空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

注文住宅㉙外構1

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。内容は外構で、以前の「⑬ 外構計画の開始」と「⑯ 外構プラン検討」に続き3回目になります。最初の第13回目は2022年11月2日にアップしていますので、それから約1年になります。暮らしを始めて当初の想定から変わったことがあるか、整理してみたいと思います。

─ 目次 ─

外構の発注

前回(昨年12月)の記事では、外構業者を3社で比較検討していることを書きました。ハウスメーカさん紹介の1社+庭ファンさん推薦2社です。比較検討において、ハウスメーカさん紹介業者の大きなアドバンテージは以下2点。

  • 独創的な門柱がある
  • 引き渡し時に外構も完成

ただし、他社より割高というのが難点です。これをどう考えるか。

 

まず門柱について。ここでは伝統工芸の着色銅板の斑紋を用いた独創的なオリジナル門柱を提案して頂きました。多少お金を掛けても門柱くらいは特徴的なものが面白いのではないかと、かなり悩みました。しかし、最終的な相見積の金額差が100万円以上になり、さすがに高いよな…という状況でした。

もう1点の「引き渡し時に外構が完成」ですが、ここはハウスメーカさんにも調整して頂き、引渡しの少し前から外構業者さん作業ができるようになりました。我が家は引き渡し日の翌日に引っ越しでしたので、引き渡し時点で外構も動線確保が必要だったのですが、引き渡し前から作業できれば玄関までのアプローチなど優先度が高い箇所の外構をしたうえで入居できます。

上記2点以外にも濡れ縁や菜園の造りなどの提案に差があり比較検討したのですが、これらは微々たる差でした。最終的に上記2点を外す納得をして、ハウスメーカさん紹介の1社は無しになりました。

 

さて、残った庭ファンさん推薦の2社ですが、この2社は検討開始の時期に差があり、家の図面(配置図、敷地求積図)のみでプラン検討を開始して頂けたF社と、基礎工事後からプラン検討しますというG社です。2社の価格差は大きくなかったのですが、やはり家の設計初期と重なる2022年5月から相談できたF社の方が検討もスムーズに進みました。なおかつF社はコスパ良く実現するアイデアの提案も積極的に出して頂いたのが好感触で、最終的にF社で決定しました。

以下、外注で検討した箇所です。

門柱

さて、F社に決めたものの、やはり門柱くらいは多少お金を掛けても面白いものにしたいなと悩むことになります。プラン希望時に独創的な物にしたいとF社さんに相談し、クセのある機能門柱を何案か見たのですがピンと来ない。ここで思わぬところで伏兵(?)にあいます。それがbobi。

bobi | SEKISUI DESIGN WORKS PRODUCTS CATALOG

いやー、かわいい。が、機能門柱ではなく、ポストのみ。

このbobiは外構業界で一定の支持を得ているロングセラー商品で、レア物ではないのですが、今どき良く見る機能門柱とは一線を画したデザイン。我が家は庭で植栽や菜園をやろうと考えていますが、bobiなら足元にも岩や草花を植えられ、庭のテイストに合うのではと決定しました。

ちなみにbobiは機能門柱ではなく、その一部(ポスト)のみですので、表札やインターフォンはbobiの横に複数並べた木目調の柱に付けました。これ一体で門柱の機能を実現します。

駐車場、犬走り

駐車場は⑯ 外構プラン検討で案としていた「ドライテック」や「オコシコン」ではなく、やはり安定の土間コンで決定です。

犬走りも駐車場続きの土間コンを検討していたのですが、以下から防草シート+砂利としました。

  • 普段歩きしない場所に土間コンは過剰性能
  • 砂利の方がDIYでブロックを並べたりできて楽しそう
  • 天然物である石は経年劣化が見えにくい
  • 防犯的にも砂利有利
  • なにより、低コスト(大事)

引き渡し後にDIYで犬走りに平板カラータイルを並べたのですが、幾何学模様を作ってみたりして遊べています。これがなかなか良かったので、犬走りはカスタマイズしやすい砂利で正解だったと思っています。

フェンス

お隣との境界部分のフェンスは分譲時点でできていますので、外構では道路面のフェンスのみの検討になります。フェンスには目隠し型と開放型の2パターンがありますが、南面の菜園への日当たり重視で、LIXILのバータイプのフェンスにしてみました。

ルシアス フェンスLite |  YKK AP株式会社

もちろんバータイプですと目隠しは要素はゼロ。今後の植栽で外からの視線の工夫をしようかと考えていましたが、実際に住んでみると日中はトリプルガラスの反射で家の中が想像以上に見えにくい事、夜はシャッターを閉めるという生活で、ほとんど視線が気にならない状況でした。ということで現時点では植栽で目隠しも特に必要なしです。ただし今年は暑かったおかげか、初夏からトマト・キュウリの成長が著しく、夏からはナス・ピーマン・アスパラも旺盛になり、秋にはオクラが高くそびえる状態で、野菜で簡易目隠しができたともいえる状況でした。菜園が葉物野菜やブロッコリーで静かになる晩秋になって視線をどう感じるか。そこで今後の検討をしてみたいと思います。

