空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

注文住宅㉗引き渡し後の諸々 その2

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。内容は前回㉖の引き渡し後の諸々の続きです。この作業も実際には2023年4月の出来事なのですが、今更ながらまとめて記載してみました。

─ 目次 ─

今回のDIY作業

前回㉖ではインターネット回線引込とエアコン設置を記載しましたが、これは業者手配の作業でした。今回のDIYは、ようやく加工や組み立てが多少入ります。場所は洗面(脱衣)とキッチンです。

  • 2F洗面設置        (DIY+業者さん)
  • 1Fカップボード組み立て    (既製品組み立て)
  • 洗面所の棚・扇風機等   (DIY

(家具系のがっつりDIYは次回に持ち越しです)

2F洗面設置 (予定IKEATOTO)

2Fの洗面は、当初はIKEA製の洗面と棚のセットを設置するつもりでした。ハウスメーカさんはIKEA施主支給NGでしたので、IKEAの図面を共有して給排水の配管だけメーカで設置してもらい、洗面ボールや蛇口類は自身で後手配です。2F洗面は引き渡し後に設置することになり引っ越し直後は使えないのですが、1Fにメイン洗面がありますので近々は困らないという判断です。

ここに予定通りIKEA洗面をIKEA施工サービス付きでお願いすれば話は簡単だったのですが・・・。引き渡し間際に水道業者に相談したところ「IKEA含む海外製水回り品は耐久性で問題が出ることが多く、やはり洗面は安定のTOTOが良い」というプロのコメントを頂いてしまったことから急遽見直しをしたのです。(IKEAの品質が悪いという根拠はなく単なる評判にすぎないのですが、気にしてしまうとダメですね…)

ということで、引っ越し後に楽天TOTO部材をオーダし、DIYで棚を作ってTOTOの洗面を載せられるようにしました。要所の配管周りは資格が必要になりますので、ハウスメーカさん手配の水道業者さんにお願いしています。

紆余曲折ありましたので設置まで時間がかかるかもと懸念していたのですが、ハウスメーカさんの定期点検と併せて水道業者が来てくれて、無事4月に設置ができ一安心。そこに鏡とタオル掛けを付けて完成です。

壁に貼るタイルも用意してあるのですが、それはまた別の機会に。

さてこの洗面ですが、2F給排水管オプション費や引き渡し後の追加部材費+水道業者工賃でDIY以外に10万円程かかりましたので、なかなの費用です。利用頻度は1F洗面より少なく、2F洗面不要論が頭をよぎったこともありましたが、ベランダ植物や吹き抜け水耕栽培ゾーンの水やりがはかどりますし、仕事中に水・茶が欲しくなった時に1Fに行かなくて良いので利便性は高いです。小さなトイレ手洗いより洗いやすいのも地味に良いですね。一日平均10回使うと耐久30年なら計11万回、つまり1Fに下りずに済むコスト=0.9円/回ですね。まぁ、ありでしょう。

振り返ってみますと、最初からTOTOでしたらハウスメーカさんで手配でき、造作工事を依頼することもできました。DIYにすれば費用が多少安くなるものの、水回りは色々手間がかかりその時間を考えるとコスパ的には微妙です。水回りはできればDIYせず造作をお願いするのが良いかなと思います。

1Fキッチン カップボード(IKEA加工+組み立て)

キッチン背面も洗面同様にIKEA製で検討しておりMETODというカップボードを設置予定です。カップボードは洗面と違い水漏れリスクがないため、こちらは当初の予定通りIKEAをオーダしました。

IKEA METODの良い所は、何と言っても奥行65cmというサイズ。国内製の既成品カップボードは奥行45cmや55cm程度のラインナップのみで、この奥行きサイズが皆無なのです。奥行きがあるとレンジ・オーブンを置いても手前に十分に作業ができるスペースができ、カップボードの使い勝手が大きく向上します。加えて、横並びの冷蔵庫(奥行≒65cm)とツライチになるため、フロントのラインがスッキリ美しいのです!

ですがこちらも一波乱あり、気に入った天板(コンクリート調)が3月のオーダ時点でなんと欠品。ということで、まずは次点の木目調の天板をオーダしました。希望の天板が入荷されたら入れ替える前提です。

IKEAで購入した場合、基本的に送料がかかるため当初は車で運ぶことを考えていたのですが、ちょうど3月末に配送無料キャンペーンを実施していたため家まで一式を届けてもらえました。もしIKEAカップボードを買われる方はタイミング探ると良いかもです。

部品が配送されたらあとは自分でDIY。と言っても、加工するのは背面のステンレスレールのカットと天板のカットのみで、手持ちのジグソーで幅180cmに切断するだけ。あとはネジで組み立てるだけで、仕事の合間に2日かけて完成しました。次点と考えていた木目調の天板ですが、これはこれで使ってみるとお洒落で悪くないです。これで3ヶ月ほど使いましたが不具合はありませんでした。

その後、希望していたコンクリート調の天板の入荷通知がありましたので、天板の差し替えを実施。濃色の天板に慣れた頃でしたので重厚感が薄れた気もしましたが、キッチンのシンク側がステンレス天板なので色味の統一感がでました。もともと1Fはホテルライクのような高級路線ではなくシンプル系でと考えていましたので、淡色の天板になることでキッチン全体が明るい雰囲気に変わり、良かったなと思います。

なお、真ん中の空いている部分は当初ゴミ箱ゾーンの予定でしたが、ゴミ箱が冷蔵庫左に綺麗に収まりましたので、今は野菜モノとか置いています。ここは正直もう少しスマートにしたいところ…なのですが、使い勝手優先でそのままにしています。諸々落ち着いたら見直ししようかな。

