昨年11月に新グライダー「Swift6」の初フライトの記事を書きました。
その時にSwift6のフライト自体は良いものの、立ち上げに癖があることを書きました。それから100日が経過しましたので、昨日3月10日のフライトと合わせて現在の状況を記録しておきます。
─ 目次 ─
Swift6の立ち上げ
前回のフライト記事は紅葉シーズンの11月でしたが、その後12月も何回かフライトに来て毎回Swift6でグラハンも実施しています。
前回書いた通り、Swiftは両翼端が先上がり気味になる癖があり、当初はそれを抑制するためキャノピーの真ん中を意識的に引き上げて立ち上げをしていました。
それが強風や弱風で色々グラハンで試していると、グライダーの癖に適応したのか、無意識にキャノピーの真ん中を優先で上げられるように自然と体が動くようになりました。
以前のDeltaとの違いが大きくて最初は戸惑ったのですが、やはり同じメーカーですので、コツさえわかればスムーズに移行できるように考慮してあるということでしょう。
そして、購入から100日が過ぎた昨日3月10日のフライトですが、テイクオフの時にはSwift6の癖は全く気にならず、フライト後に「そういえば立ち上げ癖があったな」と思い出す程度まで馴染んだことに気づきました。
ということで、もしSwift6(や同系Rush6)で立ち上げを気にされている方がいれば、「恐らく慣れます」とコメントしておきます。
冬と春の境い目
暖冬の暖かい日々から一転、今週末の朝霧は土曜に強い北風が入り、空は冬に逆戻りです。つまり上空が冷えて絶対湿度も低くなっているということ。
そこに快晴のコンディションで春の太陽角度の強い日差しが降り注ぐことで地表に熱い空気が作られ、乾いて冷えた上空に向かってあちこちにサーマルが生まれます。…これは最高のフライト条件になる。
そのコンディションに期待してか、朝霧には各地からツアーも来ていまして、10時頃に遅めで到着した頃には前山から多数のグライダーが飛び出していきました。
グライダーの数は多いですが、期待通りのバンバン上昇気流のお陰でテイクオフ前が混むこともなく、グライダーが次々に稜線に消えていきます。これは急がねば。
まずパイロットを取得して間もない妻が空へ。ポッドハーネスにまだ慣れないようですが、無事に落ち着いてテイクオフできました。良かった。
私がテイクオフした時には妻がすでに稜線に渡っていました。まずはそれを追ってみましょう。
ボーナスステージ!
今日は11:30という遅めテイクオフでしたが、まだまだ前山のサーマルは潤沢です。予想通りですね。西富士をスルーして2尾根につけ、+9m/sの快適サーマルをゲット。
(いつものスマホ自動撮影のゴーグル反射画像です)
サーマルを回し終えると高度2,900mまで上がっていました。今日はどこでも行き放題ですね。とりあえず、妻が向かっていると思われる天子岳を目指します。
長者ヶ岳あたりで更に強いリフトがあり、センタリングしなくても上昇していきます。空気が澄んで視界が良好なため、高度が上がると海が近くなったように感じます。走ったら駿河湾に届きそう。
さて、妻を探しながら天子ヶ岳まで南下してみましたが、今日はコンディションが良すぎて3,000m以上を飛んでいるグライダーもあり、また遠くまで足を延ばしている人も多くグライダーが米粒のようです。とても妻のグライダーを特定できません。
ということで潔くあきらめて、その後はまったりフライトに移行しました。高度も稼げたので、久しぶりに沖へ走ってみます。天子ヶ岳からまっすぐ世界地図に向かってみました。
世界地図に標高2,000mで着くとその裏にもサーマルがあり、世界地図で2,500mまで上昇。富士山で一番高い富士宮口の標高が2,400mですが、もう富士山が目の前というスケール感です。振り返ると、毛無山の稜線の裏に、南アルプスの雪山が輝いていました。間ノ岳と北岳がひと際雪が多いです。
(フロントカメラ画像。右下のハーネスにピントが合っているのが悔やまれる…)
ちなみに、南アルプスの山チェックのため帰宅してGoogle Earthで確認してみたのですが、右手に立山も見えた模様です。
沖でもあちこちにリフトがあり、なかなか高度が下がりません。最後にもう一度富士山に向かってフライトして、シンク帯を利用しながら下降。
今日は久々のボーナスコンディションでした。
もちろんランディング後はSwift6でグラハン。講習バーンの風も良く、一日パラを堪能できました。
しばらくは雪山メインですが、4月にまた飛びに来たいな~。