黄岳~黒百合ヒュッテ

硫黄岳を堪能したら来た道を引き返し、昨日歩いた東天狗岳を越えて黒百合ヒュッテに向かいます。昨日の霧からうって変わり西と東の両天狗がバッチリ見えるコンディション。晴れてくれて良かった。

ちなみに、東天狗からヒュッテまでは岩が多い道で、少し歩きにくいです。少し慎重に歩きました。

黒百合ヒュッテ~

唐沢鉱泉

ヒュッテで昼食にしたあとは下山。再び苔の森の中を下っていきます。こちらも岩が多めで、苔で滑りやすく難儀しました。神経を使う下りで疲れが見え始めた時に・・・カモシカと遭遇!?

カモシカは悠々としていて人に見つかっても慌てるそぶりがありません。巨体のカモシカは、むしろ人間が去れと言わんばかりの貫禄を感じました。あまりにカモシカが堂々としすぎて動きがなかったため、その隙に代わりばんこにツーショット写真をたくさん撮れました(笑)
最後の唐沢の泉は、今日も美しかったです。猛暑でも枯れずにいてくれて一安心。

帰りは温泉の後に夕食をたべて帰りました。やっぱり、ゆとりのある宿泊登山はいいですね。秋はもっと山に行くぞ~。

 

今回の根石岳縦走の詳細記録はこちら。