空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

注文住宅⑫ 地鎮祭

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。

前回⑪までで建物本体の設計が終わりました。これから工事が始まりますが、その前に地鎮祭という建築のキックオフイベントがあります。地鎮祭の前に朝からジアスさんとカーテンの打ち合わせもしたのですが、それはまた今度。

─ 目次 ─

地鎮祭の準備

地鎮祭の準備(地縄張り)とか神主さんとの大安日程調整はハウスメーカさんが全てやってくれましたので、私たちがやることはあまりありません。当日に向けての準備は次の4点+1で、なかなかお手軽です。

1.草刈り

草が伸び放題では神様が呆れてしまいますね。こちらは前回記事(ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみる⑪ 最終図面承認 - 設計を終えて - 空と山と暮らし)で草刈りの様子を書きましたが、2週間後もそれほど草が延びておらず、追加実施は不要でした。

2. 初穂料

これは神主さんとか地域事情によって違うのかもですが、ハウスメーカの営業さんからズバリ3万円と事前に確認して、のし袋を準備しました。当日神主さんのお名刺を確認したら、遥々群馬から来られてり、これは車代だけでもかなりの額になっていたような・・・。神主さん3万円で良かったのかな。

3. 服装

正装は不要とのことでしたが、流石にサンダルは神様に悪いですよね。いちおう、ジーパンと靴を用意しておきました。(神さまはジーパンでも気にしない…よね?)

4. 車で来る

設計打ち合わせは自転車で行ったりしたことも良くありましたが、今回は帰りの荷物が多くなるので車でと営業さんから聞いていました。鯛、日本酒一升瓶x2、野菜やくだものをもらいましたので、自転車で来ていたら大変でした。

5. ご近所粗品

これは地鎮祭とは直接関係ないですが、地鎮祭のあとのご挨拶用に。あまり高いと気を使わせてしまう説というのをみて、1000円ほどの菓子折りにしました。

 

以上で事前準備は完了ですが、念のためYouTube地鎮祭の動画を事前に見たり。神事を学ぶ良い機会にもなりました。

今の時代、地鎮祭は必須ではないですが、人生でなかなか機会のないイベントとして記念になりますし、現場監督さんとの顔合わせやご近所さんのご挨拶もできますので、時間の都合が付けばやっておくのが良いと思います。

※とはいえ、江戸時代より前は庶民は地鎮祭をやっていなかったようですので、歴史文化的にも必須ということではなく、やるやらないは本当に自由です。今回はハウスメーカの営業さんが式の写真を撮ってくれたり動画撮影したり、良い思い出ができました。

地鎮祭の開始

地鎮祭のプログラムは土地柄問わず、だいたい以下のようです。日本書紀にも地鎮祭のことが書かれていて、1つの様式が全国に広まったのかもしれません。

・修祓(しゅばつ)
降神(こうしん)
・献饌(けんせん)
祝詞奏上(のりとそうじょう)
・四方祓い(しほうはらい)
・地鎮(じちん)
・玉串拝礼(たまぐしはいれい)
・撤饌(てっせん)
・昇神(しょうじん)
直会(なおらい)

ほとんど神主さんが進めてくれますので、基本は椅子に座って見守るのみですが、私たちが参加するイベントもあります。

1. 四方祓い

これは地縄を張った家の四隅をお清めするイベントです。米を撒く地域もあるようですが、今回は桝に入れた紙吹雪を撒く様式でした。家の間取りに凹凸があり出隅は4か所ではないのですが、アバウトに4か所でOKとのこと。ゆるくて良いです。

桝から紙吹雪を3回ずつ取り出して撒くのですが、3回のリズムと緊張感から何故か焼香をあげる時のように額に紙吹雪を掲げて念じてしまいそうになりました。危なかった。

2. 地鎮

これが地鎮祭のメインイベントでしょうか。鍬入れという、工事の真似事みたいな動きをやります。エイ・エイ・エイと掛け声をかけて土山に鍬を入れるのですが、恥ずかしがらずに大きな声でやるべきと(YouTubeで)聞いていましたので、そこだけ注意ですね。本当に山を崩す必要はないため、特に技術は不要です。ゆるくて良いです。家族以外に現場監督さんもやって頂きました。

3.玉串拝礼

これは榊の枝を神前に捧げるイベントです。事前に(YouTubeで)時計回りに回して置くと聞いていましたので、そこだけ注意です。でも、反対回しでも特にお咎めなしです。ゆるくて良いです。

4.直会

最後に神酒で乾杯します。車で来ているので、運転手は飲むふりだけで良いとのこと。飲んだら帰れなくなりますからね。つくづく、ゆるくて良かったです。残ったお酒は地面に撒きました。

地鎮祭を終えて

神様にお供えしたものを頂きました。鯛は発泡スチロールに氷を詰めて入れて頂いたりしましたので、かなりのボリュームです。自転車できていたら持ち帰れなくなるところでした。大きい鯛を捌いて食べ切る自信がなかったため、翌日に実家に行き鯛づくしの料理にしました。こういうのも良い思い出になります。

なお供え物を梱包して頂いたり、神事の設営とか全て神主さんにやって頂いています。はるばる群馬からきて供え物も用意して頂いて、地鎮祭までやって頂いて、本当に3万円で良かったのかと少し心配になりました。

最近は地鎮祭をやる方が減っていると聞きます。日程調整が必要で面倒だし、お金もかかる。確かに3万円あれば小さなドレーキップ窓のオプション追加ができちゃうのですが、地鎮祭は永く住む家の全体の事ですし、こういうお金の使い方もいいなと思ったのでした。

家を建ててみるシリーズ⑬へ続く

 

ひとつ前の家を建ててみるシリーズ⑪の記事はこちら。

家を建ててみるブログのシリーズ初回。