空と山と暮らし

パラグライダーと山歩きの記録、ときどき家と暮らし。

注文住宅㉚外構2

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズの最終回です。内容は前回㉙外構1の続編で、菜園づくりの+αについて整理しました。「注文住宅」からは少し外れてしまうのですが、外構の一部として書いてみます。

─ 目次 ─

土作り その1

前回記事で道路側の草花エリアと、濡れ縁側の野菜エリアにレイズドベッドを作成したことを書きました。このレイズドベットに土を盛るためには、庭の残土だけでは量が足りません。ということで、まずはご近所のホームセンターで安価な「園芸培養土」を大量購入してレイズドベッドに入れ、もとの庭土と混ぜて耕しました。

ここで前回記事でも書いたのですが、耕していると結構な石が出てきたのです。これを除けるのが手間でした。全部で100kg位は出てきたのではないでしょうか。この作業だけで、2日ほどかかりました。

さて、追加した園芸培養土は「ミネラル配合」で「そのまま使える」がうたい文句ですので土作りは楽なのですが、混ぜた元の庭土の状態が全く分かりません。ということで、いろいろアイテムをゲットして土作りをしてみました。1つめはpH試験紙で、これは土作りの前の状態確認です。

植物によっても違いますが、土はpH5.5~6.6程度の弱酸性が適正です。しかし日本は雨が多くアルカリ分が流れやすい上に、雨そのものも酸性雨の傾向があるため、だんだん強酸性になってしまいます。そこで投入するのが苦土石灰

苦土石灰は農薬ではなく、有機質肥料と同じ天然物になります。単純に酸性度を調整するだけではなく、名前の通りマグネシウム(苦土)も補給できる優れものです。

これ以外に追加で入れる肥料として、当初は一般的な窒素-リン酸-カリ = 6-6-6や8-8-8 (%)の肥料を使っていました。しかし、特にナス・ピーマンなどの肥料喰いの野菜は、2週間に1回ほど追肥する必要がありますので、後々はお手軽な肥料も使ってみることにしました。それがIB肥料。

IB肥料は緩効性肥料で、じんわり肥料成分が溶け出すように設計されており、60-70日程効果が続きます。コスト的には割高ですが、手間が減るのは助かります。(そのほか、肥料焼けしにくいといったメリットもあります)

 

初年度はこれらで作った土で、アスパラ 4株、キュウリ 2苗、トマト2苗(脇芽増殖+3苗)、ナス 2苗、ピーマン 1苗、オクラ5苗を育ててみました。なお、本当は4月位には揃えておくのが良いのですが、3月の引っ越しから家のDIYやら色々ありまして、全体の苗の植え付けが終わったのが5月。スタートダッシュをきれなかったのですが、猛暑だった影響もあってか6月からぐんぐん育ち、1年目は病気にやられることもなく、無事に収穫できました。

ただ、初年度は園芸培養土を入れましたので、土作りで問題なかったのは当然と言えるのかもしれません。2年後3年後にどうなるかで、土の実力が見えてくるのだと思います。

 

さて、庭で家庭菜園をするにあたり、家づくりと同様にYouTubeで色々学ぶことができました。特に良かった農業系YouTuberさんのチャンネルは以下3つ。

 

・たわらファーム-農園ものがたり-

本業はハウスのトマト農家さんですが、野地の家庭菜園でも有用な情報がてんこ盛りです。動画公開の本数が非常に多く、今年のトマト・ナス・キュウリ・オクラの栽培している様子をタイムリーに発信されていて、同じ時期に栽培した我が家にフィードバックできるのが助かりました。

 

・科学的に楽しく自給自足ch

科学的な研究とデータに基づいた情報発信で、農業系YouTubeとしては異色なチャンネルではないでしょうか。栽培の手法だけでなくその原理、「なぜ」も学ぶことができます。また「農耕の歴史」シリーズといった教養寄り動画も公開されていて、コンテンツとしても非常に面白いです。

 

・塚原農園さん

我が家と同じ、トマト・キュウリ・ナス・ピーマンを同じ時期に栽培していて、かつ実際に畑でどのように仕立て剪定するのか、具体的なテクニックが学べます。育てている野菜たちが、皆とにかく元気で豊富に実っているのが良いですね。塚原さんの柔らかい人柄にも惹かれ、真夏の渇水で苦労されている動画ではもらい泣きししかけました。

農業というものは歴史が長く、本や文献の情報も大量にあり参考になるのですが、動画は畑作業の動き方や雰囲気までも伝わります。色々な方法で勉強できる良い時代ですね。

 

振り返ってみると、トマト・ナス・ピーマン・オクラは、家で食べる量と同じか、少し多い(2-3日に1回、余りを会社で配る程度)の収穫量で、良い塩梅の植え付け量でした。一方キュウリは大量に育ち過ぎ、かつ料理メニュー的にもバリエーションが少ないため余りがちでした。泊まり旅行から帰った時は大量のキュウリをどうにもできず、ご近所にも配ったりでなんとか対応しました。家庭菜園では、長期間で少しづつ実るような品種の方が扱いやすいです。来年の品種選考時の課題ですね。

自動散水システム

さて、土作り・肥料は最初の作業が大変なのですが、一度仕上げれば日々の手間は少ないです。一方、水は毎日の作業が必要です。特に猛暑日が続く真夏は気温が高い時間は水がお湯になってしまうため、気温が低めな朝5時と夜9時頃に水を撒くのが良いようです。ですが毎朝続けるのは大変、かつ夏休みは長く家を空けることもあり、その間の水をどうするのかという問題も発生します。そこで登場するのが自動散水システムです。

 

システムといっても最近は便利グッズが多く販売されていますので、それらを組み合わせれば実現できてしまいます。まずは自動散水タイマー。Amazonで5000円程度でゲットできます。

