11月3日に今シーズン3回目の紅葉登山に行きました。紅葉登山の2回目は先週の八ヶ岳でしたが、そこから北東方向の中禅寺湖 男体山に足を伸ばしてみました。八ヶ岳より北になりますので紅葉はピークアウトしつつある状況でしたが、まだまだ美しい景色を楽しむことができました。今回はその記録と、おまけの3連休あれこれについて書いてみます。
─ 目次 ─
ロケーション
男体山は栃木県日光市にある標高2,486mの山で、南側に中禅寺湖が広がっています。今回は中禅寺湖の湖畔の駐車場に自転車をデポし、男体山とその周辺エリアを歩きと自転車でのダブルで満喫してみました。
登山は男体山の北側にある梵字飯場跡(ぼんじはんばあと)駐車場から出発。ここから男体山を登り、南に下山し二荒山神社中宮祠へ向かいます(上記地図の青ライン)。
その後、駐車場にデポした自転車で中禅寺湖の北側を散策し、千手ヶ浜で昼食。最後に、戦場ヶ原を抜けて、駐車場に停めた車まで自転車で戻ります(上記地図の橙ライン)。
梵字飯場跡P ~ 男体山 山頂
駐車場から約1時間ほど林道を歩くと、登山口に到着します。登山道は最初に背の高い笹の中を進むことになり、朝露の攻撃を警戒したのですが、すぐに笹の背が低くなり、一安心。
岩場の多いイメージであった男体山ですが、北側ルートは予想以上に苔が多かったです。苔フリークとしては嬉しいサプライズでした。
8合目まで登ると、森林限界を超えて眺望が開けます。所々に展望が広がるポイントがあり、向かいの女峰山とその周辺に広がる紅葉を楽しむことができます。
山頂に到着すると、目の前に中禅寺湖が広がります。風はそれほど強くなく、むしろ日差しで暖かい状態でしたので、ゆっくりとコーヒータイムを楽しめました。
男体山 山頂 ~ 二荒山神社中宮祠
男体山から南側への下りルートは、中禅寺湖を一望しながら歩けます。苔の多い北側斜面とは異なる楽しみですね。そして、霊山らしい雰囲気で、神社の存在感が増してきます。
4合目にある鳥居。この辺りから紅葉が増えてきました。
1合目には中村正六翁像がありますが、お隣には馬ではなく鹿!?
山を鹿に乗って行脚することは少ないと思いますが、なぜ鹿なのでしょうか?お名前で検索すると、プラスチックの書籍とプラントエンジニアリングの会社の創業者が出てきますが、同姓同名の別人…ですよね?
どなたかは分かりませんでしたが、まわりの紅葉が美しかったことは記憶に残りました。
二荒山神社 中宮祠で登山のゴールになります。写真は白飛びしちゃってますが、鳥居越しに中禅寺湖が見られるのがポイント。
二荒山神社中宮祠 ~ 千手ヶ浜
登山後、神社の駐車場横にデポしておいた自転車に乗り、中禅寺湖のポタリングを楽しみました。今回は中禅寺湖を反時計回りに周り、自家用車が入れない自転車/徒歩専用ルートを通って千手ヶ浜に向かいます。
湖畔の道ですが、湖から離れて迂回する箇所も多く、アップダウンもたくさんあります。電動自転車を使っていた私は楽でしたが、人力クロスバイクを使った妻が大変そうでした。しかし、千手ヶ浜の砂浜に着いたら、その雰囲気の良さに疲れが吹き飛びました。
綺麗に澄んだ湖水とその向こうに広がる男体山の景色は素晴らしいですね。夏にはカヌーやSUPなどの水上アクティビティが楽しめそうです。
今回はこの千手ヶ浜で遅めの昼食を取り、その後に湖畔を歩いて散策しました。自家用車が入れないエリアなので、人出は少なく、静かで穏やかな場所です。
千手ヶ浜 ~ 梵字飯場跡P
帰りは梵字飯場跡の駐車場まで登り返します。電動自転車を交代して、今度は私がクロスバイク。高度差は+300m位あり、のんびり走ったため道中の紅葉もゆっくり堪能できて、歩きと自転車で中禅寺湖を満喫できました。
最後に、戦場ヶ原に木道がありましたので、こちらも散策。綺麗な夕陽を見ることができました。明日の天気も良さそうです。
下山後
駐車場で温泉を検索すると、中禅寺湖の北側にある湯ノ湖にたくさんの温泉を発見。駐車場からの距離も近くて良さそうです。その中から日帰りで利用できる「源泉 ゆの香」さんをチョイスしてみました。
受付で「今は男性客が多いですが入られますか」と聞かれたものの、多少待つことになっても時間に余裕がありますのでお邪魔しました。お風呂に行くとちょうど何名かお風呂を出るところで、ラッキーなことに混まずに温泉も利用することができました。
温泉の後、休憩室でいつものように肉系の夕食を検討したのですが、Googleマップの検索結果の所要時間がおかしい。日光のお店はどれも1時間以上かかる見込みが出ています。これが、日光いろは坂の大渋滞か…!
