空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

新グライダーOZONE Swift6で初フライト

2023年11月25日~26日に朝霧に行ってきました。前回のパラグライダーの記事で、新しいグライダーを注文したことをご紹介しました。

それからちょうど1か月が経ち、新しいグライダーを手に入れることができましたので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。

 

─ 目次 ─

秋の朝霧

紅葉シーズンの10月と11月は山登りをメインにしたため、朝霧は1か月ぶりの訪問になりました。すでに稜線の木々は紅葉が終わっていましたが、ランディングの楓は紅葉のピークを迎えていました。

久しぶりにランディング横でのテン泊も考えましたが、週末に今年一番の強い寒気が来ると聞き、計画を見合わせることにしました。次の朝霧でのテント泊は、おそらく来年の春になりそうです。

 

初日の土曜日は曇りがちで風やサーマルが弱い。いわゆる講習生日和といえるコンディションで、Pコース生の妻が無事に全課題をクリアできました。

おめでとうございます。

 

私は初グライダーのセッティングのため、フライトは日曜のみでした。

新グライダーSwift6の立ち上げ

土曜の朝一にショップへ。天気が微妙だったのが幸いで、ショップは混雑しておらず、スムーズにグライダーを受け取れました。その後にグライダーとハーネスのセッティングを行い、講習バーンでの立ち上げしてみました。

以前に試乗機で軽くグラハンは経験済みでしたので、機体チェックの意味合いが強かったのですが、改めて自分のグライダーで立ち上げをしてみると、若干の戸惑いを覚えました。両翼端が想像以上に強く立ち上がり、大げさに言うとV字に立ち上がってしまいます。もちろん、Aライザーはセンタの1本だけ持っての立ち上げです。

そういえば、試乗機を借りた時はアゲインストの良い風が入っていました。今回は無風でライザーを強めに持ち上げたのですが、そうするとセンターが遅めに上がり、それより早く両エッジが立ち上がってくるため、綺麗な立ち上げになりません。これまでのDelta2と同じ調子ではダメなのです。

ということで、サイト―校長と相談してみたところ、やはりSwift6はその傾向があるとのこと。綺麗に弧の形にキャノピーを置いて立ち上げると、その傾向が強まるようです。このため、キャノピーを広げず丸めたままで立ち上げる人もいるとのことで、それを試してみると確かに真ん中から上がりました。うむ、なかなか癖があるな・・・。

本番のテイクオフではキャノピーを広げると、周りのパイロットたちが綺麗に広げてくれますので、広げた状態でうまくライズアップできるようにしておきたい。ということで、土曜はSwift6の立ち上げの練習デーにしました。

で、今のところ2つの案があり、a案はライザーを極端に短く持つ方法。なんならライザーを超えてラインを持って立ち上げると当然ながらセンターが強めに持ち上がります。b案は左右のライザーを左右の手でそれぞれ持って、ライザーを引き離すように持ち上げる。こうすると翼端側よりセンター側がより引っ張られることで、綺麗に立ち上がります。この辺りは、もう少し研究したいところですね。

Swift6初フライト

翌11月26日(日)は天気も良く、新グライダーを持ってテイクオフへ。

まずは講習生として最終日の妻のフライトを見届けます。日曜日は3~5m/sの風が入ってくる良好なコンディションで、立ち上げも比較的容易そうでした。

 

さっそくSwift6を広げ、グライダー初おろしの立ち上げを試みました。今日はアゲインスト風が入るコンディションでしたので、普通にライザーを引き上げるやり方で特に問題なく、綺麗にキャノピーが上がりました。振り向いた後に強風が入りましたが、グライダーコントロールもしやすい。多少のクセはありますが、軽量グライダーですので、やはりライズアップはお手軽です。

そして、いよいよフライト!

グライダーのカラーはGOLD(橙色)で、私の初めてのグライダー「JUKE」と同じです。もちろんカラーパターンは異なりますが、見上げているとなんだか懐かしい気持ちになりますね。

スマホカメラでは画角が小さく、飛びながらキャノピー全体を写真に収めることが難しいため、定番の湾曲ゴーグル反射での空撮にしました。

ちなみに空撮は以前「朝霧フライト 空撮その3」で紹介したように、スマホの前後カメラの自動撮影を利用しています。今回はうまい具合に富士山も写ってくれました。

 

このSwift6は妻に「むつ子ちゃん」と名付けられました。末永く、よろしくお願いします。