この機種は開始時間/通水時間のペアを2セット登録でき、夏の朝夜の散水に対応できます。電池で動くタイプですが、家に設置から半年経過しても電池残量100%のままで、交換の手間はあまりかかりません。

この自動散水からの出力を、水分岐コネクタに繋げます。

分水の先は、濡れ縁側の畑エリア用散水に1本、道路側の草花エリア用散水に1本、ホースリール用に1本の計3本に繋いでいます。(年末にもう1エリアを開拓予定のため4分岐用を買っています)

この分岐した水を散水するのですが、散水ホースは場所に応じて2タイプを試してみました。

左が畑エリア用で、ホースに一定間隔で開けられた穴から水が出て広い周囲を散水できます。右が草花エリア用で、散水エリアがスポットになり狭いのですが、道路側フェンスに吊った鉢などにチューブを伸ばして散水することもできます。

実際に使った様子は以下の通り。まずは畑エリア。

芝生の散水にも使える広範囲用の散水ホースなのですが、表向きに設置すると水が飛び過ぎたためホースを裏向きに設置して、散水範囲を絞っています。

次が草花エリア。

こちらは10か所に給水できるようになっていて、宙吊りポットや離れた場所の植木鉢にも給水できます。ただ、色々試すと10か所では足りないので、もう1つ購入して20か所に給水できるようにしています。

 

この自動散水を使うことで、今年の酷暑の夏に数日家を空けても乾燥を凌げましたので、基本としては問題なさそうです。毎日の水やりも手間が無くなりましたので付けて正解でした。あとは耐久性がどれくらいあるのか様子見です。

土作り その2

今年の夏は栄養豊富な腐葉土を投入できましたので、野菜は順調でした。来年以降を考えて、どのような土作りをするのが良いのか。

我が家ではカルス NC-Rを試してみることにしました。

これは微生物を使って土の中で堆肥を作るものです。夏野菜で大量に発生した残渣(葉っぱ・茎・根っこ)を微生物が食べて堆肥にするため、残渣処分も不要になって一石二鳥ですね。このカルスNC-Rとセットで必要なのが「硫安」と「米ぬか」と「もみ殻」。(最後のもみ殻は野菜の残渣で代用できますので無くても大丈夫です)

硫安はカルスNC-Rとセットでネットで安価に調達できました。米ぬかもセットについてきたので最初はそれを使いましたが、米ぬかは安価に調達する手段がありますので、次回からはセット品を買わない見込みです。というのも、10月に那須塩原へ旅行したのですが、立ち寄ったお米屋さんで米ぬかを無料で頂けまして、今後はお米の購入時にお店に相談してみようと考えています。

さて、これらを混ぜて畑を耕してみたところ、2週間ほど経つと野菜の残渣が皮だけになっていました。トマトの太く固い茎も中空になっていて、凄い分解速度です。土もフカフカになっており、来年も良い野菜が育つことを期待できそうです。

ちなみに、我が家のご飯は、玄米を購入+自宅で精米派なので、米ぬかを自宅生産しているとも言えます。ということで、今では米ぬかのストックができたら、カルスNC-Rと硫安と混ぜて、場所を変えながら畑に投入しています。これだと秋以降に出てくる野菜たちの残渣も少しづつ処分できます。カルスが過剰になってしまう危険もありますが、しばらくこのやり方で様子見してみます。

 

最後に

今回は、もはや「注文住宅」シリーズから外れてしまったかもしれません。この注文住宅シリーズの記事は昨年7月の設計段階から書き始めましたが、早いもので今年3月に建物工事が終わり、そして外構も完了しました。建築としてはひと段落になりましたので、今回で注文住宅シリーズを完結にします。

今後はブログのタイトル通り、その注文住宅での「暮らし」の視点で、気の向くままに書いていく予定です。このブログが参考になる方が居れば幸いです。

 

前回の家を建ててみるシリーズ㉙外構1の記事はこちら。

家を建ててみるブログのシリーズ初回。

注文住宅㉙外構1

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。内容は外構で、以前の「⑬ 外構計画の開始」と「⑯ 外構プラン検討」に続き3回目になります。最初の第13回目は2022年11月2日にアップしていますので、それから約1年になります。暮らしを始めて当初の想定から変わったことがあるか、整理してみたいと思います。

─ 目次 ─

外構の発注

前回(昨年12月)の記事では、外構業者を3社で比較検討していることを書きました。ハウスメーカさん紹介の1社+庭ファンさん推薦2社です。比較検討において、ハウスメーカさん紹介業者の大きなアドバンテージは以下2点。

  • 独創的な門柱がある
  • 引き渡し時に外構も完成

ただし、他社より割高というのが難点です。これをどう考えるか。

 

まず門柱について。ここでは伝統工芸の着色銅板の斑紋を用いた独創的なオリジナル門柱を提案して頂きました。多少お金を掛けても門柱くらいは特徴的なものが面白いのではないかと、かなり悩みました。しかし、最終的な相見積の金額差が100万円以上になり、さすがに高いよな…という状況でした。

もう1点の「引き渡し時に外構が完成」ですが、ここはハウスメーカさんにも調整して頂き、引渡しの少し前から外構業者さん作業ができるようになりました。我が家は引き渡し日の翌日に引っ越しでしたので、引き渡し時点で外構も動線確保が必要だったのですが、引き渡し前から作業できれば玄関までのアプローチなど優先度が高い箇所の外構をしたうえで入居できます。

上記2点以外にも濡れ縁や菜園の造りなどの提案に差があり比較検討したのですが、これらは微々たる差でした。最終的に上記2点を外す納得をして、ハウスメーカさん紹介の1社は無しになりました。

 

さて、残った庭ファンさん推薦の2社ですが、この2社は検討開始の時期に差があり、家の図面(配置図、敷地求積図)のみでプラン検討を開始して頂けたF社と、基礎工事後からプラン検討しますというG社です。2社の価格差は大きくなかったのですが、やはり家の設計初期と重なる2022年5月から相談できたF社の方が検討もスムーズに進みました。なおかつF社はコスパ良く実現するアイデアの提案も積極的に出して頂いたのが好感触で、最終的にF社で決定しました。