なお、バータイプのフェンスにしたため、頂いた草花をバスケットで吊ったりすることも簡単にできました。他にもキウイやカボチャの蔦を這わせたりでき、目隠しフェンスより遊び要素あります。完全クローズでなければダメという性格で無ければ、バータイプもアリなのではと思います。

植栽(菜園)の下地

植栽は庭の道路側エリア(草花)と、濡れ縁前エリア(野菜)の2ヵ所を予定しています。まず道路側は道路フェンスの下に積んだブロックをグルっと延長して囲い、レイズドベッドにするデザインで外構業者さんにお願いしました。

もう一つの濡れ縁前をどうするか。庭は犬走りの延長で防草シート+砂利を敷き詰めてもらいます。そこに、菜園予定の部分だけ簡易な木枠で土エリアを残してもらい、自分たちで暮らしながらレイズドベットを作ってミニ畑にすることにしました。

この菜園は、DIYで自動散水設備の構築や土作りなどしており書くと長くなってしまうので、次回のブログ「注文住宅㉚」で追加で書こうと思います。

立水栓

立水栓はハウスメーカさん標準で付いているのですが、標準仕様のデザインがイマイチ…。ということで、ハウスメーカさんには給排水管のみを施工してもらい、外構で立水栓を取り付けました。この立水栓も多種あるのですが、スマートかつカラーバリエーション豊富なものがあり、bobiと色を合わせて決定です。水受けは庭の砂利と一体になるようなものにしてみました。立水栓はあまり悩まずでした。

外構費用は?

お値段コミコミ 94.5万円。内訳はざっくり以下で、駐車場の土間コン+犬走りの「床・舗装工事」が42%、フェンス+門柱+表札インターフォン+濡れ縁の「金物工事」が30%、立水栓の「付帯工事」が9%で8割を占めます。

土工事 ¥41,000
床・舗装工事 ¥399,910
金物工事 ¥287,420
付帯工事 ¥86,600

残りは土木工事4%、上記にない管理費ほか細かいもの諸々合計が4%、最後に消費税10%が加わり94.5万円。やはり面積の大きい床工事の割合が多いですね。

ただ、ハウスメーカさん紹介の業者さんは見積りが200万円を超えていましたので、当初予算より安価にできて一安心です。これは、庭ファンさんのコスパのよい業者さんで外構ができたこと、あとはDIYでできる箇所を自分たちで作ったという2点が大きいと思います。DIYした箇所は以下です。

外構DIY-1アプローチの石

道路から玄関へのアプローチは転圧+防草シートまで外構業者さんに実施してもらっています。転圧は経験が必要で素人では難しいこと、防草シートは他とまとめて実施頂くのがコスパ的に良かったころから業者さんにお願いしています。

防草シートまで仕上げてもらえれば、その上はそれほど難しくありません。そこで家や庭の雰囲気を見ながらDIYで進めることにしました。アプローチDIYの案としては大きく3つ。

  1. 砂利+枕木調コンクリート
  2. 砂利+矩形の敷石
  3. 砂利+丸っこい飛び石

実際にいろんなお庭を観察して検討しました。定番といえるのは案1ですが、ある意味普通になってしまう。案3は少し遊びが入り並べ方で独自性も出せたりするのですが、実用上で多少難あり+和風になる点あり。そこで今回は案2の敷石にして、周りを定番の砂利/芝ではなく大サイズのバークチップを敷いてみました。濃色バークと薄色の敷石のコントラストが綺麗に出てなかなか良いです。このアプローチにソーラーライトを並べて、帰宅時に誘導灯っぽくなるようにして完成です。DIYですと、やり直しが比較的容易なので色々試せるのが良いですね。

外構DIY-2 菜園レイズドベッド

道路側の植栽エリアは外構業さんにブロックでレイズドベッドを作成してもらいました。もう一つの濡れ縁側の菜園エリアは庭の砂利との境に木枠を囲ったのみですので、ここから畑を安価にDIYで作ってみます。

使用したのは120cm単位で連結できるアゼ板。

アゼ板400N(黒): ガーデニング・農業資材|ホームセンターコーナンの通販サイト

こちらは高さが何種類かあるのですが今回は40cmを選択。地下に15cm埋めて地上25cm位だすことができ、畑作業にちょうど良い高さのレイズドベッドが作れます。

ホームセンターで8枚ほど購入し、木枠沿いに土を掘って周りをぐるっとアゼ板で囲んで接続。これだけで倒れなくなります。あとは、土入れをすればがっしり固定できます。

予想外だったのは、土を掘った時に出できた大量の石。耕作の邪魔になりますので、これを取り除くのが一苦労でした。

 

さて、菜園スペースができたあとは野菜作りなのですが、こちらは次回へ。

家を建ててみるシリーズ㉚へ続く。

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家を建ててみるブログのシリーズ初回。