空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

注文住宅㉘引き渡し後の諸々 その3

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。内容は前回㉗の続きで、家具関係のDIYになります。

─ 目次 ─

今回のDIY作業

DIY関連の記事は前々回㉖から記載していますが、前回までは業者手配関連と簡易な棚のみでした。今回は以下箇所で、木工のDIYが中心です。

  • 和室の棚         (DIY
  • リビングのテレビボード  (DIY
  • クローゼットの棚     (DIY
  • ピアノ横のフラップ扉本棚 (DIY
  • 間接照明の設置      (既製品+DIY

最後の間接照明はDIYする和室棚部分と玄関の収納部分です。

和室の棚

和室はLDK横に隣接した3.8畳の空間で、畳スペースといった方がしっくり来るかもしれません。この場所は来客時に布団を敷いて寝室として使ってもらっています。棚はその和室奥にある小スペースに作りますので、簡易なカラーボックスやスチールパイプだと雰囲気に合いません。また、将来(可能性は低いですが)仏間にするかもしれない小スペースです。ということで、和室に合うものをDIYでいつでも取り外しできるように作ることにしました。両側に壁がある場所ですので、両壁にダボレール付きの側板を押し付け、そこにサイズピッタリ(若干大きめ)の棚板を押し込むことで固定します。板の突っ張りでガッチリ棚板がハマりますが、下から叩くと容易に分解できる棚ができます。側板には主張が強くならないよう壁と同じ壁紙(余りもの)を貼っています。

材料の調達は、ダボレールも板も近所のホームセンターで入手できます。DIYですので板は様々な無垢材が選べますが、和室ですので雰囲気に合う桐で作ってみることにしました。特に複雑な加工はなく、長さを測って長方形に切るだけのお手軽DIYです。

一番下の段には1F用のルンバ基地、上に外出時に使う鞄などを置いています。ダボレールですので、鞄の変更やルンバ基地のサイズ変更にも容易に対応できるのがポイントです。

リビングのテレビボード

LDKのテレビは壁掛けのため実際にはテレビは載らず、テレビボードというよりテレビ下の棚といった方が正確かもしれません。棚は2段で小物や飾りなど軽いものを置き、棚の下をルンバが通れるように浮かせることにしました。

浮かせる棚ということで、壁下地に金物で固定するのですが、カインズホームで見つけたアイアンのスクエアブラケット(798円)がシンプルで気に入り、これを使うことにしました。板はLDKに合うようにアカシア木材にして、これをオイルフィニッシュで仕上げます。色は1Fの明るい雰囲気に合わせたナチュラル色にしました。

 

オイルフィニッシュはYouTubeの寿チャンネルDIYさんで紹介されていたもので、動画の通り塗装後にやすり掛けをすると、とても綺麗に仕上がります。

動画でも紹介されていたアカシア材+オイルフィニッシュ ナチュラル色のコンビネーションが特に良い風合いで、このテレビボード以外にも多様した組み合わせです。

さて、このテレビボードの棚板は、完全な長方形ではないのですが、電源ラインの出っ張りを避けるための多少の凹凸がある程度で加工は難しくありません。スクエアブラケットを壁下地にネジ止めし、そこに板を載せて完成です。

さて、テレビボードの横にはパソコンを2画面で使うための縦置きモニタを置くことにしており、テレビボードの右側に同じ材質で繋げたモニタ棚も作ることにしました。棚の上段にキーボードとマウスが置けるスライド棚と、ケーブル類を入れる引き出しを作って完成です。

引き出しはソフトクローズができるスライドレールAmazonで購入しました。5本入りで1本あたり1180円と少し高めですが、丈夫な作りで耐荷重45kg。キーボードの打鍵にも耐えられます。このスライドレールは後で出てくるピアノ横の本棚の引き出し等にも使っていて、なかなか良いです。

ソフトクローズということで、引き出す時に少し力が必要なのがイマイチなのですが、そのぶん丈夫ということですし、まぁ慣れるでしょう。

 