以下、外注で検討した箇所です。

門柱

さて、F社に決めたものの、やはり門柱くらいは多少お金を掛けても面白いものにしたいなと悩むことになります。プラン希望時に独創的な物にしたいとF社さんに相談し、クセのある機能門柱を何案か見たのですがピンと来ない。ここで思わぬところで伏兵(?)にあいます。それがbobi。

bobi | SEKISUI DESIGN WORKS PRODUCTS CATALOG

いやー、かわいい。が、機能門柱ではなく、ポストのみ。

このbobiは外構業界で一定の支持を得ているロングセラー商品で、レア物ではないのですが、今どき良く見る機能門柱とは一線を画したデザイン。我が家は庭で植栽や菜園をやろうと考えていますが、bobiなら足元にも岩や草花を植えられ、庭のテイストに合うのではと決定しました。

ちなみにbobiは機能門柱ではなく、その一部(ポスト)のみですので、表札やインターフォンはbobiの横に複数並べた木目調の柱に付けました。これ一体で門柱の機能を実現します。

駐車場、犬走り

駐車場は⑯ 外構プラン検討で案としていた「ドライテック」や「オコシコン」ではなく、やはり安定の土間コンで決定です。

犬走りも駐車場続きの土間コンを検討していたのですが、以下から防草シート+砂利としました。

  • 普段歩きしない場所に土間コンは過剰性能
  • 砂利の方がDIYでブロックを並べたりできて楽しそう
  • 天然物である石は経年劣化が見えにくい
  • 防犯的にも砂利有利
  • なにより、低コスト(大事)

引き渡し後にDIYで犬走りに平板カラータイルを並べたのですが、幾何学模様を作ってみたりして遊べています。これがなかなか良かったので、犬走りはカスタマイズしやすい砂利で正解だったと思っています。

フェンス

お隣との境界部分のフェンスは分譲時点でできていますので、外構では道路面のフェンスのみの検討になります。フェンスには目隠し型と開放型の2パターンがありますが、南面の菜園への日当たり重視で、LIXILのバータイプのフェンスにしてみました。

ルシアス フェンスLite |  YKK AP株式会社

もちろんバータイプですと目隠しは要素はゼロ。今後の植栽で外からの視線の工夫をしようかと考えていましたが、実際に住んでみると日中はトリプルガラスの反射で家の中が想像以上に見えにくい事、夜はシャッターを閉めるという生活で、ほとんど視線が気にならない状況でした。ということで現時点では植栽で目隠しも特に必要なしです。ただし今年は暑かったおかげか、初夏からトマト・キュウリの成長が著しく、夏からはナス・ピーマン・アスパラも旺盛になり、秋にはオクラが高くそびえる状態で、野菜で簡易目隠しができたともいえる状況でした。菜園が葉物野菜やブロッコリーで静かになる晩秋になって視線をどう感じるか。そこで今後の検討をしてみたいと思います。

なお、バータイプのフェンスにしたため、頂いた草花をバスケットで吊ったりすることも簡単にできました。他にもキウイやカボチャの蔦を這わせたりでき、目隠しフェンスより遊び要素あります。完全クローズでなければダメという性格で無ければ、バータイプもアリなのではと思います。

植栽(菜園)の下地

植栽は庭の道路側エリア(草花)と、濡れ縁前エリア(野菜)の2ヵ所を予定しています。まず道路側は道路フェンスの下に積んだブロックをグルっと延長して囲い、レイズドベッドにするデザインで外構業者さんにお願いしました。

もう一つの濡れ縁前をどうするか。庭は犬走りの延長で防草シート+砂利を敷き詰めてもらいます。そこに、菜園予定の部分だけ簡易な木枠で土エリアを残してもらい、自分たちで暮らしながらレイズドベットを作ってミニ畑にすることにしました。

この菜園は、DIYで自動散水設備の構築や土作りなどしており書くと長くなってしまうので、次回のブログ「注文住宅㉚」で追加で書こうと思います。

立水栓

立水栓はハウスメーカさん標準で付いているのですが、標準仕様のデザインがイマイチ…。ということで、ハウスメーカさんには給排水管のみを施工してもらい、外構で立水栓を取り付けました。この立水栓も多種あるのですが、スマートかつカラーバリエーション豊富なものがあり、bobiと色を合わせて決定です。水受けは庭の砂利と一体になるようなものにしてみました。立水栓はあまり悩まずでした。

外構費用は?

お値段コミコミ 94.5万円。内訳はざっくり以下で、駐車場の土間コン+犬走りの「床・舗装工事」が42%、フェンス+門柱+表札インターフォン+濡れ縁の「金物工事」が30%、立水栓の「付帯工事」が9%で8割を占めます。

土工事 ¥41,000
床・舗装工事 ¥399,910
金物工事 ¥287,420
付帯工事 ¥86,600

残りは土木工事4%、上記にない管理費ほか細かいもの諸々合計が4%、最後に消費税10%が加わり94.5万円。やはり面積の大きい床工事の割合が多いですね。

ただ、ハウスメーカさん紹介の業者さんは見積りが200万円を超えていましたので、当初予算より安価にできて一安心です。これは、庭ファンさんのコスパのよい業者さんで外構ができたこと、あとはDIYでできる箇所を自分たちで作ったという2点が大きいと思います。DIYした箇所は以下です。

外構DIY-1アプローチの石

道路から玄関へのアプローチは転圧+防草シートまで外構業者さんに実施してもらっています。転圧は経験が必要で素人では難しいこと、防草シートは他とまとめて実施頂くのがコスパ的に良かったころから業者さんにお願いしています。

防草シートまで仕上げてもらえれば、その上はそれほど難しくありません。そこで家や庭の雰囲気を見ながらDIYで進めることにしました。アプローチDIYの案としては大きく3つ。

