空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

パラグライダーの試乗

2022年11月3日、文化の日に朝霧に飛びに行きました。なお、朝霧に行く前に定点観測のために新築建築中の家へ行き、無事に基礎工事が進んでいることを確認。今後はこの寄り道パターンで朝霧へ向かうことが続きそうです。

さて、今回は前回記事(パラグライダーハーネスの買い替え)で記載した新ハーネスのことではなく、新グライダーのことを。

─ 目次 ─

朝霧へ

フライトした文化の日は先週末よりも天気のコンディションが良く、テイクオフ前はどこでも上げ放題、前山で1,600mまで上がる状態でした。みなさんどんどん稜線に出ますので空域が開いており、ニアミスのストレスがないです。前山は、近場を飛ぶタンデムとスクール生が広々と使えてよいですね。富士山の冠雪と紅葉もあり、最高の眺めで飛べました。

インフレの影響

少し話が外れますが、今の日本はエネルギー関連を筆頭にインフレ気味な状況です。新築住宅を2022年1月に契約した際は2年前からウッドショックなどで100万円上がっていると聞きましたが、今年に入り、木材以外の建材や設備までも値上げしている状況で、大きな買い物は早めに契約or購入しておいた方が良いのかもしれません。

さて、パラグライダーもそれに漏れず、いろいろなアイテムが値上がりし始めています。家ほど高価ではないですが、パラグライダとハーネスを新調すると100万円ほどかかりますので、こちらも買い替えのタイミングが近ければ早めに判断した方がよいですね。ハーネスは先週購入手続きをしましたが、パラグライダーも来年に値上げということで急ぎ検討中なのです。

Delta2 →Delta4への乗り換え

新しいグライダー購入の第一候補はOZONEのDelta4。今はDelta2に乗っていますので、その後継機です。ただ、パラグライダー業界も進歩の足はなかなか速く、2世代(6年)前のグライダーと最新機種では構造なども大きく変わっています。特に変わっているのが、空気取り入れのエアインテークと翼形状保持のためのバテン。エアインテークは小さく、バテンは長くなり、フライト中に綺麗な翼形状を保つ工夫がなされています。ただしこれはトレードオフがあり、つまり飛んでいないときにしわ寄せがあり、具体的にはライズアップと収納にコツがいります。テイクオフのライズアップはキャノピーに空気が入りにくく、収納時はバテンが固くて翼を折りにくい。このあたりも実用上で問題ないかを試乗機でチェックしたいのです。

そのDelta4の試乗機ですが、Sサイズはあるものの私の適正体重のMSサイズがない。Sサイズでも乗れなくないのですが、どうしようかと迷っていたところ、Delta4の弟分のRush6ならMSサイズがあるということで今回はこれに試乗してみました。

Rush6試乗

このRush6はDelta4がリリースされた後に出たばかりの最新機種なのですが、メーカページにも以下記載があります。

・直接デルタ4から開発

・デルタシリーズ搭載のACR(アクティブコントロールライザー)

・ラッシュ6のデザイン全体はデルタ4から進化

・ハンドリングの感動という点ではデルタに似ています。

なにかとDeltaと比較しています。Cクラスで人気を誇るDeltaのそれを、より扱いやすいBクラスに持ってこようという意図が感じられますね。BクラスはCクラスより安全性が高いクラスですが、その分グライド時の滑空比やスピードは弱いのです。それを安全性はBクラスのままクラスCの性能になるのであればRush6が売れると。もちろんチューニングの詰めでBクラスにするために犠牲にした箇所があるはずですので、全く同じというわけにはいかないと思いますが、それがどこまで肉薄しているのか。

そして実際に乗ってみると・・・いい。すごく良い。計器を見ながらアクセル時のL/Dや速度を確認しながら飛ぶのですが、7年落ちの今のDelta2より明らかによいです。正直、今のDelta2でも満足していますので、これはRush6でもう良いのではないかと思いました。

もともと朝霧で飛ぶ分には機体性能がそれほど高くなくても移動に不自由は感じませんし、それこそパイロットライセンスを取った頃はクラスBどころか初級機で世界地図や天子湖に行っていましたので、クラスBで不足というのはありえません。

ということで、Delta4の検討中ではあるものの、安全性を取ってRush6に傾きかけている現在。このRush6以外に、Rush6の軽量タイプのSwift6という機体もあり。こちらも気になっています。Delta4とSwift6の機体が来たら試乗してみる予定なのですが、どうなるか。

お値段的には、本来はクラスB<クラスCなのですが、Rush6とSwift6は最近出たということでお値段高め、Deltaは2年前ですのでお値段お安めになっており、現在はRush6<Delta4<Swift6というクラスBがクラスCを上回る不思議な値付けになっています。12月以降はそれぞれ値上げされるのですが、Delta4の値上げが一番大きく、そうなると、Rush6<Swift6<Delta4というノーマル状態に戻ります。つまり、今買うならDelta4が一番オトク状態ということ。

オトクだから良いという訳でもないですが、現時点では同程度の価格帯になっていますので、これから飛びと安全性いのどちらを重視していくのか、それを改めて考えてみようと思います。またグライダーが決まったら記事にしてみます。