ということで、日光方面は早々に見切りをつけて、湯ノ湖から国道120号を北に進み、丸沼高原を抜けて道の駅 尾瀬かたしなへ。その近くの焼肉「待夢」さんで夕食にしました。到着すると家族客が大勢訪れていて、その人気を伺わせます。
定番の牛タン/カルビ/ハラミ/ホルモンを頂き、山と自転車で疲れた体を十分に癒せました。待夢さんはタレが特徴的でとても美味しく、消費エネルギー以上に補給してしましました。今回も山を登ったにも関わらず体重が増えるパターンですね…。
翌日はナイアガラ?
せっかく尾瀬方向に来たので、翌日は尾瀬の南にある吹割りの滝に来てみました。ここは別名「東洋のナイアガラ」と呼ばれておりまして、いやいや誇大広告だろうと思いきや、こと紅葉に至っては本家にない美しさと言えそうです。
吹割りの滝の滝壺は、それほど落差はありませんし、滝の下をクルーズする遊覧船もありません。秋には滝そのものよりも渓谷を楽しむ場所と言えるでしょう。
吹割りの滝には、まわりをグルっと周回できる散策路が整備されています。訪れた時間帯が早朝だったため、人通りも少なく、静かな紅葉の渓谷を楽しむことができました。
1時間ほどで散策終了。その後、道の駅で買い物などを楽しみながら、茨城県土浦市に向かいました。季節外れの花火を求めて…!
土浦で花火
正式名は「土浦全国花火競技大会」。日本三大競技花火大会の一つで、一般の花火大会とは異なり、スターマイン/10号玉/創造花火の3部門で新作花火などが審査され、翌年に全国で使用される花火を先取りして楽しむことができます。1925年(大正14年)に始まり、100周年を迎える2025年に向けて、歴史ある花火大会として愛され続けています。
私は去年に続いて2回目。今回は花火が地上で爆発してしまうトラブルが発生し、約20分間の中断がありましたが、幸運にもケガ人が出なかったことから、再開できました。最近は花火の事故をよく耳にしますが、無事でほっとしました。
その後、次から次へと繰り広げられるスターマインによって夜空に色とりどりの花を咲かせる様子に圧倒されました。
特に印象的だったのは、競技会場の全幅を活かした「ワイドスターマイン 土浦花火づくし」で、視界に収まりきらない花火と爆音を浴びることができ、これは本当に圧巻でした。
3連休 最終日
連休2日目までは登山+移動で動き回りましたが、最終日は茨城県内でゆっくり。早朝にご近所の公園散策で鳥に遭い、
その後はリンゴ狩りをして、東京へ帰還。
3連休で東京から栃木、群馬、茨城と北関東を巡回する旅をしましたが、晴れ続きで夏日が戻る暑い3日間でした。この様子なら関東の紅葉はまだまだ続くはず。次はどこの紅葉に行こうかな~。
今回の山歩きの詳細記録はこちら。