  1. 砂利+枕木調コンクリート
  2. 砂利+矩形の敷石
  3. 砂利+丸っこい飛び石

実際にいろんなお庭を観察して検討しました。定番といえるのは案1ですが、ある意味普通になってしまう。案3は少し遊びが入り並べ方で独自性も出せたりするのですが、実用上で多少難あり+和風になる点あり。そこで今回は案2の敷石にして、周りを定番の砂利/芝ではなく大サイズのバークチップを敷いてみました。濃色バークと薄色の敷石のコントラストが綺麗に出てなかなか良いです。このアプローチにソーラーライトを並べて、帰宅時に誘導灯っぽくなるようにして完成です。DIYですと、やり直しが比較的容易なので色々試せるのが良いですね。

外構DIY-2 菜園レイズドベッド

道路側の植栽エリアは外構業さんにブロックでレイズドベッドを作成してもらいました。もう一つの濡れ縁側の菜園エリアは庭の砂利との境に木枠を囲ったのみですので、ここから畑を安価にDIYで作ってみます。

使用したのは120cm単位で連結できるアゼ板。

アゼ板400N(黒): ガーデニング・農業資材|ホームセンターコーナンの通販サイト

こちらは高さが何種類かあるのですが今回は40cmを選択。地下に15cm埋めて地上25cm位だすことができ、畑作業にちょうど良い高さのレイズドベッドが作れます。

ホームセンターで8枚ほど購入し、木枠沿いに土を掘って周りをぐるっとアゼ板で囲んで接続。これだけで倒れなくなります。あとは、土入れをすればがっしり固定できます。

予想外だったのは、土を掘った時に出できた大量の石。耕作の邪魔になりますので、これを取り除くのが一苦労でした。

 

さて、菜園スペースができたあとは野菜作りなのですが、こちらは次回へ。

家を建ててみるシリーズ㉚へ続く。

ひとつ前の家を建ててみるシリーズ㉘の記事はこちら。

家を建ててみるブログのシリーズ初回。

注文住宅㉘引き渡し後の諸々 その3

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。内容は前回㉗の続きで、家具関係のDIYになります。

─ 目次 ─

今回のDIY作業

DIY関連の記事は前々回㉖から記載していますが、前回までは業者手配関連と簡易な棚のみでした。今回は以下箇所で、木工のDIYが中心です。

  • 和室の棚         (DIY
  • リビングのテレビボード  (DIY
  • クローゼットの棚     (DIY
  • ピアノ横のフラップ扉本棚 (DIY
  • 間接照明の設置      (既製品+DIY

最後の間接照明はDIYする和室棚部分と玄関の収納部分です。

和室の棚

和室はLDK横に隣接した3.8畳の空間で、畳スペースといった方がしっくり来るかもしれません。この場所は来客時に布団を敷いて寝室として使ってもらっています。棚はその和室奥にある小スペースに作りますので、簡易なカラーボックスやスチールパイプだと雰囲気に合いません。また、将来(可能性は低いですが)仏間にするかもしれない小スペースです。ということで、和室に合うものをDIYでいつでも取り外しできるように作ることにしました。両側に壁がある場所ですので、両壁にダボレール付きの側板を押し付け、そこにサイズピッタリ(若干大きめ)の棚板を押し込むことで固定します。板の突っ張りでガッチリ棚板がハマりますが、下から叩くと容易に分解できる棚ができます。側板には主張が強くならないよう壁と同じ壁紙(余りもの)を貼っています。

材料の調達は、ダボレールも板も近所のホームセンターで入手できます。DIYですので板は様々な無垢材が選べますが、和室ですので雰囲気に合う桐で作ってみることにしました。特に複雑な加工はなく、長さを測って長方形に切るだけのお手軽DIYです。

一番下の段には1F用のルンバ基地、上に外出時に使う鞄などを置いています。ダボレールですので、鞄の変更やルンバ基地のサイズ変更にも容易に対応できるのがポイントです。

リビングのテレビボード

LDKのテレビは壁掛けのため実際にはテレビは載らず、テレビボードというよりテレビ下の棚といった方が正確かもしれません。棚は2段で小物や飾りなど軽いものを置き、棚の下をルンバが通れるように浮かせることにしました。

浮かせる棚ということで、壁下地に金物で固定するのですが、カインズホームで見つけたアイアンのスクエアブラケット(798円)がシンプルで気に入り、これを使うことにしました。板はLDKに合うようにアカシア木材にして、これをオイルフィニッシュで仕上げます。色は1Fの明るい雰囲気に合わせたナチュラル色にしました。

 

オイルフィニッシュはYouTubeの寿チャンネルDIYさんで紹介されていたもので、動画の通り塗装後にやすり掛けをすると、とても綺麗に仕上がります。

動画でも紹介されていたアカシア材+オイルフィニッシュ ナチュラル色のコンビネーションが特に良い風合いで、このテレビボード以外にも多様した組み合わせです。

さて、このテレビボードの棚板は、完全な長方形ではないのですが、電源ラインの出っ張りを避けるための多少の凹凸がある程度で加工は難しくありません。スクエアブラケットを壁下地にネジ止めし、そこに板を載せて完成です。

さて、テレビボードの横にはパソコンを2画面で使うための縦置きモニタを置くことにしており、テレビボードの右側に同じ材質で繋げたモニタ棚も作ることにしました。棚の上段にキーボードとマウスが置けるスライド棚と、ケーブル類を入れる引き出しを作って完成です。

引き出しはソフトクローズができるスライドレールAmazonで購入しました。5本入りで1本あたり1180円と少し高めですが、丈夫な作りで耐荷重45kg。キーボードの打鍵にも耐えられます。このスライドレールは後で出てくるピアノ横の本棚の引き出し等にも使っていて、なかなか良いです。