クローゼットの棚

クローゼットは、服を多く掛けられるように当初はハンガーパイプを上下2段で組む予定でした。上側だけハウスメーカさん標準で付けてもらい下は後付けすることを考えていたのです。ですが、予想外にハンガーに掛けるものが少なく、上段のハンガーパイプのみで掛け物は収まりましたので、下段に棚を作ることにしました。棚は丈の短い服をかけた右側(棚は大き目)と、丈の長い服を掛けた左側(棚は小さめ)に分けることにしました。まず右側の大き目の棚は、もともとあったカラーボックスを流用しました。ケカラーボックスにピッタリ入るケースも100均で買えますのでリーズナブルです。左側の棚は、スペースに合わせた微調整ができるようにDIYで棚加工しました。こちらは和室の棚と同様に両側が壁になりますので、壁にダボレール付き側板を押し付けて、突っ張りを兼ねた棚板を置いて完成です。ダボレールなので、収納ケースや服に合わせて高さ調整できます。もちろん、ルンバが通れるように下にスペースを空けてあります。和室との違いは木材で、こちらはLDKと同様にアカシア+オイルフィニッシュ塗装にしてみました。

クローゼットは普段は閉めておきますのでそれほど目につく場所ではありませんが、カラーボックスもそこまでチープ感なくできたかなと思います。

ピアノ横のフラップ扉本棚

ピアノ横のスペースには、楽譜や本などをしまう本棚を置きます。スペースは約60cm幅があり、このサイズであれば既製品も多数あるのですが、設置後にピアノと干渉しない(振動が伝わらない)ように少しスキマを空けたり微調整が必要になる可能性があります。このため、ピアノが来てからDIYで作成してみました。

そして、これまでDIYを重ねて経験値が多少上がってきたと思いますので、本棚は本のディスプレイもできるフラップ扉を設けたものにチャレンジしてみました。

フラップ扉は専用の部材があったりするのですが、Amazonで850円/ペアと少々お高い。そんな中、先ほども紹介した寿チャンネルDIYさんで、面白いアイデアを見つけました。

なんと、100均で揃うネジとネジ式フックでフラップ構造を実装しています。

今回は強度を出すためにネジではなくボルト止めにしましたが、とても安価にフラップ扉を作ることができました。寿チャンネルさん、ありがとう!

DIYですので、壁コンセントに通す穴などもピッタリ加工できるのが良いですね。これをピアノの横にセットするとピアノとツライチで綺麗に納まりました!

写真は真ん中の段を開けたところ。お手軽構造ですが、フラップ扉としてしっかり開け閉めできています。引き出しにはPCモニタ棚用に買ったソフトクローズのスライドレールの余りを使いました。ピアノの小物もしまえて満足です。

間接照明の設置

最後は間接照明。設置は暗くなる可能性がある場所で、そこを自動で雰囲気よく光らせるようにします。今回設置したのは冒頭の和室棚と、玄関。

和室棚の方は棚がDIYですので、テープ照明の光が壁に漏れ出るよう最初から加工してあります。ライトは光の粒が見えなないCOBタイプ(面発光)のLEDテープで、これが直接目に入らないよう棚に固定し、人感センサ部を近づいた時だけ光る位置に設置します。これで完成、お手軽です。

玄関の方はハウスメーカさんが施工済の靴箱に設置するため、少し工夫が必要です。当初は框の下に入れてみようかなと考えていましたが、想定以上に框の下のスペースが狭く、EIDAIさんのシューズボックスの周りにテープを設置してみることにしました。こちらも近づいた時だけ点灯するように人感センサの位置を調整。夜、玄関を開けた瞬間にライトが光るようにできました。

光量も調整ができますので、深夜の真っ暗な中でも玄関を開けると全体が見え、かつ眩しすぎない絶妙な明るさに設定してみました。

テープ式の間接照明は本当にお手軽に綺麗な空間を作ることができます。もしかしたら別の場所にも追加で間接照明のDIYをするかもしれません。

 

DIY関連もこれでひと段落。

家を建ててみるシリーズ㉙へ続く。

ひとつ前の家を建ててみるシリーズ㉗の記事はこちら。

家を建ててみるブログのシリーズ初回。