空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

紅葉の奥多摩 酉谷山と雲取山を歩く

11月14日から2泊3日で今年4回目の紅葉登山に行きました。前回の紅葉登山3回目は中禅寺湖 男体山で、山の紅葉は終盤戦にさしかかり麓で紅葉が楽しめるという状況でした。それから10日が経ち、流石に北関東の山々は紅葉が終わっていますので、今回は南下して奥多摩紅葉狩りです。

ちなみに、勤務先の方針で5日連続休暇を毎年取る必要があり、それを今回の山旅にあてましたので、久々の平日登山になります。紅葉シーズンの奥多摩は大変混雑しますが、平日登山ということもあり静かな山を楽しむことができました。

─ 目次 ─

ロケーション

1日目は酉谷山、2日目は雲取山で宿泊しました。酉谷山は東京都と埼玉県の2県の境界にある標高1,718mの山、雲取山は東京都と埼玉県と山梨県の3県の境界にある標高2,017mの山です。どちらも山頂近くに避難小屋があります。

今回は、この山々を反時計回りに東日原から奥多摩駅へ歩いてみました。

 

ちなみに、今年はドングリ不作で都内でもクマの目撃情報があるとのこと。

最近はクマ被害の全国ニュースを良く聞きますし、今回は人の少ない平日登山ですので、久々にクマ鈴を付けて歩いてみました。

※無事に熊には遭わずに山を楽しむことができましたが、鹿と猿には目の前で遭遇しました。鈴が野生動物に対して万全とは言えません。

東日原~天目山

東日原の登山口は標高約600mです。今年は猛暑の影響で紅葉が遅れ気味のようで、登り口付近は紅葉が始まったばかりという状況でした。最初の急登をグイグイ登り1時間ほどで標高1,000mに達すると、美しい紅葉が広がり始めました。

山の中腹は、まさに紅葉の最盛期で、色とりどりの紅葉を楽しむことができました。来てよかった~。

 

そのまま稜線を登っていくと天目山が現れます。埼玉からは別名「三つドッケ」とも呼ばれている山です。確かに山頂の前後にアップダウンが多く、ピーク(ドッケ)が3つありました。

昔は木々に囲まれていて眺望がない山でしたが、2007年頃から見晴らしの良い山になっています。1日目は天気も良く、今日の富士山もバッチリ。

後で天目山の眺望の事を調べてみると、なんと2005年11月~2006年11月に無断で伐採が行われていたことが分かりました。切った本人は無許可伐採はダメな事と諭されて東京都と埼玉県に自主申告し、罰金を支払い済とのこと。そんな経緯があったとは…。

天目山~酉谷山

ここから長沢背稜の始まりです。なだらかな稜線で小ピークにはまき道もあり、とても歩きやすい稜線です。所々に急峻なトラバースもありますが、古いながらも橋が架けられていて助かります。

長沢背稜を歩いていくと、途中に酉谷山があり、その直下に酉谷避難小屋があります。今回はここに泊まります。

小屋にザックをデポした後、酉谷山へ向かいました。寒い季節になりましたが、稜線にはまだまだ苔が広がっています。苔フリークとしてはたまりませんね。

1日目 宿泊

小屋に戻って夕食。1日目は定番のパスタにしてみました。今年最初の紅葉登山「焼石連峰 」と同じ、たらこパスタです。ちょっとワンパターンか。

でも、パスタが美味しいからしょうがない。

 

夕食後は夕焼けに沈む富士山を眺めながらまったり過ごしました。おやすみなさい。

酉谷山~雲取山

二日目も昨日の続きで長沢背稜を歩きます。相変わらずのゆるい山道でストレスがなく歩きやすいです。いろいろな苔やセダムも見れました。

長沢背稜の由来となった長沢山でコーヒータイム。ご近所のスーパーで可愛いカスタードまんじゅうが売っていたので、買ってみました。美味しいだけでなく、食べるときにほっこりできます。