ソフトクローズということで、引き出す時に少し力が必要なのがイマイチなのですが、そのぶん丈夫ということですし、まぁ慣れるでしょう。

 

クローゼットの棚

クローゼットは、服を多く掛けられるように当初はハンガーパイプを上下2段で組む予定でした。上側だけハウスメーカさん標準で付けてもらい下は後付けすることを考えていたのです。ですが、予想外にハンガーに掛けるものが少なく、上段のハンガーパイプのみで掛け物は収まりましたので、下段に棚を作ることにしました。棚は丈の短い服をかけた右側(棚は大き目)と、丈の長い服を掛けた左側(棚は小さめ)に分けることにしました。まず右側の大き目の棚は、もともとあったカラーボックスを流用しました。ケカラーボックスにピッタリ入るケースも100均で買えますのでリーズナブルです。左側の棚は、スペースに合わせた微調整ができるようにDIYで棚加工しました。こちらは和室の棚と同様に両側が壁になりますので、壁にダボレール付き側板を押し付けて、突っ張りを兼ねた棚板を置いて完成です。ダボレールなので、収納ケースや服に合わせて高さ調整できます。もちろん、ルンバが通れるように下にスペースを空けてあります。和室との違いは木材で、こちらはLDKと同様にアカシア+オイルフィニッシュ塗装にしてみました。

クローゼットは普段は閉めておきますのでそれほど目につく場所ではありませんが、カラーボックスもそこまでチープ感なくできたかなと思います。

ピアノ横のフラップ扉本棚

ピアノ横のスペースには、楽譜や本などをしまう本棚を置きます。スペースは約60cm幅があり、このサイズであれば既製品も多数あるのですが、設置後にピアノと干渉しない(振動が伝わらない)ように少しスキマを空けたり微調整が必要になる可能性があります。このため、ピアノが来てからDIYで作成してみました。

そして、これまでDIYを重ねて経験値が多少上がってきたと思いますので、本棚は本のディスプレイもできるフラップ扉を設けたものにチャレンジしてみました。

フラップ扉は専用の部材があったりするのですが、Amazonで850円/ペアと少々お高い。そんな中、先ほども紹介した寿チャンネルDIYさんで、面白いアイデアを見つけました。

なんと、100均で揃うネジとネジ式フックでフラップ構造を実装しています。

今回は強度を出すためにネジではなくボルト止めにしましたが、とても安価にフラップ扉を作ることができました。寿チャンネルさん、ありがとう!

DIYですので、壁コンセントに通す穴などもピッタリ加工できるのが良いですね。これをピアノの横にセットするとピアノとツライチで綺麗に納まりました!

写真は真ん中の段を開けたところ。お手軽構造ですが、フラップ扉としてしっかり開け閉めできています。引き出しにはPCモニタ棚用に買ったソフトクローズのスライドレールの余りを使いました。ピアノの小物もしまえて満足です。

間接照明の設置

最後は間接照明。設置は暗くなる可能性がある場所で、そこを自動で雰囲気よく光らせるようにします。今回設置したのは冒頭の和室棚と、玄関。

和室棚の方は棚がDIYですので、テープ照明の光が壁に漏れ出るよう最初から加工してあります。ライトは光の粒が見えなないCOBタイプ(面発光)のLEDテープで、これが直接目に入らないよう棚に固定し、人感センサ部を近づいた時だけ光る位置に設置します。これで完成、お手軽です。

玄関の方はハウスメーカさんが施工済の靴箱に設置するため、少し工夫が必要です。当初は框の下に入れてみようかなと考えていましたが、想定以上に框の下のスペースが狭く、EIDAIさんのシューズボックスの周りにテープを設置してみることにしました。こちらも近づいた時だけ点灯するように人感センサの位置を調整。夜、玄関を開けた瞬間にライトが光るようにできました。

光量も調整ができますので、深夜の真っ暗な中でも玄関を開けると全体が見え、かつ眩しすぎない絶妙な明るさに設定してみました。

テープ式の間接照明は本当にお手軽に綺麗な空間を作ることができます。もしかしたら別の場所にも追加で間接照明のDIYをするかもしれません。

 

DIY関連もこれでひと段落。

家を建ててみるシリーズ㉙へ続く。

ひとつ前の家を建ててみるシリーズ㉗の記事はこちら。

家を建ててみるブログのシリーズ初回。

注文住宅㉗引き渡し後の諸々 その2

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。内容は前回㉖の引き渡し後の諸々の続きです。この作業も実際には2023年4月の出来事なのですが、今更ながらまとめて記載してみました。

─ 目次 ─

今回のDIY作業

前回㉖ではインターネット回線引込とエアコン設置を記載しましたが、これは業者手配の作業でした。今回のDIYは、ようやく加工や組み立てが多少入ります。場所は洗面(脱衣)とキッチンです。

  • 2F洗面設置        (DIY+業者さん)
  • 1Fカップボード組み立て    (既製品組み立て)
  • 洗面所の棚・扇風機等   (DIY

(家具系のがっつりDIYは次回に持ち越しです)

2F洗面設置 (予定IKEATOTO)

2Fの洗面は、当初はIKEA製の洗面と棚のセットを設置するつもりでした。ハウスメーカさんはIKEA施主支給NGでしたので、IKEAの図面を共有して給排水の配管だけメーカで設置してもらい、洗面ボールや蛇口類は自身で後手配です。2F洗面は引き渡し後に設置することになり引っ越し直後は使えないのですが、1Fにメイン洗面がありますので近々は困らないという判断です。

ここに予定通りIKEA洗面をIKEA施工サービス付きでお願いすれば話は簡単だったのですが・・・。引き渡し間際に水道業者に相談したところ「IKEA含む海外製水回り品は耐久性で問題が出ることが多く、やはり洗面は安定のTOTOが良い」というプロのコメントを頂いてしまったことから急遽見直しをしたのです。(IKEAの品質が悪いという根拠はなく単なる評判にすぎないのですが、気にしてしまうとダメですね…)

