空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

雪の霊仙山を歩く

12月3日に初めて伊吹山エリアを訪れ、パラグライダー仲間の6名で霊仙山に登ってきました。前回11月の「紅葉の奥多摩 酉谷山と雲取山を歩く」で紅葉登山は終わりと思いきや、霊仙山でも最後の紅葉が見られました。しかし、やはり山頂は雪のシーズンになり始めていまして、今回は紅葉と雪山の両方を楽しむことができましたので、そのことを書いてみます。おまけで土曜の旅の事も。

─ 目次 ─

ロケーション

霊仙山は、滋賀県 犬上郡多賀町米原市にある標高1,094 mの山で鈴鹿山脈の最北端にあります。伊吹山地の南に位置し、日本100名山の伊吹山が良く見える山でもあります。山頂付近はカルスト台地になっており、大量の石が立ち並ぶ光景が見られます。今回は、霊仙山の南西にある落合神社登山口から時計周りで歩いてみました。

残念ながら当日は雲が多く伊吹山がクッキリ見える状態ではありませんでしたが、大きな琵琶湖が望めました。

落合登山口~汗拭き峠 (榑ヶ畑道)

渓流沿いに歩くルートで、とても歩きやすいです。一合目~十合目まで道標があり、道に迷うことはありません。沢で水が豊富なためか苔もモフモフで元気でした。


なお、関西でもクマ出没注意のお知らせが出ていました。今年は全国各地でクマ警戒ですね。

汗拭き峠~お池

とても歩きやすい稜線です。朝陽の痩せ稜線は最高ですね。この時は風もなく、冬の日向ぼっこの中で歩いているような状況でした。

標高400m~700mくらいは、紅葉もなんとか残ってくれており、今年5回目の紅葉登山になりました。

ですが、12月の冬シーズンということもあり、見晴らし台の先は霜柱が融けて泥濘だらけで歩くのに難儀しました。とても滑りやすく、下りルートにしなくて良かったです。

お池~経塚山

稜線を登りきると、なだらかなカルスト台地の始まりです。

お池(お虎が池)には鳥居と祠があり、安全登山を祈願しておきます。

ここまでは冬のハイキング、といった気分でした。

経塚山~霊仙山

経塚山に入ると、予報通りの爆風が吹き始めました。カルスト台地の奇石と雪交じりの山道に入ります。

雪はありますが、まだ降ったばかりでアイゼンは不要なレベル。ぬかるみより歩きやすいです。

雲が増えてしまいましたが、霊仙山の山頂からは周りの山々が見えました。

霊仙山~今畑登山口

カルストの岩々の稜線を下っていくと、また秋の山に逆戻りです。こちらの稜線も気持ちよく歩けます。

そして紅葉再来。

この時期は標高によっていろんな山を楽しむことができて楽しいです。今回は山頂が爆風でゆっくりできませんでしたので、いつか穏やかな日に来て、改めてカルスト台地でまったりしてみたい。そして向かいの百名山伊吹山」も登ってみたいです。

おまけ1 金華山(岐阜城)

霊仙山のの前日は、岐阜城を訪れました。この岐阜城も「金華山」という山の山頂にたっており、お城の散策は山歩きともいえるかもしれません。今回は「めい想の小径」というルートで登ってみました。山頂まで約50分です。

お城は岩山の上に立っています。天守閣で山頂が嵩上げされていて、眺望は最高。

ちなみに、斎藤道三の時代は「稲葉山城」と呼ばれており、織田信長が地域を岐阜と名付け、お城も岐阜城になりました。岐阜と名付けるセンスが天才ですね。

麓は紅葉の真っ盛り。12月に入りましたが、山を下ればまだまだ紅葉を楽しめました。

おまけ2 金亀山(彦根城)

お城繋がりということで、午後は彦根城を訪れてみました。ちょうど、彦根城の城主(ひこにゃん)に逢うことができました。ひこにゃんショーは、てくてくお歩きになるだけなのですが、しずしずとした歩みに礼節が感じられ、さすが城主の風格です。

お城のある金亀山(彦根山)の山頂には山名盤があり、翌日の霊仙山もバッチリありました。

彦根城は夜間ライトアップのイベントを開催中でしたが、翌日の霊仙山に向けた宴のため夕暮れの逆さ彦根城の撮影で切り上げてお終い。

今回は山あり城ありの盛沢山な旅になりました。宿も最高で、また来てみたいな。

 

日曜の山歩きの詳細記録はこちら。