その後も長沢背稜を歩き雲取山荘へ。そこで昼食にしました。涼しい秋はラーメンということで、これまたワンパターンですが、野菜入りウインナー ラーメン。美味しい。

昼頃に雲取山の雲が多くなりました。なんと山頂付近の木々に霧氷が付くレベル。

2日目は山頂のすぐ横にある雲取山避難小屋に泊まりました。

2日目 宿泊

なにはともあれ、到着したらおやつタイム。最近はポテト丸、通称「ぽてまる」にハマっていまして、山にまで持ってきてしまいました。これ、食べやすくて、山にピッタリです。

 

2日目の夕飯はさすがにメニューを変えてカレーにしてみました。無印のグリーンカレーと普通のカレー。そこに再びウインナー投入!

カレーも美味しかった~。湯煎の手間がかかりますが、カレーもアリですね。

 

夕食後に雲取山の山頂に行くと雲がとれ、真っ赤な夕焼けとそこに沈んでいく三日月が見られました。美しい・・・。

夜中に起きると、夜空に一面の星が広がっていました! とりあえず分かりやすい北斗七星を撮影。死兆星は見えなかったので、明日も無事に下山できるはずです。


風が凪り寒さ控え目でしたので、気づいたら2時間ほど星と夜景をみていました。流れ星を何個も見れました。

こんなにゆっくり星をみたのは何時ぶりだろう。

 

雲取山奥多摩駅

3日目も良い天気です。またまた山頂に行き、眩しい日の出を迎えることができました。

今日は最終日。無事に下山できますように。

 

3日目は奥多摩駅方向に、ほぼ下り続きの石尾根ルートです。長沢背稜と同様に小ピークにはまき道があり、とても歩きやすい稜線です。途中の高丸山だけは、まき道の木橋が崩落していましたが、それ以外は大きな登りが少ないです。

 

その高丸山の先の「巳ノ戸ノ大クビレ」で鹿3匹と猿の大群に遭いました。猿は50匹ほどは居たように見え、テンション爆上がりです。

前日に長沢山あたりでカメラのオートフォーカスレンズが動かなくなり、慣れないマニュアルレンズに交換していたため、動きの速い鹿は追えず、猿も木に休んだ1匹のボケボケ写真しか残せなかったのが悔やまれます。(オートフォーカスのレンズは以前に岩山で破損したものを騙しだまし使ってきましたが、とうとう逝ってしまいました)

今日使っている格安7,000円のマニュアルレンズはピント合わせの手間が面倒なので、山用に簡単なレンズを買い直したいな~。できれば画角が広くて明るいレンズで軽量なやつ・・・は間違いなく高い。手ごろなオートフォーカスレンズを中古も含めて探してみようかな。

 

気を取り直して進みます。六ツ石山を過ぎて標高1,200mあたりの山の中腹に差し掛かると、再び紅葉ピークになります。こちらの紅葉もモミジが真っ赤で素晴らしい。

あとは紅葉を眺めたりしながら稜線を下り、奥多摩駅で登山終了です。

下山後

奥多摩駅から歩いて10分ほどの「もえぎの湯」に寄りました。以前から価格が高めに設定されていた温泉ですが、今年に入って値上げされ、さらに11月は割増料金がかかり、なんと二人で2,100円になりました。最近は燃料代も上がっていると聞きますし、温泉もどこも大変とのことなので、仕方ないですね。ただサウナもないため、少しコスパは悪いかなという印象です。

 

温泉の2階の休憩所でご飯が食べられるのは便利です。3日ぶりの地上の食事なので、豚の角煮丼(大盛り)に加えて、ジャンキーにやきビーセットと餃子を頼みました。美味しかった!

 

さて、今回でシーズン4回目の紅葉登山になりましたが、しばらく週末に予定が入っていますので、今年の紅葉登山は恐らくこれでお終い。また来年も良い紅葉に逢えるといいな~。


今回の山歩きの詳細記録はこちら。

 

今シーズンの紅葉登山の記録はこちら。

1回目:焼石連峰

2回目:西岳、編笠山

3回目:中禅寺湖 男体山