ということで、引っ越し後に楽天TOTO部材をオーダし、DIYで棚を作ってTOTOの洗面を載せられるようにしました。要所の配管周りは資格が必要になりますので、ハウスメーカさん手配の水道業者さんにお願いしています。

紆余曲折ありましたので設置まで時間がかかるかもと懸念していたのですが、ハウスメーカさんの定期点検と併せて水道業者が来てくれて、無事4月に設置ができ一安心。そこに鏡とタオル掛けを付けて完成です。

壁に貼るタイルも用意してあるのですが、それはまた別の機会に。

さてこの洗面ですが、2F給排水管オプション費や引き渡し後の追加部材費+水道業者工賃でDIY以外に10万円程かかりましたので、なかなの費用です。利用頻度は1F洗面より少なく、2F洗面不要論が頭をよぎったこともありましたが、ベランダ植物や吹き抜け水耕栽培ゾーンの水やりがはかどりますし、仕事中に水・茶が欲しくなった時に1Fに行かなくて良いので利便性は高いです。小さなトイレ手洗いより洗いやすいのも地味に良いですね。一日平均10回使うと耐久30年なら計11万回、つまり1Fに下りずに済むコスト=0.9円/回ですね。まぁ、ありでしょう。

振り返ってみますと、最初からTOTOでしたらハウスメーカさんで手配でき、造作工事を依頼することもできました。DIYにすれば費用が多少安くなるものの、水回りは色々手間がかかりその時間を考えるとコスパ的には微妙です。水回りはできればDIYせず造作をお願いするのが良いかなと思います。

1Fキッチン カップボード(IKEA加工+組み立て)

キッチン背面も洗面同様にIKEA製で検討しておりMETODというカップボードを設置予定です。カップボードは洗面と違い水漏れリスクがないため、こちらは当初の予定通りIKEAをオーダしました。

IKEA METODの良い所は、何と言っても奥行65cmというサイズ。国内製の既成品カップボードは奥行45cmや55cm程度のラインナップのみで、この奥行きサイズが皆無なのです。奥行きがあるとレンジ・オーブンを置いても手前に十分に作業ができるスペースができ、カップボードの使い勝手が大きく向上します。加えて、横並びの冷蔵庫(奥行≒65cm)とツライチになるため、フロントのラインがスッキリ美しいのです!

ですがこちらも一波乱あり、気に入った天板(コンクリート調)が3月のオーダ時点でなんと欠品。ということで、まずは次点の木目調の天板をオーダしました。希望の天板が入荷されたら入れ替える前提です。

IKEAで購入した場合、基本的に送料がかかるため当初は車で運ぶことを考えていたのですが、ちょうど3月末に配送無料キャンペーンを実施していたため家まで一式を届けてもらえました。もしIKEAカップボードを買われる方はタイミング探ると良いかもです。

部品が配送されたらあとは自分でDIY。と言っても、加工するのは背面のステンレスレールのカットと天板のカットのみで、手持ちのジグソーで幅180cmに切断するだけ。あとはネジで組み立てるだけで、仕事の合間に2日かけて完成しました。次点と考えていた木目調の天板ですが、これはこれで使ってみるとお洒落で悪くないです。これで3ヶ月ほど使いましたが不具合はありませんでした。

その後、希望していたコンクリート調の天板の入荷通知がありましたので、天板の差し替えを実施。濃色の天板に慣れた頃でしたので重厚感が薄れた気もしましたが、キッチンのシンク側がステンレス天板なので色味の統一感がでました。もともと1Fはホテルライクのような高級路線ではなくシンプル系でと考えていましたので、淡色の天板になることでキッチン全体が明るい雰囲気に変わり、良かったなと思います。

なお、真ん中の空いている部分は当初ゴミ箱ゾーンの予定でしたが、ゴミ箱が冷蔵庫左に綺麗に収まりましたので、今は野菜モノとか置いています。ここは正直もう少しスマートにしたいところ…なのですが、使い勝手優先でそのままにしています。諸々落ち着いたら見直ししようかな。

 

さて、交換で余った木目調の天板は2F DEN(仕事部屋)の補助机の天板になりました。カップボード用のがっしりした天板で奥行も65cmあるので、電子工作などの作業スペースに最適で仕事用としても使い勝手がよいです。

DENのワーク調の雰囲気にも合っており、カップボード用に限定するのはもったいない天板だと思います。

1F洗面所の棚DIYとサーキュライト設置

今どきの洗濯動線を意識した間取り例を見ていますと、たいてい脱衣所に大きな収納があります。我が家は脱衣兼洗面所を2.5畳確保しているものの、標準仕様ではシステム洗面の鏡裏収納とシンク下引き出し以外は収納がありません。このため、洗面台や洗濯機の合間や壁面を利用した収納DIYにトライしました。追加したのは壁棚が大小2ヵ所、バスタオル&バスマット掛けバー、そしてTOTO洗面(オクターブ)の天面と高さを揃えた置き棚です。

 

壁棚の位置にはハウスメーカさんに壁下地を入れてもらっていますので、ダボレールを直接ネジ止めしました。洗濯機上の大きい棚はダイソーで調達したケースが収まるように高さ調整して、着替え収納にしています。当初は3段でと考えていましたが、思ったより衣類が少なく2段で全て収まりました。DIYですのでまずは必要なだけ設置し、将来必要になったら簡単に増設できるのがよいですね。

 

洗濯機横(風呂扉前)の小さい棚は、これまたダイソーでケースを調達し、それに高さを合わせてダボレールを設置しています。化粧水や替えシャンプーなどお風呂関係のアイテムを置いているのですが、浴室から手を伸ばせば替えボトルに手が届く絶妙な位置に設置することができました。