 

さて、交換で余った木目調の天板は2F DEN(仕事部屋)の補助机の天板になりました。カップボード用のがっしりした天板で奥行も65cmあるので、電子工作などの作業スペースに最適で仕事用としても使い勝手がよいです。

DENのワーク調の雰囲気にも合っており、カップボード用に限定するのはもったいない天板だと思います。

1F洗面所の棚DIYとサーキュライト設置

今どきの洗濯動線を意識した間取り例を見ていますと、たいてい脱衣所に大きな収納があります。我が家は脱衣兼洗面所を2.5畳確保しているものの、標準仕様ではシステム洗面の鏡裏収納とシンク下引き出し以外は収納がありません。このため、洗面台や洗濯機の合間や壁面を利用した収納DIYにトライしました。追加したのは壁棚が大小2ヵ所、バスタオル&バスマット掛けバー、そしてTOTO洗面(オクターブ)の天面と高さを揃えた置き棚です。

 

壁棚の位置にはハウスメーカさんに壁下地を入れてもらっていますので、ダボレールを直接ネジ止めしました。洗濯機上の大きい棚はダイソーで調達したケースが収まるように高さ調整して、着替え収納にしています。当初は3段でと考えていましたが、思ったより衣類が少なく2段で全て収まりました。DIYですのでまずは必要なだけ設置し、将来必要になったら簡単に増設できるのがよいですね。

 

洗濯機横(風呂扉前)の小さい棚は、これまたダイソーでケースを調達し、それに高さを合わせてダボレールを設置しています。化粧水や替えシャンプーなどお風呂関係のアイテムを置いているのですが、浴室から手を伸ばせば替えボトルに手が届く絶妙な位置に設置することができました。

実はこの3段棚板は内装の検討時にメーカからサンプルで頂いた床材の流用。(このため3段ともカラーが違う) ダボレールや箱はダイソーで購入できますので、DIYで安価に設置できました。

 

バスタオル掛けはお風呂扉の横に丁度良いスキマがありましたので、そこにハマるようにG-Funというアルミフレーム規格のパイプを組み合わせてタオルバーをDIYしました。G-Funのコネクタインナーの耐荷重性能を確認すると重いバスマットを掛けてもパイプ片持ちで十分と判明。近くのDCMで部材を購入したら、あとはネジ締めだけで3連ハンガーの完成です。念のためポイントコネクタも付けたら少しゴツくなりましたが、更に強度の余裕ができました。

一番下がバスマット+珪藻土マット用バーで、上2段がバスタオル&小タオル用バー x2人分。G-Funもダボレールと同様に自由に高さ調整できパイプ増設も容易ですので、暮らしに合わせてフィットできるのが良いですね。パイプは60cmで176円、コネクタは1個171円と格安ではないのですが、ピッタリフィットするタオルバーが手軽に自作できるのはありがたいです。

また、この常設タオルバーとは別に、取り外し可能なホスクリンも天井下地にDIYで取り付けました。これは乾燥機に入れたくない洗濯物を干すためのもので、必要に応じて物干し竿を付け外しできます。来客時には洗面と脱衣を仕切るためにホスクリンに目隠しカーテンも付けられるのですが、1F洗面脱衣に人が入っているときには2F洗面が使えるため、わざわざ目隠しをセットしてまで1F洗面を使うことはほぼ無さそうな雰囲気。暮らし方の変化で、いつか「カーテンも付けられてよかった」と思う日がくるのでしょうか?

 

さて、とりあえず上記のDIYで着替えやタオル掛け、ストック類は全て綺麗に納まり、収納問題はひと段落。

おまけは床置きの棚で、こちらは収納というより脱いだ服の一時置きと、洗濯の畳み作業スペースとして使っています。置き場に困りがちなティッシュを天板から出せるようにDIYしたところがポイントです!

なお洗面に合わせて天板を白アクリルにしたいなとか、洗濯機を左寄せにして棚の幅をもう少し広げたいなとか、ここは改善ポイントがいろいろありますので、洗濯機を買い替えるタイミングで作り直してみようかなと考えています。

 

洗面所にはもう1つ、収納DIYではないのですが、CF代わりのサーキュレータもDIYで取り付けています。もともとは、この注文住宅シリーズ初回「注文住宅 設計打ち合わせ - 残課題あり」でも記載したオーブルデザインさん浴室CF(循環換気扇)もどきで、浴室換気を目的に付けたものです。下図の右側が浴室から撮影したものですが、サーキュレータの爆風がお風呂にいてもバッチリ当たります。

浴室ドア手前のシーリングに取り付けるだけの簡単なものなのですが、これが想像以上に良いのです。入浴後に浴室に向けて浴室乾燥するのは想定通りなのですが、風呂上りに真上から風を当てながら体を拭くことができて、涼しい上に乾きが良い。この二刀流使いは壁付けCFより使い勝手が良いのではとすら思っています。

もちろん本来の目的の除湿も十分。わが家はいわゆるF式「 エアコン1台全館冷房(除湿)」で相対湿度50%程度に維持しています。入浴中は風呂場の湿度が70%を超えることもあるのですが、このファンを回すとすぐに湿度50%に落ちてきます。梅雨を越えて今年の猛暑の夏も過ぎましたが、浴室/洗面ともカビの気配は全くなく、今のところは目論見通りです。

 

とりあえずキッチン洗面のDIYは完了。次回はLDKや和室の家具系DIYを書いてみようと思います。

家を建ててみるシリーズ㉘へ続く

ひとつ前の家を建ててみるシリーズ㉖の記事はこちら。

家を建ててみるブログのシリーズ初回。