実はこの3段棚板は内装の検討時にメーカからサンプルで頂いた床材の流用。(このため3段ともカラーが違う) ダボレールや箱はダイソーで購入できますので、DIYで安価に設置できました。

 

バスタオル掛けはお風呂扉の横に丁度良いスキマがありましたので、そこにハマるようにG-Funというアルミフレーム規格のパイプを組み合わせてタオルバーをDIYしました。G-Funのコネクタインナーの耐荷重性能を確認すると重いバスマットを掛けてもパイプ片持ちで十分と判明。近くのDCMで部材を購入したら、あとはネジ締めだけで3連ハンガーの完成です。念のためポイントコネクタも付けたら少しゴツくなりましたが、更に強度の余裕ができました。

一番下がバスマット+珪藻土マット用バーで、上2段がバスタオル&小タオル用バー x2人分。G-Funもダボレールと同様に自由に高さ調整できパイプ増設も容易ですので、暮らしに合わせてフィットできるのが良いですね。パイプは60cmで176円、コネクタは1個171円と格安ではないのですが、ピッタリフィットするタオルバーが手軽に自作できるのはありがたいです。

また、この常設タオルバーとは別に、取り外し可能なホスクリンも天井下地にDIYで取り付けました。これは乾燥機に入れたくない洗濯物を干すためのもので、必要に応じて物干し竿を付け外しできます。来客時には洗面と脱衣を仕切るためにホスクリンに目隠しカーテンも付けられるのですが、1F洗面脱衣に人が入っているときには2F洗面が使えるため、わざわざ目隠しをセットしてまで1F洗面を使うことはほぼ無さそうな雰囲気。暮らし方の変化で、いつか「カーテンも付けられてよかった」と思う日がくるのでしょうか?

 

さて、とりあえず上記のDIYで着替えやタオル掛け、ストック類は全て綺麗に納まり、収納問題はひと段落。

おまけは床置きの棚で、こちらは収納というより脱いだ服の一時置きと、洗濯の畳み作業スペースとして使っています。置き場に困りがちなティッシュを天板から出せるようにDIYしたところがポイントです!

なお洗面に合わせて天板を白アクリルにしたいなとか、洗濯機を左寄せにして棚の幅をもう少し広げたいなとか、ここは改善ポイントがいろいろありますので、洗濯機を買い替えるタイミングで作り直してみようかなと考えています。

 

洗面所にはもう1つ、収納DIYではないのですが、CF代わりのサーキュレータもDIYで取り付けています。もともとは、この注文住宅シリーズ初回「注文住宅 設計打ち合わせ - 残課題あり」でも記載したオーブルデザインさん浴室CF(循環換気扇)もどきで、浴室換気を目的に付けたものです。下図の右側が浴室から撮影したものですが、サーキュレータの爆風がお風呂にいてもバッチリ当たります。

浴室ドア手前のシーリングに取り付けるだけの簡単なものなのですが、これが想像以上に良いのです。入浴後に浴室に向けて浴室乾燥するのは想定通りなのですが、風呂上りに真上から風を当てながら体を拭くことができて、涼しい上に乾きが良い。この二刀流使いは壁付けCFより使い勝手が良いのではとすら思っています。

もちろん本来の目的の除湿も十分。わが家はいわゆるF式「 エアコン1台全館冷房(除湿)」で相対湿度50%程度に維持しています。入浴中は風呂場の湿度が70%を超えることもあるのですが、このファンを回すとすぐに湿度50%に落ちてきます。梅雨を越えて今年の猛暑の夏も過ぎましたが、浴室/洗面ともカビの気配は全くなく、今のところは目論見通りです。

 

とりあえずキッチン洗面のDIYは完了。次回はLDKや和室の家具系DIYを書いてみようと思います。

家を建ててみるシリーズ㉘へ続く

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家を建ててみるブログのシリーズ初回。

注文住宅㉖引き渡し後の諸々

今回は注文住宅 - ローコストハウスメーカーで冬暖かく夏涼しい家を建ててみるシリーズです。

前回の「注文住宅㉕引き渡し」で1年続いた設計・工事もひと段落し、ようやく新居での暮らしが始まりました。しかし、引き渡された時点で家の設備が全て揃っていたかというと、そうではありません。我が家は、私がDIYが好きということもあり、かなり余白を残した家づくりになっています。・・・カッコよく言い過ぎですね。余白=未完成ということで、引き渡し後も自分で手配する作業が残っているのです。

この諸々の作業は実際にはほぼ2023年4月の出来事なのですが、その後の小作業もまとめて書こうと思っていたら8月になってしまいました。ということで、記憶が残っているうちに記録がてら記事にしてみます。

─ 目次 ─

引き渡し後の作業リスト

DIY好きと書きましたが、DIYっぽい家具作りは半分くらいで、残りは既製品を買ってきて組み立てたり、なんなら業者さんにお願いしています。諸々あるのですが、とりあえずハウスメーカさんの引き渡し後に実施したことを列挙してみます。

  • インターネット回線の設置 (業者さん)
  • 2Fエアコン設置      (業者さん)
  • 2F洗面設置        (DIY+業者さん)
  • 1Fカップボード組み立て    (既製品組み立て)
  • 洗面所の棚・扇風機    (DIY
  • 和室の棚         (DIY
  • リビングのテレビボード  (DIY
  • クローゼットの棚     (DIY
  • ピアノ横のフラップ扉本棚 (DIY
  • DENの机         (DIY
  • 間接照明の設置      (既製品+DIY

思い返すといろいろありますね。自分でやってみると色々と気づくことも出てきますので、このあたりも記録として書いてみようかなと思います。

なお、この記事で上記リストを全部書くととても長くなってしまうので、何回かに分けて記録に残していこうかなと思います。今回は、インターネット回線と2Fエアコン設置について書いてみます。

インターネット回線の導入

引っ越し後の生活インフラとして、電気・水道は引き渡し時に使えるのは当然ですね。ただ、今どき必須インフラともいえるネット回線はハウスメーカさん標準設備には含まれていませんでした。光ケーブルを通す空配管は工事してもらえるのですが、回線は自分で手配して引き込む必要があるのです。

回線を検討するにあたり、大きく無線系と有線系があります。最近はLTEルータが安価で、容量制限のない楽天モバイルなんかも家のメイン回線候補になりえます。しかし、テレワークがメインの私は、過去に無線系回線の人のTV会議ラグや切断トラブルをよく見ていたこともあり、最初は多少コストアップになっても安定の光回線にしてみました。

当初は引っ越し前と同じNURO光を引く予定でしたが、なんとウチの分譲地はまだNUROが引けない状況と分かり、急遽見直しをしました。そして引っ越し翌々日に回線が引けるauひかりに決定しました。このあたりの詳細は「注文住宅㉒インターネット回線の再考」で。auひかりは3月時点で12.3万円のキャッシュバックがあり、3年間の総支払(差額)は113,936円(3,165円/月)。無線系よりはお高いですが、安定した5Gbpsの回線でこの価格はコスパが良いと思います。3年ごとに別回線へキャッシュバックで乗り継いでいくとその後も安くなるのですが、このあたりは手間と費用のバランスで乗り換え検討になります。

なお、auひかりはONU内蔵のホームゲートウェイという機器1つを屋内に設置するのですが、au携帯を使っていないとWiFi機能が有償オプションになるため、WiFiは自前のWSR-3200AX4Sを使います。

この2つの機器を天井近くに開けてもらったルータニッチに入れてみると、無事に収まりました。

若干、ケーブルがごちゃっと見苦しい気もしますが、視線から外れる高所ニッチですので、当面は目隠し等はつけずに、このままにしようかなと思います。

回線工事の当日はKDDIの担当者2名が家に来て作業していただきました。電柱から2F壁のアダプタ経由で光ケーブルを天井裏に引き込みます。そして天井裏からは1Fのルータニッチまで空配管を通して無事に光ケーブル到着。それをホームゲートウェイに繋げてもらいます。問題なく通信できることを確認して作業員の方は引き上げしました。その間、約1時間。手際が良くてよいですね。

リビングPC(家族用)とDEN PC(仕事用)は有線LANで接続、それ以外は無線LANで接続になります。すべての機器が問題なく繋がり性能テストして私の作業も完了です。

 

今回のインターネット回線の設置で学んだチェックポイントとしては以下。

  • 回線事業者が新居の土地でサービスしているか早めにチェック

  ※サービス対象地区であっても分譲地だけはNGということがある!

  • 週末工事希望は依頼が殺到する可能性があるため、早めに申し込みする。

  ※私の場合1.5ヶ月前に申込みしたのですが、引っ越し当日工事は空きなしで

   2日待ちました。3月末の繁忙期というのもありましたが、早めが良いです。

2Fエアコン設置

次はエアコン設置について。我が家はハウスメーカさんに1F冬用エアコンを設置してもらっています。本当は1Fも引き渡し後にネット/量販店で安価にエアコン購入できればよかったのですが、東京ゼロエミ住宅の補助金(210万円!)を得るためには引き渡し前に高効率エアコンを1つ以上設置する必要があり、ハウスメーカさんにお願いして付けてもらいました。これとは別に夏用のエアコンが必要で、今回はこちらのお話です。2Fエアコンはエアコンスリーブだけハウスメーカさんに開けてもらっており、エアコン選定や設置は自分で手配することになります。

夏用エアコンについては、昨年の記事「注文住宅⑭ 空調の事前検討」でも記載しましたが、いわゆるF式全館冷房を予定しており、2F吹き抜け横設置という良条件ではあるものの、安全を見て再熱除湿付きのエアコンを選定しました。このエアコン選定についても「注文住宅㉓エアコン再々検討」の通り紆余曲折あり、予定していた昨年モデルMSZ-JXV2222の納期問題により、少し高めの2023年モデルMSZ-JXV2223を購入しています。

エアコン設置はさすがに素人では無理で、断熱気密住宅での施工経験がある業者さんに設置をお願いしています。気がかりだったのは室外機の設置場所の狭さ。こちらは隣家境界のフェンスまで60cm程しかありません。こんな狭い所で配管を下ろせるのかなと不安でしたが、業者さんからは「東京じゃこのくらいの狭さは普通でむしろ広いくらい」と言われ、あっけなく設置できました。予定場所に設置できなかった時のバックアップでバルコニー置きとかも想定していたのですが杞憂でしたね。室外機がバルコニーになりますと、バルコニーの緑化作戦(?)にも支障が出ますので、ほっと一安心です。

このあたりの不確定要素はハウスメーカさんにお願いすれば発生しませんので、自分で設置する場合は、ちょっとした賭けになると考えておくのが良さそうです。

 

さて、エアコンの設置ができましたので、さっそく梅雨にF式冷房のテストをしてみました。お約束のみはりん坊Wを設置して、風速最弱の冷房で冷えすぎず湿度50%をキープできることを確認。再熱除湿が働いているのかイマイチ分かりにくいのですが、リビングが冷えずに湿度50%台なら良しとしましょう。

今回のエアコン設置で学んだ気づきは以下。

  • エアコン設置に不安がある場合は、設計段階でエアコン設置業者に設置可否を聞いてみた方が良い、かも。
  • HEMS接続対応のエアコンも、それだけでは消費電力は確認できない。(HEMSにつないでエアコンを他機器と連動させたりリモート操作することはできる) 消費電流を記録したい場合はエアコンの電源ルートをHEMSの消費電力測定対象にするか、後付けのスマートプラグを用意する。(我が家は前者で対応できました)

 

最後にエアコン費用(設置含む)について。

自分で手配した2Fエアコンは、ハウスメーカさん施工の1Fエアコンより10万円以上お安くなりました。2Fだけでも自分でつけられて良かったと思います。

 

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